おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

必要じゃないモノを勉強しても身に付きにくいという話

どうも、おっさんです。

 

ロードバイクに乗っている人で、理学療法士の資格があり、身体の動かし方や作り方をレクチャーされている方が、Youtube等に動画を上げたりTwitterでつぶやいたりしています。

 

それ自体は、その通り身体の構造を理解した方のお話なので、参考になるのは事実です。

 

ここで、私のロードバイクの基本的な考え方のおさらい。

 

ロードバイクを走らせる為の基本は「心肺能力」

・筋力は必要だけども、特に単独で鍛える必要はない(筋トレとか)

 

他にも色々とありますが、簡単にはこれぐらいですかね。

(あくまでもレースに出ない一般素人の場合です)

 

そして、私が常々提案しているように「タイムトライアル練習」をやっていけば、その心肺能力とそれに見合った筋力は必ず付いてきます。

 

その理学療法士の方はそこそこ速い方なので、心肺能力が必要ということは知っているはずなのですが、そういう身体の動かし方やポジションの作り方等のレクチャーを仕事にしていることもあり、そういう基本的な部分を大きくは言いにくいのだと思います。(私の感想です)

 

もちろん、身体の動かし方もポジションも大切な要素ではあるので、そういう部分を勉強するのは良いことです。が、勉強するその人がその時点で必要でないモノを勉強したところで理解することができません。

 

理解することができないというのは、知識として身体の動かし方やポジションをインプットできたとしても、それが自分の中で「必要か必要でないか」が判断できないので、ただ聞いた情報でしかないからです。

 

「その時点で必要じゃなくても、後に理解できるのでは?」という考え方もあります。実際に、私も色々な情報を見て「こうかな?」と試したことが後で「あ、こういうことか!」と理解することがありました。

 

でも、これも前に書きましたが、それは自分で試行錯誤して自分の身体の動かし方やポジションが、そういう知識と合致したから理解できたということで、そういう情報を「ただ聞いた通りにやっていた」というわけではないのですよね。

 

私がどういう状況でそうなったのかというと、これも何度も書いていますが…

 

「速く走ろうとしていた」

 

ということです。

こういう情報を知りたい人って、私の今まで見てきた感覚で言ってしまうと

 

「どうやったら楽に速く走れるか」

 

が知りたいんだと思うんですよ。

その「楽に走れる方法」も、「しんどいことはしたくない」という前提で。

 

その時点で話が噛み合わないんですよね。

 

しんどいことはしないで楽に走る方法は、ハンドルをなるべく高く近くして自分がしんどくならない程度の速度で走るということ以外にないと私は考えます。結果、速くは走れないんですが。(お尻が痛くなって長距離が苦痛になるかもしれません)

 

理学療法士の方等がレクチャーしている身体の動かし方やポジションというのは、「速く走ろう」としないとその必要性がわからないのではないかなと思います。なので、聞いた通りにやってみたとしても「こいうものなんだ」としか解釈できないんですよね。で、それで楽に走れるかというと、基本的に必要な心肺能力は付いてないわけですからたいして楽にはならない。

 

ロードバイクは一般素人がするロングライドでは特に長時間の運動になるので、有酸素運動能力が一番重要なことはわかると思います。繰り返しやっていると、ある程度の能力向上はあるにしても、一般素人が考えているような「楽に速く走れる」というところまでは行かないんですよね。

 

素人考えで、簡単に「楽に速く走れる方法」がわかったらそれが一番の近道になると思っているのかもしれませんが、それは結果として一番の遠回りです。(ていうか、ゴールに辿り着けない)

 

一番の近道は、やっぱり「心肺能力を上げる」ということなんですね。「速く走ろうとする」と自然と心肺能力は上がっていきます。それに適した練習方法が「タイムトライアル練習」で、それを週に2~3回程度するだけで、ただロングライドを繰り返すよりも心肺能力は上がります。

 

そして、心肺能力が上がってくると、身体に酸素を取り込みやすくなるので、筋肉の働きも向上していきます。すると、パワーも上がってきてそれまでより速く走れるようになってくるし、ロングライドもタイムトライアルより強度を落として走れば楽に走り切ることができるようになります。

 

そういうことをしていくうちに、身体の動かし方やポジションも「自分に必要」な部分は感覚でわかってくるので、それがわかった時点で「聞いたこと」がやっと理解できるということになります。

 

つまり、そういう身体の動かし方や作り方やポジションのレクチャーを受けるとしても、同時に「速く走ろう」としていないと身に付かない可能性が高いということです。