どうも、おっさんです。
このブログで常にアクセス上位なのが
この記事です。
疑問に思っている人が多いってことですかね?
レースに出ない素人の私が、一般道で交通法規を守って走っている限り、ブレーキが効かなくて困ったなんてことがないので、ネット上で言われていることに疑問を持ったんですよね。
今は、RNC3でデュラエース(BR-9000)、フェニックスでアルテグラ(BR-R8000)を使ってますが、やっぱり効きの面で言うとSORAでも十分だと思ってます。上位グレードは効く効かないの次元ではなくて、引きが軽くなっているのでコントロール性の面で優位性があるのだと私は感じます。何故、引きが軽いのかというと、キャリパーを開くバネの強さが上位グレードの方が弱いからですね。
もちろん、レースで下りを攻めるのであれば、当たり前に上位グレードにした方が良いと思いますが、交通法規を守って一般道を走る素人だと効きの面で困ることはないと思います。手が小さくて握力の弱い女性は、長い下りで握力がなくなって危ないって話も聞いたりしますが、それって単にブレーキのかけ方が悪いだけではないでしょうか?(ブラケット上部を握り込んでブレーキングしているのでは?)
というか、そもそもお世辞にもブレーキが掛けやすいとは言えないドロップハンドルのブレーキを使うには、そういう部分の技術も普通に求められるわけで、素人がそういう自転車に乗っているということを自覚する必要があるのでは?とも思います。そして、そういう人でも扱いやすいのがバーハンドル(と、そのブレーキレバー)ですし、クロスバイクがバーハンドルなのも扱いやすいからでしょう。まぁ、そういう握力が問題になる人であれば上位グレードにすることで解決すると思うので、選択肢としてはアリですよね。ただ、油圧ディスクブレーキにしてしまえばこの点も解決します。
昔は今みたいに素人がロードバイクに乗ってなかったんですよね。ロードバイクに乗るのはレースに出る人であって、シマノ等のロードバイクのコンポーネントはレースに出られる仕様で用意されていたのです。でも、時代が進んでロードバイクの楽しみ方も多様化してレースだけで使われるというわけではなくなった。そういうレース以外でロードバイクに乗る人用に、より低価格で用意されたのが105未満のコンポーネント群ということです。
あれ?と思いますよね?
そうなんですよ。シマノ自身が「105以上がレース仕様」と言ってる通りです。
(ティアグラ以下がレースで使えないというわけでもないですが)
「105未満のブレーキは危険」というのはレース目線での話ということです。
それを素人が言ってるのが、そもそもの間違いなんですね。
でも、ここでまた疑問が生まれます。いくらそういう間違った認識があったとしても、実際に使ってみたら「間違い」に気付くはずです。私も使ってみて「問題ない」ことに気付いたんですから。
一つは、ネット上の「105以上」を信じて105以上のロードバイクを買った人は、下位グレードのコンポを使ったことがなくてもその「105以上」を推して他人に話してしまうという問題点。これは、モノの評価としては成り立たないかなと思います。
では、下位グレードコンポを使ったことがある人が「酷評」してしまうのはどうしてか?
前に書いた
この記事の通り「甘いレモン」の法則なんですね。
下位グレードを使っていて、上位グレードに買い替えた
上位グレードを購入して、下位グレードを(試乗とかで)使った
色々とありますが、このような場面で
上位グレードを実際よりも「高評価」する
下位グレードを実際よりも「低評価」する
という心理現象が起こります。
「甘いレモン」の心理状態は、手に入れたモノをその価値以上に評価してしまうということなので、手に入れたモノ自体を実際よりも高評価してしまいますし、それよりも下のモノを実際よりも低評価することによって、自分が手に入れたモノを相対的に高評価にすることもできるというわけです。
なので
105未満のブレーキは危険
105未満のコンポは街乗り用のおもちゃ
安価なタイヤはグリップが悪く危険
というような、実際の性能よりも著しく低い評価がされるというわけです。
しかも、上で書いた通りに「レースで使うならば」という前提で成り立つ評価を、一般素人が使う領域まで落としてきているという、本来はありえない考え方から発生しているということにも本人は気付いていないので、二重三重に推しが強くなっていると思います。
この問題、根本的には「承認欲求」が深く関わってきます。
そしてもう一つ「認知的不協和」という心理的作用も関わってきます。
その辺は、次の記事で書きたいと思います。