おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

今の選手 vs 昔の選手

どうも、おっさんです。

 

今月も大谷選手は絶好調でしたね。

 

同じ二刀流のベーブ・ルースと比較されて、「どっちが凄いのか」みたいなことをよく言われたりするのですが、大谷選手に限らず今の選手と昔の選手を比較して言われたりもします。それは野球に限らず。

 

一般的に、このような比較をされる場合”記録”を基にして言われるわけですが、この手法は実は適当ではありません。

 

これは、昔の選手を今に持ってきたり、逆に今の選手を昔に持っていったり、時代背景の違う物事をそのまま比較するやり方だからです。

 

つまり、環境が違うことを考慮していないということです。

 

現代では昔と比較してスポーツに限らず「理論」がある程度確立されています。昔は曖昧だったことがそうではなくなっているということで、例えば大谷選手はモーションセンサーを使ってフォームの違いを把握し、練習に活かしたりしています。

 

ベーブ・ルースがもし現代にいたとすると、彼も同じように現代の確立された理論を用いることができるわけですから、記録も変わる可能性が出てきます。

 

逆に大谷選手が100年前にいた場合、理論は今ほど確立されていないわけですから、今の大谷選手が用いている手法は使えず「手探り」の部分が大きくなります。この場合も記録が変わる可能性が出てきます。

 

大谷選手は恵まれた体格なのですが、100年前の日本に生まれていたとしたら、その体格を得られていたかどうかもわかりません。逆に、ベーブ・ルースも現代に生まれていたら当時の体格とは違っているでしょう。

 

このように、環境(時代背景)の違いというのは物事に大きな影響を与えてしまうので、違う時代の物事をそのまま比較するのは適当ではないということになります。

 

それに、大谷選手が100年前の日本に生まれたとして、野球をやっているかどうかも怪しくなってきます。それは現代に生まれるベーブ・ルースも同じことで。

 

すると、「昔の選手は現代では通用しない」またはその逆の主張というのは成り立たなくなってくるし、そもそも過去から現在への積み重ねで今があるわけなので、現代の選手は昔の選手によって今存在しているとも言えます。

 

大谷選手や他の選手がメジャーでプレーしようと思うのも、昔(今まで)の日本人選手がメジャーに挑戦してきたのを見ているからという部分もあるでしょう。

 

比較できそうなものがあればどこからか理由を見つけてきて、「どっちが優れているか」を決めようとしたがるのですが、そのどこからか見つけてきた理由が正しいわけではなく、優れているという思い込みを補強したいだけなんですね。

 

そうすると安心できるから。