おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

サドル高とクランク長の関係

どうも、おっさんです。

 

またまた、例の某初心者向けブログの記事についてですが(笑)、この題材は私も書きたいと思っていたものなので、良い機会なので書こうと思います。

 

タイトル通りに「サドル高とクランク長の関係」についてです。

 

で、某初心者向けブログの方の記事では「ショートクランク」の是非?について書かれていました。クランク長については、適正なのは身長の10分の1というのが良く言われている数値で、例えば身長170cmの人の適正クランク長は170mmとかいうやつです。

 

それに対して、短めのクランクを使うのが最近の流行り?ということで、ショートクランクを使うのにどのような利点があるのか?という話です。

 

この某初心者向けブログの方が前から良く言っていることで、サドル高の決め方で股下に掛ける係数値に対して「何の根拠があってそんな数値出してるの?しかも、使うクランク長の違いを考慮してないじゃん」みたいなことを言っています。

 

サドル高を決める係数というのは「股下×0.885」みたいなやつのことで、文献によってバラバラなのはその通りです。でも、これはその通り文献によって違いますが、統計的な数値を各所で出しているだけで、あくまでも「目安」の数値です(統計なんだからそういうもの)。

 

統計値なので「あくまでも目安で、実際はそこから微調整して」というのが私としては当たり前だと思うのですが、それに対しても「だったら実際に跨って決めるのと同じじゃん」と言っています。私からしたら、同じだったら好きな方でやればいいんじゃ?と思うんですが…(笑)。

 

私のこの係数に対しての考えを言うと、もう上で書いたその通りで

 

「単なる目安で、後は各自の好みで微調整」

 

というだけです。

某初心者向けブログの方からすると「根拠のない数値を出すな」ってことなんでしょうけど、私はこの係数って結構当たっていると感じています。

 

私自身の事で言うと「股下770mm×0.885=681.45mm」で、今現在のサドル高は「678mm」です。誤差は3mm程度。その3mmってペダルの種類による厚さ(スタックハイト)でも違ってくるし、シューズのソールの厚さの違いでも違ってくる程度の差です。それに、股下の測定値が1mmの誤差なくできているとは限りません。

 

続きまして、クランク長が短くなることのデメリットについて書かれていて「クランク長が短くなるとテコの原理に基づいて、クランク長が長い場合に対して余計に力が必要になる」とあります。これは、大体の人が知っていることですよね。

 

その次に、クランク長が短くなるメリットとして関節の屈曲角度の関係で「上死点をスムーズに通過できる」と書いています。

 

他にも何か言っているのですが

 

「クランク長が長い方がテコの原理によって力が少なく済む」

「クランク長が短い方が上死点をスムーズに通過できる」

 

この2点で、もう答え出てますね。

 

つまり、クランク長は長ければ長いほどテコの原理によって力が少なくて済むのが利点だけども、関節の屈曲角度の制約があるのでその制約内の長さにしないといけないということです。

 

一応、この記事でも「その両方のバランスが大事」と言っているので、わかっているみたいですけども(笑)。

 

この方、やたらと「データ」とか「数値」とか「文献」とか言っているんですけど、私はそういうのは単なる「目安」なだけであって、参考にしつつも最終的には「自分の感覚」で決めるものだと思っています。どっかに根拠のあるデータはないですか?と言っているんですが、それがあったらからと言ってそれが正解とも限らないわけですからね。結局はこの方自身が言っているのと同じで「跨って決めたらいいじゃん」ということになります。

 

ちなみに、私のサドル高やクランク長の決め方を言うと、まず下死点をスムーズに通過できるサドル高を探します。私は、下死点をスムーズに通過できない場合は「詰まった」感覚が発生します。その詰まった感覚が発生している場合は足首を捻りたくなります。恐らく、足首を捻ることによってペダルまでの足の長さを微調整しているのだと思います。

 

死点をスムーズに通過できる感覚になったら、今度は上死点をスムーズに通過できるサドル高まで上げていきます。上げていくと言っても限度があって、私の場合は上げ過ぎると股間が圧迫されるようになります(笑)。そのようなことにならないサドル高に調整します。

 

そうやって調整したサドル高でも上死点をスムーズに通過できない場合は、クランク長が長すぎるのでは?と私は考えます。

 

私の場合はクランク長170mmで「ギリギリ」合っているようです。

これは、私の感覚で確認しているのと、一応はパワーメーターの数値でも確認できます。

 

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某初心者向けブログの方も結局、「フィーリングかパワーメーターで決めるしかない」と言っているんですが、この場合のパワーメーターというのはおそらくパワー値のことだと思います。

 

私の場合はそうじゃなくて「トルク効率」を見ます。この値は、踏み脚じゃない方の脚(つまり引き足)が踏み脚を邪魔していない割合が大きいほど100%に近くなります。踏み脚じゃない方の脚は下死点を通過して上死点に向けて上がってきます。上がってくるほどに関節の屈曲は大きくなり、上死点で屈曲の限度に達している具合が大きいほどに脚は上がらなくなるので、踏み脚を邪魔する可能性は高くなります。

 

つまり、トルク効率の値が100%に近いほど、上死点をスムーズに通過できているということです。

なので、サドル高が適正な場合、この数値が低すぎるとクランク長が長すぎである可能性がでてきます。

 

ただ、これもあくまでも参考程度の数値なので、結局は自分の感覚で「良いかどうか」を決めるしかありません。

 

数値が必要になるのは「自分で決められない人」なのでは?と思います。初心者だったら何もわからないので一応のセッティング目安にはなります。私も目安にしてましたしね。だって、良いかどうかなんてわからないんだからそうするしかないでしょう。

 

あとは、少しでも他者を出し抜きたいプロだったらデータは有用になるので、様々なデータを取って参考にするのもあるでしょうが、その場合も結局最後は乗り手の感覚で微調整するのではないでしょうか?