おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

身体の使い方

どうも、おっさんです。

8月も終わりですがまだまだ暑いですね。

 


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この動画見て思ったことを書いてみたいと思います。

 

五十嵐(元)投手と室伏広治氏との対談での「腕の上げ方」の件なんですが、恐らくほとんどのアスリートは「無意識」でこれをやっていると思うんですよ。それは、古田氏もその話を聞いて「バッティングも下半身も使うってこと」と言っているように、その動作をする時に「身体全体を使う」っていうことは経験的に知っているからです。

 

つまり、世間一般でよく言われる「運動神経の良い人」というのは、多かれ少なかれ自然と(無意識に)そういう動きをしているってことです。逆に「運動神経が悪い人」は作用する末端の動きだけでそれをしようとする為、上手くいかない場合が多いということになります。

 

よく、何も教えていない(教わっていない)のに上達する人は「勘が良い」と言われたりするんですが、それは「作用点」(ボールを投げるならその腕とか手とか)にエネルギーを伝える為に全身をどういう風に使えばいいかを考えられる人が勘が良いと言われているだけで、上達しにくい人はそれがわからない(考えていない)ということなんですよね。

 

自転車の場合も同じことで、ペダルを回す為に脚を動作させるんですが、上達する人はその脚を動作させるために全身をどう使うのかを考えている人で、上達しにくい人は単に「脚を動かせばいい」(しかも力の限りに)と思い込んでいる人と言えます。

 

で、誰かに何かを教える人というのは一応その「運動神経が良い人」だったりするんですが、その人はそれらの動作を無意識にしているので、基本的には室伏氏のようには考えていないわけなんです。なので、古田氏は「下半身」と言っていますし、何か「分かりやすい一点のポイント」だけを相手に伝えたりするんですが、それだと真意が伝わらないんですよね。

 

よくあるのが「この3つだけ意識すれば良い」みたいに"具体的"なポイントを絞って伝えることがあるんですが、それだと実は真意が伝わらないってことです。絞った方が簡単だろうという考えなんですが、逆に難しくなります。

 

つまり、教えている人自身は「無意識」の領域を自分で把握していないので、その部分を伝えることができていないということになっちゃうんです。しかも、無意識の動作は感覚なので言葉にして伝えることはほぼ無理です。

 

そもそも、出来ない人は何故できないのかというと、そこに意識が行っていないからです。前にも言いましたが「興味がない」ところに意識は行かないんです。逆に言うと興味があるところだけに意識が行っているということです。そして、その興味はその対象とは全然違うところにあったりします。

 

ペダリングというと「ペダルを回す」という脚の動作だけにフォーカスして解説する場合が多いんですが、実際の動きは身体全体で行うので興味がそこに行ってしまうと適切な動作にはならないことになります。

 

かと言って全身の動作をすべて解説できるかというとかなり難しいわけで、しかもその人の身体的特徴で多様に変わってきてしまうのでほぼ無理なのでは?と思います。

 

じゃぁ何を教えればいいのか?という話になるんですが、結局はその人自身が自分で考えられるようにするしかないと思うんですよね。

 

無意識の動作は興味がある部分に対して自然と行われているんですが、ロードバイクで言うとそれは「後輪」だと思うんですよ。後輪が地面を転がって(蹴って)進んでいるわけですから、そこがスムーズに速く回転しているほど進みが良いということになります。

 

なので、ロードバイクの場合は後輪をいかに上手く回すことができるかに興味を持って行くことで、結果的に全身をどういう風に使うかを自分の感覚で知ることができるようになるのでは?と考えます。

 

上手くいかない人はそれとは別のところに興味が行っているだけだということです。