おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

仕様変更後のRNC3の感想

だいぶ暖かくなってきて、走りやすくなりましたね。

 

どうも、おっさんです。

 

先日、仕様変更したアンカーRNC3ですが、300km程度走ったので感想でも書いてみます。

 

私は、去年の梅雨前までは基本平坦でのタイムトライアル練習で走力を伸ばしてきたのですが、その後ローラー台にも乗るようになり、そうなるとそれまでのタイムトライアル練習での負荷基準では、どの程度の負荷がかかっているのかわからなくなったので、STRAVAのフィットネスを参考にして負荷を見るようになりました。

 

ただ、リドレーフェニックスにはパワーメーターが付いているので、ある程度の正確な数値として見られるのですが、RNC3の方はパワーメーターが付いていないので、STRAVAの「相対的エフォート」という心拍から導き出した推定負荷を見るしかなかったのです。

 

この「相対的エフォート」は、その人の毎ライドの心拍を見てそれぞれの相対的な数値を出しているのですが、ある欠点があります。それは、低負荷のライドだと極端に低い数値になってしまうんです。

 

私はこれまで基本的に平坦でのタイムトライアルを繰り返してきたので、タイムトライアルでの相対的エフォートは「110」程度になっていて、ここから導き出されたトレーニングインパルスという数値が、パワーメーターで測定されたTSSとほぼ同じ140~160程度になり、パワーメーター無しのRNC3で走ってもほぼ同じ数値になるので使える数値となっています。

 

しかし、低負荷で走った場合、相対的エフォートは20~30程度にしかならず、そこから導き出されるトレーニングインパルスもだいたい同程度の20~30にしかならないんですね。1時間半~2時間程度走ってTSSが20~30なんてことはないので、これでは使えない数値です。

 

ちなみに、この「相対的エフォート」なんですが、私の反対で普段低強度のライドしかしていない人がたまに気合を入れて2時間ぐらい走ると、簡単に「200」以上の値が出ちゃいます(笑)。「相対的」なんでそうなっちゃうんですよね。

 

あと、心拍の設定がある程度正確でないと、これもおかしな数値が出ます。最大心拍数の設定が低すぎたりすると、高負荷の場合は最大心拍数付近で走ることが多くなり、相対的エフォートもかなり高く出ることになっちゃうんですね。

 

ということで、ここのところはRNC3に乗る機会がめっきり減っていたのです。

なので、パワーメーターを付けるというのがまずメインの目的でした。

 

仕様変更前のRNC3は、ほぼ一昨年の夏にオーバーホールした時の仕様のまんまで

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コンポは購入時と同じR3000のSORAです。

これにパワーメーターを付けるとなると、ペダル型のパワーメーターを付けるのが一番簡単です。

でも、ペダル型にした場合はルックタイプのペダルしか選べないんですよね。

 

低負荷時の負荷値が知りたくてパワーメーターを付けるわけで、その場合ロングライドも視野に入れていたので、着脱に余計な力は使いたくないのです。だから、今付けているSPDペダル(PD-ED500)をそのまま使いたい。このペダル着脱に全く力が要らないので、着脱での脚への負担がゼロです。(超おすすめ)

 

そうなると、もうクランク型のパワーメーターにするしかないんですよね(ハブ型とか他にもありますが、入手性とか色々と考えると除外)。でも、ソラのクランク型パワーメーターなんてありません。パワーメーターをソラで使いたいなんて人がいないというのもあるし(笑)、そもそもティアグラ以下のクランクの形状だとパワーメーターを取り付けられないのでしょう。

 

R2000クラリス以上のシマノクランクなら取付の互換性自体はあるので、左クランクだけをパワーメーター付きの105クランクにするというのが安上がりですが、それもなんだか「気持ち悪い」(Qファクターも微妙に違うし…)ので(笑)結局コンポをR7000の105に変更してパワーメーターを付けることにしました。

 

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パワーメーター自体は4iiiiのR7000左クランク片側のみの電池タイプです。

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このように、センサーはクランクの裏側に張り付けてあります。

フェニックスに付けてあるパイオニアのセンサーと比較して小型で、電池蓋もコインで開け閉めするタイプではなく、こっちの方が良いですね。(パイオニアは自転車事業をシマノに譲渡してしまいましたが…)

 

この4iiiiのパワーメーターは他社比較で一番安価です。私が選んだ理由もこの安さ(笑)。必要な他のR7000コンポ(変速レバー、クランク、前後ディレイラー)と合わせた金額で7万円台半ばぐらいで揃います。丁度、日本の代理店も決まって国内購入でも入手がしやすくなっています。おすすめです。

 

目的の低強度ライドでの負荷値ですが、当たり前にちゃんと出ています(笑)。2時間程度の走行で100TSS前後なので、低負荷時の相対的エフォートの値はTSSとして見る場合は当然低すぎでした。(まぁ、フェニックスでも低負荷ライドしているので知っていましたが笑)

 

パワーの値自体もパイオニアと同じように出ているみたいなので、誤差はあってもほんの少しというところでしょう。なので、安いからといっても製品自体はちゃんとしています。それと、誤差がある場合はスマホアプリから補正できるので、そういう点でもちゃんとした製品と言えます。

 

一つ注意点で、パイオニアのセンサーは気温の違いによる誤差の補正を自動でしてくれる機能があって、頻繁に校正する必要がありませんが、4iiiiにはその機能がないので基本は乗る毎に校正が必要です。校正といってもスマホかサイコンから校正するだけなので手間ではないですし、夏と冬のような気温が極端に違う場合以外はあんまり気にする必要もないと思うので、まぁ気温が高くなってきたな低くなってきたなと感じたら、その都度校正していればいいんじゃないかなという感じです。

 

で、R7000自体の方はどうなのかというと、ぶっちゃけ大した感動はありませんでした(笑)。

 

確かに操作はR3000ソラと比較して軽いです。軽いのは軽いんですけど、R3000も別に「重くて困る」というようなことではないですし、比較したらR7000の方が軽いよねという程度なので、「ああ、なるほどね」という感じで(笑)。

 

フロントの操作もちょっと期待していたんですが、こっちもR3000と比較して軽いのは軽い、ストロークも短くなっていると聞いていたのですが、それほどの短さは感じなかったです。

 

逆に、操作が少し軽くなっている所為なのか微妙にアウターに上げ辛いです。R3000はくいッとレバー操作すると「スッ」と上がっていたのが、R7000はレバーを「最後まで押し込んでいないと」チェーンが上がり切らない感じが出て「ガチャガチャッ」っとなっちゃいます。この「最後まで押し込んで」という感覚はR3000の時はなかったので、慣れるしかないですね。

 

この辺りは、R3000とR7000の違いというよりは、R9100以降の現行コンポ特有のものだと思います。というのも、フェニックスで使っているR8050のフロントもシマノの調整通りにすると、アウターに上がり切らない感触があって「ガチャガチャッ」となるので、ガイドプレートを少し外よりにしています。そうすると「スッ」という感じで上がってくれるので、やっぱりアウターへの「押し込み」がキモなんだと。フレームとの相性もあるかもしれませんし、ディスクブレーキロードに適応した設計を採っているみたいなので、その辺りの兼ね合いもこういう微妙な部分を生み出している原因かもしれませんね。

 

リア変速の速度も比較して速いしスムーズですが、R3000でも別に困ってなかったので(笑)。

ただ、負荷がかかっているときの変速は流石にR3000と比較しても「良い」と感じます。

こういう部分がレース向けのコンポの違いでしょうね。

 

整備性に関してですが、フロントディレイラー自体でワイヤーの張り調整ができるという部分に期待していたのですが、確かに目視で張り具合が確認できるという部分は優れています。ただ、調整ボルトをちょっと回しただけではその目視部分のラインがほぼ動かないので、合っているのか合っていないのか結局わかりにくいと思いました(笑)。最終的にはガイドプレートの動きと、チェーンとの隙間を微調整しながら張り調整もしていくことになるので、あんまり変わらなかった…。

 

ガイドプレートとチェーンの隙間の調整は、これは多分9速と11速の違いから来ているのだと思いますが、隙間がシビアです。私は、フロントアウターではリアロー側2枚、フロントインナーではリアトップ側2枚のギアは使わないので、トリムを使わない状態でそれぞれ3枚目のギアを使う場合にガイドに擦れない状態がベストなんですが、R3000の場合は結構余裕があり、R7000はほとんどスレスレになります。

 

全体的に見て、フロント変速の癖以外は特に悪くなってはいないので、まぁこんなもんかというところです(笑)。どちらかというと、私が機械式で好きな操作性は9000系の系譜で、そうなると最高峰は9000デュラなので、もう新品では手に入らないなぁと思っちゃいました。

 

現行品で性能や整備性等トータルで考えると、電動にしてしまった方が満足度は高いかもしれません。

今のところティアグラ以下は9000系の系譜なので、私は機械式ならそっちの操作性の方が好きですね。

 

ハンドルを5mm高くして、ステムを110mmから100mmにして10mm近くしたポジション変更はバッチリ決まって、低強度でも上半身に負担がかからなくなりました。低強度時の走り方も段々とわかってきて、以前は低強度だとけっこう力を抜いて走っていたんですが、今は低強度でもある程度まではしっかり力をかけて走るようにしています。面白いことに、その方が疲れが少ないです。必要以上に力を抜いてしまうと、無意識にバランス等を取ろうとして身体に余計な負担がかかるみたいですね。

 

タイヤのパナレーサーグラベルキングですが、IRCフォーミュラチューブレス比較でもグリップは悪くないです。たまたま、工事中で表面のアスファルト剥がしてある荒れたところを走ったのですが、安定感がありました。砂が浮いているところも滑りそうな感じは全くなくて安定しています。ダウンヒルで倒しこんでいっても不安な感じはなくて、全く問題ないですね。

 

イマイチなのは、ちょっと跳ねやすいかなというところ。これは推奨最低空気圧が700kPaなので、私の体重だとちょっと高めというのが原因だと思います。IRCフォーミュラチューブレスは、今は600kPaで運用しているので余計に跳ねやすく感じるのかもしれません。なので、転がり抵抗の部分で言うと、フォーミュラチューブレスの圧勝です。

 

ロングライドや低強度で走るならそんなに問題にならないので全然OKです。ただ、本当はもっと太いタイヤを履いたほうが疲労軽減にも良いだろうなと感じます。RNC3のフレーム自体が25c辺りまでしか対応していないのと、ブレーキのBR-9000も25cまでなので履けたとしてもグラベルキングだと26cがギリギリ(アウト?)というところ。でも、それならグラベルロードでもっと太いタイヤにした方がいいと思うので、いつかグラベルロードを買ったらということにしておきます(笑)。

 

今回の変更で私が一番楽しみにしていたのは、11-34Tのスプロケの具合なのですが…

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長くなったので、次回書きます(笑)。