どうも、おっさんです。
突然ですが問題。
自動車で交差点を直進していると対面の右折してきた自動車とぶつかりました。
どっちが悪いですか?(どちらも青信号の場合とします)
どちらも青信号の場合は直進2:右折8の過失割合が基本だそうです。
なので、上記の場合は右折車の方が(割合として)悪いことになります。
※両車の信号の違いで過失割合は変わるので興味がある方は調べてみて下さい。
これは道交法で直進車が優先と決められているからですね。
ではさらに、その事故で直進車を運転していた自分が死んでしまいました。
どっちが悪いですか?
もちろん、過失割合で見ると右折車の方が大きいので右折車が悪いということになりますが、自分は死んでしまいました。
この場合、どっちが悪いとかの議論が自分にとって意味があると思いますか?
死んでしまったら意味ないと思いませんか?私は思います。
だって、自分の方が悪くなければ生き返れるなんてことはないから(笑)。
つまり、例え相手が悪いとしても、それが自分にとって「正しい」ということにはならないということですね。(そもそも自分にも過失割合が2ありますしね)
なので、過失が完全にゼロでない限りどっちが悪いかという議論は本質的には意味がないと私は考えます。(自分の過失ゼロなら悪いのは相手ですから笑)
では、「正しい」とはどういうことかというと
事故を起こさない(ようにする)
ってことです。
どっちが悪いか?ということには関係なく。
死ぬまでいかなかったとしても、それによって損害が発生するし処理の時間はかかるし得することなんてありません。常にマイナスです。
これを、今問題になっている4,630万円の件に当てはめて考えてみて下さい。
容疑者がどんな人物か?とか、返せるか返せないか?とか、返さないのは許せない!とか、正直どうでもいいと思いませんか?
そもそも、役場が誤送金してなければ容疑者は使えなかったわけですから、誤送金をするような体制になってなければよかったよねっていう話です。
もちろん、容疑者は逮捕されているので今後の裁判で罪を問われるでしょうが、容疑者の経歴を見てみると容易に返金できるような状態ではないでしょう。そういう状態なので結果として使ってしまったとも言えますよね?
お金が手元にあったらすぐに使ってしまう人がいて、自分がそれを防ぐにはどうすればいいでしょうか?
渡さなければいいんですよ。
超簡単。
どっちが悪いとか本質的に意味がない議論なんです。
「君子、危うきに近寄らず」
ってあるでしょ?
これ、”危険な場所に近寄らない”というそのままの意味よりも
危険な場所に近寄らないのは何が危険なのか知っているから
ということですよ。
そうでない人は”知らずに危険になっている”というだけです。
誤送金の相手がそのまま返してくれる人かくれない人か自分は選べないわけですから(それが誤送金です笑)、自分ができることは誤送金をしない(ようにする)ことだけだという、超簡単なお話になります。
で、それができなかったとしたら、自分を改めるしかないですよね?
だって、自分で危険にしているだけだからです。
まぁ、何が正しいかは人それぞれなので、事故で自分が死んでもそれが正しいのなら「右折車の方が悪い!」と叫びながら直進して事故を起こすのもかまわないのかな?と私は思います。