どうも、おっさんです。
タイトル通りにロードバイク初心者は「股関節を使えないから踏み込みペダリングになるんだ!」みたいなことがネット上で言われています。
前回の
記事を読んでもらうと、答えはわかると思いますが解説します。
まず、自転車に乗って走る場合に「股関節が使えていない」人なんていません。
それは、股関節が使えないと根本的にペダリングが出来ないからです。
股関節が動いていないならペダリング出来ないでしょ?っていう話。
股関節が動いているなら「股関節が使えている」ということです。
当たり前の話ですよね?
これがどうして「股関節が使えていない」という話になるのかというと…
初心者は股関節で出せるパワーが少ないから
です。
私の考えでは、股関節で生み出せるパワーは多くてもFTPの75%程度だと思います。つまり、ロングライドで脚力を温存して走る場合のパワー程度ということですね。トレーニング無しの一般素人(ロードバイク初心者)が平坦を走る場合の20~23km/h程度になります。
前回も書いた通りに、初心者が「脚パンパン」にならないように走れば、この速度になります。
でも、「ロードバイクは30km/h~で走るのが当たり前なんだ!」という凝り固まった考えの人は、その速度では満足できません。なので、股関節で出せるパワーよりも多くのパワーが必要になって、よりパワーのある大腿四頭筋を使ったペダリングすなわち「踏み込みペダリング」が必要になるわけです。(しかも、それを長時間続けようとします)
単に、股関節で出せるパワー以上のパワーを大腿四頭筋で補っているだけなのに、
股関節が使えていない!
と勘違い(錯覚)しているだけなんですね。
これ、裏返すと股関節で出せるパワーを上げれば
巡航速度が上がる
ということです。
前回説明した「走力が上がる走り方(ペダリング)」とはこれです。
プロ選手が「力入れなくても速く走れる」みたいなことを言っていることがありますが、それは股関節から生み出せるパワーがあるから言えることです。プロのように40km/h巡航を当たり前にできるようになるには、股関節でのパワーが300w程度以上必要です。
いくらプロの選手でも、200wで40km/h巡航は出来ません。
出せる速度は「力を入れるか入れないか」はあまり関係なく、「パワーがあるかないか」ということだけです。