どうも、おっさんです。
以上の続きです。
初心者の場合
「初心者と見られたくない」
という思考があるようです。
なので、初心者と見られるようなことを避けたがります。
これは、やっぱり「承認欲求」によるものなのですが、「初心者と見られたくない」ということが初めに出てきたのではなくて、別の考えから対比する意味で出てきた考えだと思います。
それは、既にロードバイクに乗っている先輩への「憧れ」です。
ロードバイクに興味を持ってそれを趣味にするのですから、そのロードバイクを趣味にしている先輩は「憧れ」の対象になるんですね。それはネット上の情報もそうですし、自分の中で作り上げられたイメージもその「憧れ」の対象として使われます。
ロードバイクを趣味として楽しんでいるというイメージとは
長距離(100km~)のライドも難なくこなし
ある程度のスピードで颯爽と走り
ヒルクライムも余裕でクリアし
etc…
みたいなことですね。(大雑把笑)
そして、そういう人は機材にもこだわって「105以上」の上位グレードのロードバイクに乗っているというイメージ。
つまり、そういう「先輩」と同じようなイメージで自分もそうありたいと思うわけです。それの対比として「初心者と見られたくない」というイメージがあるわけですね。
慣れている人(先輩) = カッコイイ
慣れていない人(初心者) = カッコワルイ
というステレオイメージが出来上がってしまうのでしょう。
そうなると、初心者と見られるようなことは避けたがります。
初心者向け?の下位グレードは避けたいと考える。
一番、簡単にできることは「105以上」のロードバイクを買うということです。
それ以外は初心者には無理です。
ですが、「初心者と見られたくない」という理由自体が自分の中で「カッコワルイ」ことなので、それを理由にして「105以上」のロードバイクを買うことに違和感が生まれます。
はい、「認知的不協和」ですね。
認知1 初心者と見られたくないから上位グレードが欲しい
認知2 初心者と見られたくないからという理由はそもそもカッコワルイ
そこで
認知3 下位グレードは性能が著しく悪いから買わない方が良い
という認知を加えてあげると、「初心者と見られたくない」という理由は消去でき、堂々と105以上の上位グレードを買うことができます。
この記事で
SPDは外れやすいからSPD-SLをお勧めするという人の意見について書きました。
(記事見てもらえばわかりますが、SPDは別に外れやすくないです)
おそらく、この方はSPD-SLに憧れがあって、SPDは「カッコワルイ」と思っていたのでしょうね。それは、「SPD-SLの方がカッコイイから」という一言でわかるんですが、その根底には「SPDは初心者が使うモノ」というようなイメージがあったのではないでしょうか?
でも、「初心者が使うようなSPDは使いたくない」と言うのは「カッコワルイ」ことなので、「SPDはすぐ外れるから使えない」という嘘の情報を付け加えて、SPD-SLを使うことを「正当化」しているのだと思います。
このように、承認欲求と認知的不協和はかなり親密に連携して心理を「操作」していると感じます。
実際の心の動きはその人にしかわかりませんし、無意識で処理されている場合も多いので、その人自身にもわからない場合もあります。自分の考えがどこから来ているのか?ということを一旦立ち止まって思考してみるのも大切なことなのかもしれないですね。