おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

争いの種

どうも、おっさんです。

 


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まず、この動画を見てみて下さい。

 

右の女性のシャツが何色に見えるかという内容の動画で、この女性は日本人で他の二人は日本人(日本育ち)ではないようです。

 

日本人の女性はシャツの色を「黄色」と認識していて、他の二人は「緑色」と認識しています。黄色じゃなくて黄土色(中間色)では?と思う人もいるかもしれないですが、「黄色」に分類されるか「緑色」に分類されるかという話です。

 

この動画はライブ配信の切り抜きで、ライブ配信中のコメントで何色に見えるかということを聞いていますが、これを見ているのは日本人が多いようなので、そのコメントでは「黄色」だと言われています。

 

しかし、日本人以外の人は「緑色」というのが一般的ということがわかり、(この中では)日本人だけがこれを「黄色」と認識していることに気付いたわけですね。

 

彼女はこれが「カルチャーショック」だよ、自分の中で当たり前のことが当たり前じゃないことがあるんだよと言っています。

 

これがどうして起こるのかを考えると、原因は色々とありますが

 

日本人はこの色を「黄色」と認識するようになっている。

それ以外の人はこの色を「緑色」と認識するようになっている。

 

ということです。(一般的にということ)

それだけの事なんですよ。

 

 

動画を見てもらうとわかるように、この場では「それはおかしい」とお互いが言い合ってますよね?険悪な雰囲気ではないですが、自然と「どっちが正しいか」という流れになっているのがわかります。

 

で、最終的に日本人の女性が「日本人は色の感覚が”世界の基準からずれている”」ことを知った方がいいと言っていて、コメントで「ショック」と言っている人もいますね。

 

これが、一般的な人間の思考行動です。

 

何か(よくわからない)差異を発見すると「どっちが正しいか」を判断しようとし、その根拠は大体の場合「数が多い方」になり自分が多数派だと嬉しいし、少数派だと悲しい。中央の女性は「緑色」が多数だとわかってなんだか嬉しそうに笑ってます。(これは私の印象ですが笑)

 

そもそも、この違いは「カルチャーショック」と言っている通りに文化の違いによるもので、文化の違いというのはその土地の環境の違いによって起きるものです。

 

そこに「正しさ」なんてないんですよ。

 

だから上で書いている通りに、それぞれ違う認識をするようになっているだけなんですね。

 

それが理解できないから

 

日本人の感覚が世界とずれている=”日本人がおかしい(間違っている)”

 

になっちゃうわけですね。

仮に、日本人が世界の人口の過半数を占めていたとすると、今度は

 

”世界がおかしい”

 

になるだけですよね?

 

 

これらのことから、人間って一体何をしているのかということを考えると

 

・自分が正しいと思っている(思い込み)

・多数派=正しいという思い込み

・だから多数派だと嬉しい

・嬉しいのは自分が正しいことが証明(承認)されたから

 

ということで、自分が正しいかそうでないかみたいなことを無意識にやっているわけですね。

 

自分が正しい状態になってないと「不安」なので、お互いが正しさを主張し合うことにしか興味が行かなくなる。

 

・どうして日本人は「黄色」と認識するんだろう?

・それは「黄色」と認識をする文化(環境)で育ったからだよ

 

という思考が起きないんですね。