おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

速く走れない(走らない)人の勘違い その2

どうも、おっさんです。

 

前回の

nicolarossi.hatenablog.com

続き…

 

前回は、「剛脚だろうが、長く走れるスタミナがなければ意味がない」という考えが、「脚力」と「スタミナ」を別物と思っているから生じる勘違いだということを書きました。

 

今回は、この方の言っている「スタミナ」とは何なのか?ということを書いてみますが…。

 

初めに言ってしまうと…

 

「長距離をなるべく楽に走れる体力」

 

ということです。

「長く走れるスタミナ」って言ってるから当たり前ですよね(^^;

 

この方は100kmだったら当たり前で、~120km辺りは走れるそうです。

といっても、体力は当然で夕食までに帰るという時間制限の中でということ。

もし、150kmを走るとすると休憩込みでトータル10時間。

朝8時に出ても18時夕方帰宅なので走りやすい今の季節だと真っ暗。

余裕を持つために「スタミナ」を上げて「平均速度を上げたい」と。

 

ここで私は「ん?」と思うのですが「長く走れるスタミナ」を上げたら「平均速度」が上がるの?と…

 

それは前回書いた…

 

「100kmを走った終盤の人と、20~30kmを全力で走ってる人では速度が違う」

 

という考え方にヒントがあるんですね。

これ、つまりは100km程度走る場合に…

 

「初めはいつもより速く走って、中盤はいつもの速さで、終盤はバテバテ…」

 

っていう走り方の人の考え方だと思うんですよ。

でも、この走り方はロングに向かないというか、単にペース配分を間違えてるだけ。

 

で、実際にこのブログの方もペース配分を考えて、心拍を抑えてロング走ったら「楽だった」と言っているんですね。

 

ロングライドでよく言われているのが「頑張らない」ということなんですが、心拍を抑えて走るのがまさに「頑張らない」なわけで、その「頑張らない」というのは当たり前なんだけど「頑張らないで走れるペース」なわけです。つまり、前回も言いましたが「普通に出せる速度で走る」っていうのが、ロングライドを楽に走ると言う場合には重要なわけなんですね。

 

ということは、結局「普通に出せる速度」を上げないとロングライドでの平均速度を上げることは出来ないということなんです。つまり、「脚力」を上げて巡航速度を上げないと平均速度は上がらないんですね。

 

「長く走れるスタミナ」?だけを上げても、ただ「長く走れるようになる」ってだけです。

 

それに、走行速度関係なく「長く走れるようになる」っていうだけなら前から言ってるように「慣れたら」誰でもできるようになりますよ。そりゃブルベで仮眠取らなきゃいけないような距離なら別(個人的な感想ですがこういうブルベってただの根気比べだと思ってます。人はそれをしたいってことなんですけどね。)ですが、人が1日普通に活動できる時間なら「慣れたら」できます。それ相応に疲れるでしょうけどね。

 

この方の言う「長く走れるスタミナ」って「慣れ」で解決することなんですが、週一でのライドだとなかなか難しいのかもしれないですね。

 

100km走って終盤に「バテバテ」っていうのはペース配分を間違えているだけなので、「普通に出せる速度」で走れば問題解決です。そして、その平均速度を上げたいなら「脚力」を上げて「普通に出せる速度」を上げればいいだけです。これは100km以上でも同じことですね。

 

脚力を上げれば上げるほど「普通に出せる速度」は上がっていくし、それを元に走る距離に合わせてペース配分を考えたらいいということです。つまり、剛脚の人ほど長距離走った場合も余裕があるということ。

 

「脚力」の中に「スタミナ」が内包されているということです。

 

この方は100km~のロングライドが主なので、峠も走るということは当たり前なんですが…

 

ヒルクライムがいくら速くなっても意味がない

その所為でその後の平坦が遅くなったら意味がないから

ライド全体のタイムが重要

 

だそうです…

一見「そうかもな」と思いました?

 

でも、本当にヒルクライムが速くなったら「脚力」が上がったってことになるわけで、「脚力」が上がったらその後の平坦も遅くなることはないと思うんですが…(ヒルクライムも頑張って登ったタイムが縮めば縮むほど、楽に登った時のタイムも縮みます)

 

これも結局ペース配分の話で、実力以上にヒルクライムで「頑張っちゃった」らそりゃもちろんその後の平坦も「バテバテ」で遅くなるでしょうね。でも、実際に「脚力」が上がってヒルクライムが速くなったらその後の平坦でも「バテバテ」になることはないのです。

 

今の「脚力」で速く走るって勘違いしているのでこういう考えになっちゃうんですね。前回も書いた「脚力」と「スタミナ」が別物という勘違いをしているのでこうなっちゃうわけです。

 

で、この勘違いをどうすれば解消できるのかというと、それはやっぱり一定の距離でタイムを縮めるという練習をしてみるしかないと思います。

 

「100kmを走った終盤の人と、20~30kmを全力で走ってる人では速度が違う」

 

ってこの方の言ったことではないですが、ロングライドだけしかしたことない人ってこういう考えの人が多いんじゃないかな?と思います。なので、その「20~30kmを全力で」を実際にやってみたらいいと思うんですよ。

 

初めのうちはペース配分がわからないので後半は「バテバテ」になると思います。でも、続けるうちにペース配分がわかってきて、大体均等にスピードを維持して走れるようになります。そこから更に続けると、その均等に配分されたペースが上がってきて、そうすると当然平均速度が上がります。

 

これ、別に20~30kmだろうが100km以上だろうが同じことなんですが、距離が短い方がペース配分が分かりやすいので短距離の方がやりやすくなります。

 

で、短距離でつかんだペースを元に長距離に落とし込めばいいだけ。

ロングライドの練習でも徐々に距離を増やすのはそういうことでしょ。

 

それがその人の「スタミナ」で、その「スタミナ」は結局「脚力」によって成り立っているってことなんですね。

 

平均速度を上げるなら、どんな距離でも脚力を上げたらいいだけなんです。

それだけで「スタミナ」は勝手にくっ付いてきます。