おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

FTPテスト

どうも、おっさんです。

 

タイトル通りの話で、「FTPテスト」について書きたいと思います。

FTPは「60分間の最大平均パワー」のことで、その人の戦闘能力みたいなものです。

 

これは、別に60分間「だけ」の戦闘能力というわけではなく、それより長い時間や短い時間に出せるパワーもある程度比例した値になるので、全体的な戦闘能力として定着している値になります。なので、何度か言っている通りに

 

FTPが高くても長時間走れなければ意味がない」

 

というようなことになる数値ではありません。

FTPが高いほど、長時間をより余裕を持って走れるということになります。

なので、別にレースに出ない人にとっても重要な数値です。

 

このFTPは60分間全力で走った場合の平均パワーなので、一番単純な計測方法は

 

「60分間全力で走る」

 

ということなのですが、それはなかなかできません。

一般的な方法は、「20分間全力走の値 × 0.95」で出します。

これは、20分間全力走の値はFTPの105%程度になるということから来ています。

 

私は、ローラー台のトレーニングで主に20分走をやっているので、この20分走の平均パワー×0.95がFTPということになります。

 

私の、実際のパワーはどうなっているのかというと(一例)

 

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大体、平均190w前後になっています。

0.95するとFTPは「180w」程度ということですね。

前から言っていた推定値通りです。

(私の20分走はパワー基準ではなくて、心拍の閾値基準で走っています)

 

で、本題は私のFTPがどうかということではなくて、20分走自体のことです。

 

私は、ローラー台のトレーニングで、ほぼこの20分走をやっています。

実走のタイムトライアルと同じで、やっているうちに最適なペースがわかってきます。

そうすると、「ここまで大丈夫、ここからはダメ」が明確にわかります。

 

一方、世間一般の「FTPテスト」に対する印象を見てみると

 

FTPテストは苦しい」

 

ということがよく言われています。

苦しい辛いからなるべくやりたくないと。

 

私はローラー台はこれが基本なんですけど?(笑)。

確かに余裕ではないですけど、「やりたくない」とは思いません。

逆に、20分走は「楽しい」のですが…(笑)。

 

これ、単に20分走を普段からしていないだけの話でしょうね。

普段から20分走をしているのであれば、具合がわかっているはずです。

 

こちらの動画…

www.youtube.com

この方がどうこうというわけではないのですが、ネットで「FTPテストやりたくない」って言っている人は、だいたいこのパターンになっているのでは?と思ったので、例として見てください。

 

この方、テストの結果FTPは「116w」ということでした。

ということは、FTP測定中は116w程度を基準にパワーを出せばいいだけの話です。

が、見てもらうとわかるように、何故か180wとか出している場面もあります。

もちろん、初めて?の測定なので具合がわからないということもあるでしょう。

でも、上記の通りに普段から20分走をやっていたら具合はわかったはずです。

 

さらに、こういうことを言っています…

 

「テストの20分間は、自分の今出せる最大の力で漕がないといけなかった」

「でも、途中で心が折れてしまってそれができなかった」

 

あぁ…

これは「二度とやりたくない」と思ってしまうでしょうね…。

 

まさに、

FTPが高くても長時間走れなければ意味がない」

「剛脚だろうが、長く走れるスタミナがなければ意味がない」

ヒルクライムは持久力がないと後半で力尽きて上りきれない」

という考え方の産物です。

 

これ、単にペース配分を間違えているだけなんですよね。

どうして間違えてしまうのかというと

 

「自分の実力がわかっていない」

 

からです。

自分の実力がわかっているのであれば

 

「自分の今出せる最大の力で漕がないといけない」

 

という発想にはなりません。

20分間走らないといけないので、その「20分間持つ力」が正解です。

「20分間持つ力」であれば「途中で心折れる」ことなんてありません。

 

それプラス、「20分間全力」という言葉の勘違いがあります。

「20分間全力」は20分間走れる力という意味での「全力」ということ。

これを、「今この瞬間の全力」を20分間続けると勘違いしているんですね。

極端な話、1秒1000w出せる人がそれを20分間続けるみたいな話です(笑)。

そうしたら、FTP950wってことじゃないですか(笑)。

 

FTPは高ければ数値としての走力が高いと言えるんですが、その数値ばっかり追い求めてしまうとこういう勘違いから「FTPテストはしたくない」という結果になってしまうのではないかな?と思います。こういう考え方で出したFTPって「根性」で出した値とも言えるわけで、「毎回その値を出せるんですか?」ということにもなってきます。

 

「根性」で出したFTP値なので、L4を20分とかSSTを20分でさえも「苦しい」って言っている人が出てくるんですね。それ出してるFTPが本来の実力より高いだけですよって。

 

あれ?嫌なFTPテストをしなくていい方法わかりましたね。

普段から閾値基準の20分走をすればいいだけじゃないですか(笑)。