おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

荒川サイクリングロード釘ばら撒き事件

雨降り過ぎ(笑)。

どうも、おっさんです。

 

雨、週明けまで降り続きそうですね。

先週の日曜日から走ってないので、また一週間程度乗れない…。

その前回も雨降りそうだったので25kmぐらいで切り上げてるし。

それでも、走っといてよかったです。

 

タイトルの通り、先週末に荒川サイクリングロードで数万本の「釘」が路上にばら撒かれるという事件があったそうです。TVのニュースでも取り上げられたとか…。この「荒川サイクリングロード」って事件現場のある東京都内の部分は、災害時等の緊急車両通行を円滑に行うために整備されているもので、正確には「サイクリングロード」ではないということなんですけどね。便宜上、以下「荒川CR」とします。

 

近年のスポーツバイクブームで都内の河川敷道路にはサイクリストが集まっていて、歩行者や周辺住民他、河川敷のグラウンド利用者とのトラブルが多くなっているという背景があり、今回の「釘ばら撒き事件」は自転車(特にロードバイク)への嫌がらせというふうに見られています。

 

私はサイクリングロードという場所を走ったことがないので、YouTube等に投稿されている動画でしか見たことがないのですが、関東や関西等の都市部にある河川敷道路は歩行者・ランナー・自転車が入り乱れて通行しているところという印象です。あ、サイクリングロードは走ったことないですが、河川敷の土手の道路はたまに走ります。ですが、田舎なので歩行者はほぼいないですし、ランナーもたまにしか出会いません。自動車が走ってもいい土手道路なので、自動車との遭遇が圧倒的に多いです。都市部とは全然環境が違いますね。

 

この河川敷の道路は自動車自動二輪通行禁止で歩行者が多くいるので、個人的には「歩道」扱いだと思っています。道路交通法では歩道を自転車で走行する場合は「歩行者優先・徐行」なので、その法令に沿って解釈することになります。現に、荒川CRでも「歩行者優先・自転車は徐行」となっています。一時、自転車は20km/h制限という時期もあったようですが、その制限は断念したみたいですね。この20km/hってどういう基準で設定されたのかわかりませんが、徐行の速度としては速いですし、個人的な感覚だとロードバイクでは走ってるという状態ではない速度です。(ペダルスカスカ)

 

荒川CRの「歩行者優先」はその通りだとして、「徐行」になると結局は「ロードバイクは走行禁止」と同じ扱いではないかという意見があったようで、その回答は「集団での高速走行や練習走行はできない」ということでした。

 

私の解釈ですが、20km/h制限がなくなって「徐行」になり「集団での高速走行や練習走行」以外は出来るということは、「歩行者がいる場合は徐行すれば、それ以外はそれなりにスピード出してもいいよ」ってことです。平日と週末では人の数も違うでしょうし、早朝等の人の少ない時間帯もあるわけで、それ全部ひっくるめて「20km/h制限」とするのもおかしな話ということになったのでしょう。

 

で、結局釘をばら撒いた人は何に対して抗議したのでしょうか?(犯罪ですけどネ)

 

上記の内容を踏まえて考えると、自転車に対してルール内で不満があるとすれば「歩行者がいても徐行しない自転車がいる」か「集団での高速走行・練習走行をしている自転車がいる」という二つです。いろんな人がいるのでルールを守らない人もいるでしょう、これはサイクリストに限らず全ての人に言えることです。荒川CRではルールを守らない人に対してはその都度注意をしているということです。それでも我慢できない何かがあったのでしょう。

 

抗議したいのであれば、その抗議したいルールを守らない人にすればいいのです。「釘をばら撒く」という行為は無差別で無関係な人にも被害が及びます。ルールを守っている人にすれば迷惑なだけです。

 

私は、こういう事件を考える以前から一つ感じていることがあります。

それは…

 

ロードバイクに対しての一般人の勘違い

 

です。

 

ロードバイクはスピードが出ます。シティサイクル(ママチャリ)しか知らない人はその「スピードが出る」という仕組みを理解していないと思います。シティサイクルは速く漕げばスピードが出ますが、それは頑張っているからスピードが出るだけで普段は頑張って漕がないから遅いですし、頑張って漕いでもロードバイク程はスピードが出ないし疲れます。

 

ロードバイクは頑張って漕がなくても20km/h程度であれば簡単に出ます。乗り慣れてくると25~28km/h程度は自然と出るようになります。ロードバイクとはそういう乗り物なんです。

 

でも、シティサイクルしか乗ったことがない人にはこの感覚が理解できません。乗り慣れて自然に出る速度25~28km/h程度であっても「飛ばしている!」と思っているのではないか?と感じます。あ、速度として28km/hというのは人から見て「速い」というのはその通りです、なので歩行者がいる場合は徐行するのです。

 

荒川CRが一時設定していた20km/h制限というのも「これぐらいの速度ならロードバイク乗りも満足だろう?」という勘違いというふうにも見えますし、それ以上で走っているロードバイクというのは頑張って走っていて「暴走」していると考えている節もあります。

 

この問題、最終的に解決に向かうにはやはり「歩行者と自転車の分離」が必要です。

自転車活用推進法でもこの点は第一命題になっています。

 

しかし、それには道路の整備が必要ですし、ある程度の時間がかかります。

なので、都市部の河川敷道路で即効性のあるルール作りとしては…

 

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これです。

 

なんのことはない道路交通法で定められている、車両は左側通行で歩行者は右側通行という法令を遵守するということだけです。

 

歩行者が自転車に対して怖いと思っているのは「追い越される時」です。人は後ろに目はついていないので、自転車に追い越される場合は「ドキッ」とします。自転車が徐行していたとしても歩行者との速度差はあるし、自動車と違って音がほとんどしないので急に横から自転車が現れるとビックリします。でも、歩行者は右側通行を徹底すると近くを通る自転車は必ず対向になるので目視することが可能です。

 

荒川CRや他のサイクリングロードの動画を見てみると、歩行者やランナーは何故かほぼ左側を歩いたり走ったりしています。左端を通行していればまだいいのですが、真ん中方向を通行している人も多いです。自転車にマナーやルールを守れというのであれば、歩行者もルールを守りましょうよ。お互い様でしょう?

 

ヨーロッパではロードバイクに対しての理解があります、それは古くからの文化ですしロードレースが多く行われていて本場であるヨーロッパだからでしょう。なので、ロードバイクが「速い」ことは当たり前という認識で、「速い」のであれば歩行者とは「分離」しないといけないということは「当然」なのです。

 

日本のように「自転車=シティサイクル(ママチャリ)」だと、「自転車は歩行者よりちょっとだけ速い乗り物」という認識になり、ロードバイクに対しての勘違い(認識違い)が発生してしまうのでしょうね。そこから、速く走っているロードバイクは「暴走」していて…

 

乗り手の問題

 

という、ロードバイクに乗っている人全部が「頭のおかしい人」という勘違いが起こるのでしょう。

で、今回のような事件が起こるのです。