おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

ロードバイクのヒエラルキー

明日は一応走る予定なんですが、暑くなりそうですね…。

そして、またその後は寒くなるという…。

 

どうも、おっさんです。

 

今回も、前回の記事のつづきのような内容になります。

 

前回の記事はこちら

nicolarossi.hatenablog.com

ロードバイクヒエラルキー(階層)」というと、思い浮かべるのは何ですか?

ネット等の情報を見ていると…

 

フレームのグレード?

コンポのグレード?

ホイールのグレード?

(つまり、あらゆるパーツのグレード)

 

ってことを多くの人が考えるのではないかと思います。

実際に、ネット上ではこういう話題が多くなっています。

 

確かに、グレードが高い方が「良い」というのはそうでしょう。

(個人の好みも絡みますが…)

 

しかし、私が前から言っているように、レースにも出ない私のような素人がその辺を走っている程度なら、その「良い」かどうかの違いなんて大した違いではないと思っています。

 

それはどうしてかというと…

 

ロードバイクヒエラルキーは機材のグレードだけではない

 

ということなんですね。

そう、エンジンである「脚力」が絡んでくるのです。

ただ、こういう話題になると必ずこういうことを言われます。

 

「脚力がなければ高級機材に乗ってはいけないの?」

 

と…。

私は前から言っているように「趣味なんだから好きな機材に乗ればいい」と考えます。

 

前回の記事で、自動車の市場は「必要な人が必要な分だけの選択をしている」という合理的な判断をする状況になってきているので「成熟」してきている(承認欲求が弱くなってきた)と書きました。対して、ロードバイクを含むスポーツ自転車の市場では、「必要か必要ではないか」という合理的な判断よりも、趣味性が重視される文化なので「承認欲求」の塊(強い)だと書きました。

 

一応、補足しておくと「承認欲求」は誰にでもある欲求なので、別にその欲求があることが「悪い」ということではありません。私の解釈では、どこかの「集団」に所属すると多かれ少なかれ「承認欲求」は発生します。それは「承認欲求」が「他人に一目置かれたい」という欲求なので集団の中の人としては当然の成り行きだからです。

 

ではどうして、自動車の市場では「承認欲求」が弱く、スポーツ自転車の市場では「承認欲求」が強くなってしまうのでしょう?

 

それは、

 

ヒエラルキーの強さ

趣味性の強さ

 

に人々の「承認欲求」が刺激されるからです。

 

自動車の市場は、私が若かった頃までは完全な「ヒエラルキー」が存在していましたし、それはそれぞれの自動車会社のマーケティング的な思惑もあるのは当たり前でしたが、消費者側の思考としても「上のグレードのクルマに乗りたい」という状況が生まれていたからです。それは、現在のスポーツ自転車の市場と同じように、自動車を買うという行為が趣味性もある程度は重視される文化(時代)だったからです。

 

ただ、そのヒエラルキーによる刺激も、人々の価値観の変化によって維持できなくなり弱くなってしまったわけです。そうなると、そのカテゴリーでの「趣味性」は薄くなり、「合理性」(実用性)での選択が多くなってくるということですね。(自動車は地方では生活必需品なのでそうなるのは当たり前といえます)

 

一方、スポーツ自転車はどうかというと、自動車と違って「実用性」は皆無に近いので、どうしたって「趣味性」が重視される文化です。自転車を「実用性」で選ぶなら、シティサイクル(ママチャリ)が一番ですから(笑)。

 

そこに「承認欲求」をさらに刺激するヒエラルキーを添加してあげると、どうしても「上のグレードの自転車に乗りたい」と思ってしまうのは仕方のないことでしょう。

 

で、その「ヒエラルキーを添加」しているのって誰でしょうか?

それは、スポーツ自転車関連のメディアであり、ネット上で発言している自転車乗り等です。

 

「承認欲求」というのは「他人に一目置かれたい」という欲求なので、他人が自分の事をどう思っているのかということが気になります。なので、各種メディアやネットの情報等を参考にして世間一般ではどういう考えが一般的なのかということを調べるわけです。

 

ヒエラルキーを添加」している情報というのは、「ロングライドなら105以上が必要」(そんなことありません)とか、「10万円程度のエントリーモデルは遅い」(遅いのは脚力がないからです)とか、「ハイエンドロードは素人が乗ってもめっちゃ速い」(マジで?)とかの情報です。

 

今の、ネット上の情報を調べて行くと、どうしてもそういうヒエラルキーが添加された情報が多く見えてしまうので、どうしたってそれを参考にすると「上のグレードがいいんだ」と考えてしまうんですね。

 

前回の記事で「高級品を買うことが承認欲求を満たすかどうかは、その人の考え方次第」ということを書きましたが、上記のように考えて行くと…

 

それって本当に自分で考えた判断なの?

 

と、疑心暗鬼に陥ってしまいそうです(笑)。

 

「承認欲求」って誰にでもある欲求なんですが、上手く付き合わないとそれが本当に自分にとって良い判断なのかわからなくなってしまいますね。