おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

速く走れない(走らない)人の勘違い その1

なんやかんやで4日ほど走れなかったのですが、今日はRNC3でタラタラと走って来ました。

昨日はちょっと特別な日で、たらふく食べて体重が増えたので脂肪燃焼ライドです(笑)。

 

どうも、おっさんです。

 

日課の(笑)ロードバイク関連のネットサーチをしていたのですが、たまたま見たブログ記事で普段感じているドンピシャな内容があったので少し書いてみます。

 

剛脚だろうが、

 長く走れるスタミナがなければ意味がない

 

って言ってる人がいました。

もちろんその通りだと思うんですが…

 

剛脚の人って基本的に長く走れるスタミナも併せ持ってるんですよね。

 

私がSTRAVAでフォローさせてもらっている人を見ても、パワーのある人は40~60km程度の短距離でも普通に30km/h以上(速い人は35km/h前後)のアベレージを叩き出すし、その距離が120km以上でも27~28km/h以上のアベレージ(ヒルクライム含む)で走っている人ばかりです。つまり、少なくとも巡航で30km/h以上を維持している人ばかりということですね。

 

で、この「剛脚だろうが、長く走れるスタミナがなければ意味がない」と言っている人がどの程度の脚力かというと、30km/hを維持して走るのには「頑張らないといけない」という人なんですね。基本的には25~28km/h程度を維持して走っているようです。前から言っているロードバイクに慣れたら普通に出せる速度ですね。こういう人は100km走ると平均速度は速くても23km/h程度になります。

 

この方、私と同じで「レースに出るつもりはない」ということと、とにかくロングライドが絶対ということで朝出発して夕食までに帰ることが家庭円満の為ということらしいです。100km程度であればそれが可能とのことですが、160km走るのが夢だとか…。

 

私が思うのが、夕食までに帰ると言うことが第一命題だとすると、脚力を上げて平均速度を上げたらいいじゃんということなのですが、それはしたくない(?)らしく「スタミナ」を上げることが最善ということらしいです。

 

すみません。意味が分からないです…。

 

この方の言っているのは「脚力」と「スタミナ」は別物ということらしいのですが、私はロードバイクにおいては「脚力」の中に「スタミナ」が内包されていると思っているので意味が分かりません。

 

何故、「脚力」と「スタミナ」が別物という解釈になってしまうのかということなんですが、30km/hを維持することを頑張らないといけない人はそれが「短期的なパワー」だと勘違いしているってことなんですよね。30km/hの維持は脚力を上げることができれば長時間継続可能なことなんですが、頑張らないと30km/hを維持できない人はそれがわかりません。なので、「30km/hの維持」なんて脚力(短期的なパワー)で補ってるだけで、長時間(スタミナが足りない)は維持できないことなんだと勘違いしているんですね。

 

まぁ、30km/hの維持が普通じゃない人にとっては仕方のないことです。

 

でも、現実はそうじゃなくて、脚力が上がれば30km/h程度の維持は普通になっちゃうので、そこに長距離走るのに必要な「スタミナ」なんて関係なくなっちゃうんですよね。単に28km/hで走ってるのが普通なのが、30km/hで走るのが普通になるってだけなので。

 

この方を勘違いさせているのが「FTP」という考え方です。

FTP」とは1時間継続して出せるパワーのことです。

ロードバイクの世界ではこれが一定の指標になっています。

 

FTP」をいくら向上させたとしても、それは1時間継続できるパワーなので、ロングライドのような朝から晩まで走る場合の長時間走行の指標にはならないとこの方は思っているようですが、現実は「FTP」が高い人の方が比例して長時間のパワー維持能力も高いということがわかっています。

 

Twitterで周期的にある炎上で…

 

「高級ロードに乗ってる人をぶち抜いてやったぜ!」

 

というのに対して…

 

「それは単にロングライド終盤で遅かっただけじゃないの?」

 

みたいなやり取りがあります。

まぁ、そうかもしれないですが…

 

速い人はロングライドだろうが短距離だろうが「速い」です。

これの言い訳で…

 

「100kmを走った終盤の人と、20~30kmを全力で走ってる人では速度が違う」

 

って言ってる人がいますが、多少速度が違ったとしても速い人はどの段階でも速いですよ?

 

上で言っているように…

 

30km/hを維持するのがやっとの人は、30km/hを普通に維持できる人にはかないません。

 

これは、距離関係ないんです。

100kmでも20~30kmでも、30km/hを維持できる人はできるし、出来ない人はできないっていうだけなんですよね。30km/hを頑張らないと維持できない人はその辺が理解できなくて勘違いしちゃうんですね。

 

だって、この人は28km/hを維持できる実力があって、速ければ23km/hのアベレージでロングライドを走っちゃうんでしょ?だったら、同じように30km/hを維持できる実力がある人は、25km/h程度のアベレージでロングライドを走れちゃうってことと同じじゃないですか?

 

これの今の一般的な指標が「FTP」で、その「FTP」が高いほど通常維持できる巡航速度が高くなるんですから、「FTP」が高いほど距離関係なく「速い」んですよ。(人と人を比べる場合はパワーウエイトレシオが関わってくるので、他人と比べない個人的な指標としてということです)