どうも、おっさんです。
私は結構ゲームをするんですが、その中でも「ブラッドボーン」というゲームが好きです。フロムソフトウェア開発のアクションRPGで、同じ系統で「ダークソウル」「デモンズソウル」というソウルシリーズがあるんですが、そっちもずーっとやってます。
来年は最新の「エルデンリング」というまた同系統のアクションRPGが出るので楽しみにしているところです。
で、今回はその「ブラッドボーン」のゲーム実況動画を上げている方がいて、その動画を見ているとある現象が起きていたので、それを解説してみたいと思います。
あ、各当箇所のネタバレが含まれているのでご注意下さい。
こちらの動画です
まずはこの場面5分22秒~
https://youtu.be/DOg7JaqrRVw?list=PLRJmAL3kFZaIKWTydzVviYmo1gVMTknLb&t=322
ショートカットを発見します。動画主とその友人とでマルチプレイをしているんですが、動画主(以降"主")はこの場所がどこなのかちょっとわからない感じに対して、友人は「ミコラーシュ(このエリアのボスの名前)のとこ?」と発言します。そこから「ぽいね…」「そうだ!」と確信して場所が判明し、同時に把握しました。
主は「これで戻れるんだ」と言っていますが、これは今までいた場所がどこに繋がっているのかわからなかった(あるいはどこにも繋がっていない可能性があった)ので、見つけたショートカットから知っている場所に繋がったことにより、「これで戻れる」という発言になります。
一見、主も友人も二人とも場所をちゃんと把握しているように見えますが、主の方はこの後にこの場所を把握できていないことがわかります。
一旦、装備を整える為に二人とも拠点へ帰りますが、主はそこからどうやって(どういう経路で)帰るかわからないようで、アイテムを使ってファストトラベル(転送)で帰ることにします。この時点で主のこの場所の把握が怪しいことがわかります。
ショートカットへ再び向かう7分38秒~
https://youtu.be/DOg7JaqrRVw?list=PLRJmAL3kFZaIKWTydzVviYmo1gVMTknLb&t=458
開けたショートカットから現状復帰したいのでそのショートカットへ行きたいのですが、主は案の定経路がよくわかってません。なので、友人のアドバイスを受けながら行くことにしたのですが、自分が"よくわかっていない"のにも関わらず友人のアドバイスを真摯に聞いていない感じです。「仕方なく従う」という感じですね。
友人の経路案内は完璧なのですが、主はその経路は通れないと思い込んでいて完全に「間違った案内」だと感じています。"よくわかっていない"のにも関わらずですよ?しかも、その通れない(と思い込んでいる)経路をちゃんと通ってショートカットのすぐそこまで来れました(笑)。
目の前のショートカットを探す9分28秒~
https://youtu.be/DOg7JaqrRVw?list=PLRJmAL3kFZaIKWTydzVviYmo1gVMTknLb&t=568
ここで初めて通れないと思っていた経路を自分が通ってきたことに気付き、自分が勘違いしていたことがわかります。ここまで来たら「友人の言っていることは正しそうだ」と考え直しそうですが、主はまだ友人のことを信じることができません。
友人が「入って左側の壁沿いにある」と言っているにも関わらず、ちゃんと探そうとしてません。適当に走り抜けて丁寧な探索を放棄しています。なので、友人の方も段々と自信がなくなってきます(笑)。
ショートカット発見10分30秒~
https://youtu.be/DOg7JaqrRVw?list=PLRJmAL3kFZaIKWTydzVviYmo1gVMTknLb&t=630
「あ、あった!見落としてた」笑ってお道化て"自分が間違っていた"(友人が正しかった)ことを誤魔化しています。
見てわかると思いますが、これ「見落とし」じゃないんですよ。
初めから「探してない」んです。
主の頭の中では何が起こっていたのかというと
「自分が正しくて友人が間違っている」ことの証明
をやっていただけです。
つまり、「自分が上で相手が下」という考えで動いていたということです。
だから、笑ってお道化て誤魔化したんですね。
だって、主の中では「自分が下」と確定したわけですから。
あ、これどっちが上でどっちが下ということを言いたいわけじゃないんです。
「上下に意識がいっている人は重要なことを見落とす」
(上下にしか関心がなくそれ以外への関心が低くなる)
ってことなんですよね。
実際にこの現象を見てみるとよくわかりますね。
実は、この場面だけではなくて、この主の動画を見ていると同じような現象や「自分の方が"知っている"」というような言動がよくあります。常日頃から上下への関心が強いので、それが思考の定番化している感じですね。
つまり、無意識なんですよね。
無意識に重要な部分をスルーしているのですが、本人は「よく見ているのに見落としてしまう」と思っています。でも、この動画からわかるように初めから「見ようとしていない」だけなんですよ。他のところに関心がいっているので目に入らない。
ちなみに、このゲームでは「瞳」がキーワードとしてよく出てきます。もう一つ「啓蒙」というパラメーターがあって、それは新たな場所や新たな発見、各エリアのボスに初めて会った時などに増えます。啓蒙がある程度増えるとそれまで見えなかったモノが見えるようになったりします。
これどういうことかというと、新たな発見をすると啓蒙が増えるということは「知る」ことで啓蒙が増えるということで、啓蒙が増えたことで見えなかったモノが見えるようになるということは「知ることでわからなかったことがわかるようになる」ってことです。
何、当たり前のこと言ってるんだ?って思いますよね?(笑)。
でも、この当たり前ができないことがあるってことなんですよ。
「知る」ことを無意識にスルーしている場合がある。
だから「瞳」が重要で、目の前のことに集中して「よく見なさい」とこのゲームでは言っているんだと私は考えています。"知ろうとしていないことは知ることができない"という当たり前の話なんですが(笑)。
前回の記事「教え魔」に通じる話でもあるし、上手くいかない人の思考の癖がよくわかる話ということになりますね。