おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

40代おっさん初心者がロードバイクに1年間乗ってみて感じたこと(機材編)

この雨は一体いつまで続くのか?

どうも、おっさんです。

 

今回も前回に続いてロードバイクに1年間乗った感想を。

(長文注意)

 

私が乗っているのはブリヂストンのスポーツバイクブランド「ANCHOR(アンカー)」の「RNC3EX」というクロモリ(鉄)フレームのロードバイクです。パーツをちょこちょこと変更していますので、まずはその辺を紹介してみます。

 

車体 ANCHOR RNC3EX 2017年モデル

コンポーネント シマノ SORA R3000 (ブレーキのみBR-9000に変更)

スプロケット CS-HG50-9 14-25T

ホイール シマノ WH-RS610

タイヤ IRC FORMULAPRO TUBELESS RBCC 23C

ステム シマノPRO LTステム 100mm 17°

シートポスト Deda ZERO1 BOB 27.2

サドル fabric Scoop Shallow ELITE

ペダル シマノ PD-A520

 

ステムは長さが変わってますが、水平ステムにしてからしばらく走っていたのですが、最近色々と考えてサドルを変えることにして、ついでにシートポストも新調したのでサドル高や後退幅の見直しもしたところ、ステムも10mm伸ばすことになっちゃいました(笑)。その辺のレビューはまた別記事で書きたいと思いますが、ポジションは一つ変えちゃうと他にも影響が出るってことなんですよね。ちなみにクリート位置もちょっとずつ変わっています。乗り初めの頃とかビンディングに変えた当初は、ポジションに関して的確に「こうしたい」っていうのがなかった(感覚的にはぼんやりありましたが、的確にはわからなかった)のですが、最近はその辺りもわかるようになってきたということです。

 

コンポーネントは標準のままでブレーキはBR-9000に変えていますが、1年間使ってみて不満という不満はないですね。ブレーキも変えてみて、ブレーキ時の感触やコントロール性に関しては「やっぱりDURA-ACEだな」とは感じますが、制動力の性能的にはSORAのブレーキでも特に問題なかったなぁと今でも思います。前にも書きましたが、ネットでは「危険なので」105以上に変えた方が良いと言われているんですよねぇ。使ってみて全くそんなことないですよ。

 

それよりも、SORAブレーキが危険と感じるほどスピードを出すのであれば、タイヤの方が重要です。

 

タイヤは本当に一番重要です。コンポよりホイールよりタイヤです。

とは言っても、これもスピードを出さないのであれば一般的な安めのタイヤでもOKです。そうは言っても、下り等ではそれなりにスピード出ちゃいますので良いタイヤに越したことはないんですよね。

 

私が使っているタイヤはプロチームも使っているタイヤなので、素人の私にはまぁオーバースペックです。でも、IRCチューブレスを使ってみてその乗り心地と路面に吸い付く感じの追従性の高さ、それに相反する抵抗感の無さに感動しました。あとはダウンヒルの安心感。このタイヤが良すぎてホイールのレビューが中途半端になっちゃってますから(笑)。2000km程度走って前後ローテーションして今3000kmぐらいなんですけど、あと1000km以上走れそうです。サイドのひび割れが出てきていますが、走行には影響ないですね。

 

ホイールはチューブレスを使いたかったので一番安く買えるRS610なんですが、このホイールはネットで調べても全然レビューありません(笑)。かろうじてモデルチェンジ前のRS61がヒットするんですが、まさにクリンチャーRS21のチューブレス版といったところですかね。踏むと「ギュンギュン」と進みますが、踏まないと普通のホイールになります。確かに標準のホイールと比べたら軽くはなっていますが、更に軽いWH-6800やZONDAなんかと比べると重いので、軽さは感じ辛いんだと思います。なので、人によっては「クソ重い」となるんでしょうね。ハブの性能がそこそこ良いので特に高速域の抵抗感が低く感じられて回しやすいので、30km/h~程度はもちろん35km/hからの速度域では標準ホイールよりもスピードの維持がしやすいです。

 

スプロケは13-25Tから14-25Tへ変えたのですが、13Tがなくなって18Tが入ったということになります。ジュニアスプロケと言われているやつで、成長期の中高生が重いギアを踏むことによる故障等の弊害をなくす観点からギア比が制限され用意されているスプロケットです。何故か、その名前(ジュニア)からか大人が使うことは敬遠されています。

 

これを使ってみた感想は「めっちゃ良い」です。巡航で使うのは19T~17Tがほとんどなので、18Tが入ったことで平坦を走る場合はこの19T-18T-17Tでまかなえます。18Tがなかった時は基本的に19Tまでしか使っていませんでした。それ以上は重く感じていたので、普段は23Tや21Tを使って巡航は19Tでオーバートップ的にスピードが出せる時だけ17Tを使う感じだったんですね。なので、今は16Tから上がオーバートップになっています。

 

トップ14Tだと「スピード出ないじゃん」と思うかもしれませんが、フロント50Tでも40km/h以上出せます。「下りで…」とか言ってる人いますが、下りなんて足止めても50km程度すぐに出ますし、それこそ「ブレーキは105以上じゃないと危険」とか言ってる輩はそれ以上スピード上げて自ら危険になっているだけなんじゃないの?と思います。矛盾していますよね?

 

でも何故か素人なのにトップ11Tとかのスプロケを使う人の多いこと。

それ踏めるんですか?

使う場面多いんですか?

下りしか走らないんですか?

 

そんな疑問を感じながらネット見ていてしっくりきたのが「見栄」でした。

 

「ジュニア」という名前から敬遠していると思っていたのですが、単にプロが使っていないギアを使うことは「見栄」的にダメということなんでしょうね。プロはトップ11Tや12Tを使いこなしているんだからジュニアギアなんてもってのほかということなんでしょう。

でもね…

 

そんなあなたよりジュニア(高体連)で走っている若者の方が速いですよ(笑)

 

しかも、インターハイに出られるような年齢(高学年)ならフロントは52Tで踏んでますよ。結局、一般の素人サイクリストって「見栄」が一番大事で、効率とか最適なギア比とか無視なんでしょうね。まぁ、趣味ですからその辺はそれぞれでしょうけどね。

 

この1年間の経験から思ったのは、一般サイクリストに最適なギアは11速の場合フロント52-36Tとリア14-28Tだと考えます。山しか行かないもしくは40km/h以上なんて出さないという人はフロント50-34Tが良いかもしれません。私基準で言うと、14Tを踏むのは45km/h以上で走る場合のみです。単に40km/hで走るという場合は16Tでも行けます。

 

ロードバイクケイデンス90というのが一つの基準になっていますが、効率でケイデンス90が当てはまるのはピンポイントです。どういうことかというと、私の場合は50T×19Tがケイデンス90で一番しっくりきます。スピードにして30km/h弱。そこからスピードを上げる場合、ケイデンスを上げるよりギアを上げて18Tにした方が効率が良く感じます。が、ギアを上げれば上げるほどケイデンス90では重く感じてしまうという現象も現れるんです。つまり、18Tにした場合はケイデンス90よりも95ぐらいの方が効率が良く、17Tにすればケイデンス100のほうが効率が良い。ギアを重くするごとに更にスピードを上げていかなくてはなりませんが、その方が効率が良いんです。この辺は体重や筋力で変わってくるんですが、ギアを重くしていくと更にケイデンスを上げた方が効率が良くなるのは変わらないと思います。

 

なので、一概に50T×14Tといっても、乗る人の体重や筋力スキルによって出るスピードは変わってくるんですね。筋力スキルのある人ほど14Tを踏めるケイデンスが低くなるので50T×14Tで出るスピードは低くなります。もちろんケイデンスを上げればその分のスピードは出るんですが、そうすると効率が悪くなるんです。

 

筋力スキルの無い人はどうなるのかというと、あるスピードで頭打ちになります。というか、筋力スキルが無いので基本的には重いギアが踏めないですし、無理に踏もうとしても長続きしません。ネットを見てみると、平坦で踏むのはフロント50Tでリア23T~19Tというのが多いみたいですね。つまり、大抵の人は平坦ではジュニアスプロケのトップでさえ踏まないんですよ。

 

初心者の場合はフロントギアの使い方を知らない人もいるので、常にインナーで走っている人もいるでしょう。その場合は11-28Tやロー32Tとかのワイドスプロケが良いとは思います。そういう人はアウターを使うにしても50T×19Tが踏めるかどうかというレベルだと思うので、それ以上を求めないのであればそういう選択肢もアリですよね。だったらフロントシングルでいいじゃんとは思うのですが、今のところシマノはそういう選択肢を用意していないですし。11-28Tのスプロケを使いこなすのであれば、フロント46-34Tとか(それ以下)の方が一般サイクリストは使いやすいと思うんですけどね。

 

現状はそういうギアが用意されていないので、フロント52-36T or 50-34Tリア14-28が最適に思えます。

 

本体のRNC3フレーム自体はどうかというと、これはまさしく質実剛健なスタンダードクロモリ(鉄)フレームだと感じています。アルミやカーボンと比べたらそりゃ重いですが、30km/h~で走れないとか坂が上れないとかいうことはもちろんなく、それどころかそんなの関係なく遅いも速いも自分次第なんだと、単純に突き付けられているようなところが私は好きですね。クロモリなんですけど比較的硬めなモデルなので、踏んだら踏んだだけ答えてくれます。どのロードバイクを買おうか考えていた時に、GIANTのエントリーアルミモデルを買おうかと思っていたこともあったんですが、RNC3にして本当に良かったです。こういう素材的にも容姿的にもスタンダードなモノは、飽きということが起こりにくいんですよね。アルミにしてもカーボンにしてもその時代の流行り廃りがあって、形やペイントのデザインで古さが出ちゃったり飽きちゃったりすると思うんですよ。ところがクロモリは既に廃れちゃっている(笑)ので、そういう部分は通り越しちゃっているんですよね。個人的にも、派手なペイントやロゴなんかはいらないので、シンプルなクロモリフレームが好きです。

 

現状では全体的に不満はないです。

もちろん、趣味の要素もあるので、コンポやホイールをもっと高価なモノにすればどうなのかとか興味はあるんですが、私は「楽になりたい」とか「速くなりたい」とかの部分での機材の変更はナシで、「速く走る場合の効率化」の部分での機材を考えいます。例えば、今の状況で言うと15T辺りを踏む場合、クランクなのかチェーンリングなのかハンガーなのか正確にはわかりませんが、どこかが撓んで捻じれていると感じます。これはチェーンがディレイラーのガイドに擦れる音がするので撓んでいるのは確実です。つまり、入力したパワーが撓むことで一部逃げているんですよね。これをクランクならクランクを剛性の高いグレードに変えることで解決でき、その分の効率が上がるわけなんです。でも、15T以上を踏むことはそんなにないわけで、確かに効率は上がるんだけどそこまでする必要があるのか?という話になっちゃうんですよね。

 

と考えると、とにかく自分の実力を上げることが先決なんだと気付かされます。