おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

ロードバイクは軽ければ軽いほど良いのか?(中編)

今日はヒルクライムしてきました。

 

自宅から1時間以内で行ける小山はいくつかありますが、その中でもサイクリストのトレーニング地としてベーシックな小山が2つほどあります。今日行ったのはそのうちの1つで、もう一つよりは低く短めのコースです。山頂までの距離は2㎞、STRAVAトップタイムは4分58秒。

 

私は初めて自転車で登りましたが、8分20秒というタイムでした。

 

平均斜度は5%で、前半は15%~20%程度の斜度で推移し、最大25%前後の登りです。

ギアはフロントインナー(34T)のリア19Tと21Tだけで登り、そんなに激坂というほどでもなかったので、このコース距離だったら普段のヒルクライムトレーニングには最適だなと思いました。

 

以下、前回のつづき。

ロードバイクは軽ければ軽いほど良いのか?(前編) - おっさんの外部記憶装置

 

マチュアの試乗記が「軽いか重いか」程度の感想になってしまう理由は、「軽いか重いか」が一番わかりやすいからだと思います。素人に一番わかりやすいのが「軽いか重いか」ということです。

 

DURA-ACEが昨年R9100シリーズへモデルチェンジして、ホイールもR9100シリーズに一新されました。

その中で、軽量ホイールとして一定の評価のあるWH-9000-C24-CLというアルミクリンチャーのローハイト軽量モデルがあるのですが、それもR9100でモデルチェンジになり、重量が少し重くなったのです。

 

一斉に起こったのが「改悪だ!」という声でした。

 

で、どの位の重量増かというと、前後セットで50g程度…。

実際に乗った人の感想は「どこが変わったの?…」程度のものです。

数値に右往左往するアマチュアの「軽いか重いか」なんてこんなもんです。

 

完成車重量で1kg違ったら素人でも体感できるでしょうが、ホイールの数十グラムなんてわかる素人がいるんでしょうか?よく、シマノ等含めて「日本のメーカーは感性に訴える部分が苦手」とかいう人いますが、そう言ってる人ほど「数値」だけに惑わされているんじゃないでしょうか?

 

同じように、よくあるのがチューブレス対応のホイールのことで、「チューブレス対応のホイールはクリンチャー専用に比べて重いからいらない」というもの。これも、大抵の場合重くなるのは数十グラムです。しかも、チューブレスタイヤはクリンチャータイヤと比べて若干重くなりますが、チューブが要らないのでホイールと合わせたトータル重量はほとんど変わりません。(チューブレス対応がいらないんじゃなくて、クリンチャーで慣れてるからチューブレスがいらないだけなんじゃ…)

 

チューブも超軽量チューブとかありますが、これもブラインドテストで違いの分かる人ってどれだけいるんでしょうかね?

 

とは言っても、トータルの車体重量が2~3kg違ったら物理的に考えて軽い方が「より軽く進む」のは当たり前なので、軽いことが正義なのは正解だと思います。レースだったら、実力が拮抗している中での機材の重量差は大きいですからね。(レース機材の最低重量は規定で決まってますけどね)

 

でも、それが素人のホビーライダーに最重要かどうかと言われたら謎ですよね。

 

今日登ってきたヒルクライムのタイム5位以内に、クロモリに乗っている人がいます。

トップから約30秒遅れ。

5分台半ば。

フレームやホイールから見て、車体重量は9kg弱だと思います。

速い人は機材関係ないんですね。

 

フレームでもホイールでも軽いことがやたら強調されていますが、「あっちよりこっちの方が軽いから、こっちの軽い方が良い製品」っていうのは安楽すぎると思うのです。