どうも、おっさんです。
前回の
記事で、「世の中は”普通”を中心に進んで行く」と書きましたが、
「え?そんなことないだろ」
と、普通の人たちは感じると思います。これは、「権力を持っている人たちが勝手にやっている」と漠然と考えている人が多いからです。
なので、「なぜ世の中は良くならないのか?」と思っている人たちは、単純に「権力者が悪い」という答えしか持っていません。
で、その権力者を国民の力でなんとかしようとしますが、なんともならないのでまた「なぜ世の中は良くならないのか?」とループしてしまいます。
これの答えは「なぜ世の中は良くならないのか?」で検索すればすぐに出てきます。
「なぜ良くならないのか?と考えるだけで、その良くなるような行動を起こしていないからだ。」
ということです。
「世の中は”普通”を中心に進んで行く」という意味がわかると思います。
「普通」は世の中の構成要素で一番多いので、その人たちの思考行動が世の中(集団)の進んで行く方向に一番影響を与えているわけですね。
これはもちろん政治にもその影響は出るのですが、普通の人たちは「権力者が勝手にやっている」と思い込んでいるので、自分たちに要因があるとは思わないわけです。
多くの場合、「世の中が良くなるような行動」で一番はじめに思いつくのが
”選挙へ行く”
ということなのですが、これで良くなるかと言うと怪しいですよね?
これは薄々気付いている人が多いので、投票率も低いわけです。
また「なぜ世の中は良くならないのか?」となりましたね?
日本では十数年前に政権交代が起きているわけですが、その政権は短期間で破綻しています。その政権交代を起こした有権者は「騙された」と言っていました。
「騙された」とはどういうことでしょうか?
その政権は騙すどころか、以前の政権よりも能力がなかっただけです。
よくわかっていない政権をよくわかっていない人たちが選んだだけですね。
つまり、政治がなんなのか?世の中はどう動いているのか?「よくわかっていない」から「騙された」と他人の所為にすることしかできないのです。
よくわかっていないのに「権力者が悪い」と思い込んでいるわけですね。
政権に期待することで国民の声が一番多いのが「経済」ですが、経済のことをよくわかっていないのに、やっていることの良し悪しなんてわかるはずがないですよね?
「物価が上がっているのに給料が上がらないのはおかしい!政府の所為だ!」
政府に責任がないとは思いませんが、そもそもその政府を選んでいるのは国民だし、経済のことをよくわかっていない人たちの選んだ政府なわけですから、自分たちの所為でもあるということです。
でも、これにほとんどの人は気付かない。
「その国の政治のレベルは国民のレベルと同じ」と言われるのですが、これを素直に受け入れられる人は少ないです。
よくわかっていないのに「自分が正しい」と思い込んでいるので、「政府(政治家)はバカだ」という漠然とした感覚しか持てないわけです。
「その政府を選んだのは国民だ」と言われると、自分はその政治家(政党)に投票していないから自分は選んでいないと返す人がいますが、ここで言う「国民」とはその集団全体のことで、投票したかしてないかは関係ないです。
の記事で書きましたが、その集団の全体のエネルギーが正規分布という形であらわれるのは、局所的にエネルギーが発生してそれぞれ個別に作用してるのではなく、まずは全体のエネルギーがあってそれが分散しているからです。
で、その分散したエネルギーは平均値付近に多く集積するから綺麗な山の形をしているわけですね。全体のバランスによって成り立っているということです。
そのバランスの中に自分は存在しているわけですから、投票したとかしてないとか関係なく存在自体が影響しているという事実があるだけです。投票行為だけを見ているので、影響していないように感じるだけですね。
例えば、極端な例になりますが国民が経済にめちゃくちゃ詳しい人ばかりだったとします。そういう国民から生まれる政治家って経済に詳しい可能性が上がりますよね?
野球の大谷選手のように、日本人から野球の世界的な選手が出てくるのって、日本人に野球好きが多いことが影響していますよね?
しかし、これは誰かが操作することは難しく、日本人が元々影響を受けているエネルギー(環境)に依存しているので、それぞれ個人が気付かない限り変えることが困難な部分です。
なので、「世の中が良くならないのは良くなるような行動をしていないからだ」という指摘は間違ってはいないけれど、ほとんどの人はその指摘を受けても素直に自分を改めようとは思わないわけですね。(そもそもそういうエネルギーがない)
まず全体のエネルギーがあってそれが分散しているだけなので、そもそもの土台である全体のエネルギーに変化がなければ変わりようがないという話です。