どうも、おっさんです。
前回、前々回の記事で書いた通りに、踏み込みペダリングになる人は
「実力以上のスピードを出そうとしている人」
ですよ。
と解説しました。
この記事を構想している時点で、実際に踏み込みペダリングをしていた(している)人の意見を聞いてみたいなと思ったので、とあるブログ管理人の方に質問してみました。
その、私の質問に対しての回答記事を、その方のブログ記事にしていただいたので、私の方でもその記事に対しての感想をここで記事にしてみたいと思います。
その記事はこちらの
「速く遠くへ」というブログです。
管理人はAKIRAさんです。
ブログを実際に見てもらえばわかりますが、現時点でAKIRAさんは基本的には「踏み込みペダリング」ではなく「回すペダリング」になって、膝の痛みからも解放されアワイチ(淡路島一周150km走)をアベレージ30km/h単独で走り切る走力を身に付けています。
細かい部分はAKIRAさんのブログを読んでもらうことにして、私の質問の「踏み込みペダリングを続けてしまった理由」に対しての回答を読んだ感想を書いていきます。
1. ロジカルシンキングが苦手
私は、前側の大腿四頭筋はロードバイクを始めて早々「(長時間は)使えない」と体感したので、後ろ側のハムストリングを使うようにしたのですが、そういう因果を発見できなかったからという理由ですね。
ロジカルシンキング(論理的思考)が苦手な人がいるのはわかるので、これはあるかなーと思います。ただ、これって実は…後で書きます(笑)。
2. 調査能力不足
これも、あるでしょうね。
でも…これも後で(笑)。
3. 運動神経が悪い
前に記事として上げていますが
これ、私のベースとなる考え方ですが、これを調べていて色々と繋がったことが出てきています。その中で思ったのが、人間って「思い込み」で行動しているよな~ってこと。「運動神経が悪い」っていうのも単に「思い込み(決めつけ)」なんじゃないか?と考えました。
まぁ、すぐ見つかりますよね(笑)。
このスポーツ庁広報の記事でわかります。
記事内容を記事内の動画でわかりやすく見られるので見てみて下さい。
ね?
ちなみに、脳はよく使う「神経回路」が使うほどよく反応するようになるので、「学習(練習)」を重ねていくと運動なら動作が洗練されていくし、勉強も繰り返し学習したことは定着していくんですね。
これ、見方を変えると「俺は運動神経が悪い」という考えを常に起こしていると、それが脳内に固着してしまいそこから進まなくなるということです。これが「思い込み(決めつけ)」です。怖いですね(笑)。
AKIRAさんの記事でアインシュタインの話が出てきたので、アインシュタインが相対性理論に辿り着いた理由を簡単に見てみます。(相対性理論自体は各自で調べてください笑)
アインシュタインの時代には「光の速度は一定」という事実が既にありましたが、そうすると辻褄の合わない部分が出てきてしまうので「光の速度は一定」という事実が間違っているのではないか?という考え方もありました。ですが、アインシュタインは「光の速度は一定」という事実があるのなら、他が違うのではないか?と考えたのです。それは「時間は一定ではない」ということです。「時間は一定である」という固定観念の方が違うと考えたということですね。そこに気付いたことで、「空間も一定ではない」など芋づる式にわかってきたということです。(ガリレオの相対性原理を応用した)
つまり、「決めつけ」をしなかったからということですね。
「発想の転換」とも言われます。
上で書いたように、脳はよく使われる回路ほど反応しやすくなります。発想の転換ができる人は、そういう脳回路ができあがっているということになり、決めつけてしまう人は「決めつけ回路」が出来上がってしまっているんですね。
あと、上の動画の通りに「すぐ結果が出ると思っている」ということですかね。
これも「思い込み」ですよね。
4. フィジカル不足
これは、指摘のような似た部位をよく使う他のスポーツから来た人が、比較的短時間で習得できるのはよく聞く話ですが、だからといってそれ以外の人は「踏み込みペダリング」になってしまうというのはどうでしょうか?(それに、そういう人たちは一気に高いレベルで出来るようになるので、一般人が始めましたレベルとは異質)
現に、私はそういうスポーツはしていないですが「踏み込みペダリング」にはならなかったですしね。
そもそも、フィジカル不足っていうのは自分が特にそういうスポーツをやっていないということがわかっていれば、当たり前な話しなので「一から身体を作って行こう」っていう考えになり、一歩一歩進んでいくのでは?私はメタボで始めたので「まず減量から」でしたし、そうやって走り込んできたわけで。
これも、上の「運動神経が悪い」という話の内容と似てますね。
5. 分かっていてもやめられない
やっぱり、これが一番の理由ですよね(笑)。
スピードを求めてしまう。
だから「踏み込みペダリング」になってしまう。
上の「フィジカル不足」も本当はわかっているんだけど…っていう。
すぐに結果を求めてしまうというのも同じ。
・ここまでの理由を見たまとめ
理由を5つにわけて考えられたようですが、私は「考え方」としてはやっぱり「一つ」に集約できるのではないかな?と思いました。おわかりでしょうが…
「思い込み(決めつけ)」
ということです。
私は今までの記事で何度も指摘しているのですが、「こうじゃないといけない」というような思い込みの強い人が「辛い思い」をしていることが多いなということです。
ただ、AKIRAさんはそうやってやってきて一応「成果」として表れたので、結果的に良かったと思います(笑)。ですが、これはAKIRAさんにお伝えしているんですが、AKIRAさんは「根性」があったから出来たという部分が大きいと思います。多くの人は途中で折れますよ(笑)。
なので、別に「これはこうなんだ!」という思い込みでも、突っ走ってそれで成果があれば結果的には良しなんですよね。でも、その人の「根性」次第なので途中で折れちゃう可能性もあるということを知っておいた方がいいということです。
一応、走行データも示していただいたんですが、「根性」で走っている人のデータはほとんど参考にならないということもわかりました(笑)。
あと、私は「どうすれば楽に走れるか?」という考えもありながら走っています。「楽に」って言っても速く走ろうとするのは基本的には「しんどい」ので「楽ちん」ということではなくて、「しんどい中での楽に」なんですが、AKIRAさんのような「根性」の人は考え方が逆なんでしょうね(笑)。
AKIRAさんの他の記事なんですが「体重をのせる」の勘違いの記事で
「ペダルに体重をのせないといけない!」の解釈の違いでわかります。
私も、速く走るにはペダルに体重をのせて走るんだよ~っていう記事を書いてますが、あくまでも速く走れるようになってきたら、自然と前傾が深くなってきて(ペダルにのれるようになってくる)「前傾姿勢が辛くなくなるよ」という話で、初心者は前傾姿勢が辛いのは当たり前なので無理しないでね。という内容です。
ペダルに体重をのせるのは速く走る場合に「楽」をする為です。
それによって「辛く」なったら意味がありません(笑)。
自分の体重を上手く使えば脚の力だけに頼る必要がなくなるよってことです。
AKIRAさんは「体重と脚の力を合わせてさらに速く走れる!」ってなったんですね。
・どうすればロードバイクに快適に乗れるか?
AKIRAさんは「快適な乗り物じゃない」という見解で、それは私もそう思います。
速く走っても快適とは言い難い…とのことですが、私自身はそもそも40~50kmを主に走っているだけなので、100km超のライドでの感覚は知りませんが(あ、でも100km走った時も感覚は別に変わりませんでしたが)、少なくとも私の走る領域では「快適」に走れています。
そんなの短距離だから当たり前だろ!
っていう話になってしまうかもしれませんが、私が言っているのはそういうことではなくて
自分に合わせた乗り方で走ればいいんじゃない?
ということです。
「速く走れないと快適に乗れない」っていうのはこれも事実で、それを踏まえて各自が考えて乗ればいいんじゃないかなと。その事実を知らないと速く走らなくてもいい人なんかは、ずーっと「どうしてお尻や肩が痛くなるんだろう?」みたいな所から進めないですからね。それは「速く走らないからなんだ」ってわかれば、自分なりの解決策を考えられる。それによってロードバイクをやめてクロスバイクにしてもいいし、ロードバイクを続けるなら身体が辛くならない距離を考えて乗ればいい。「じゃあ速く走ればいいんだ」となってトレーニングを始めてもいい。
そうやって「自分で感じて考える」方がいいと私は思います。
どうしても、「100km走って当たり前」とか「巡航30km/h当たり前」とかの話にのせられて思い込んじゃうと「そうしなきゃダメ」っていう考え方になってしまうので、みんながやってるからとか、できないと恥ずかしいとかではなくて、「自分がどうしたいか」で考えましょうっていう話です。
それと、ロードバイクに乗る人が「スピードを求めている人」だけかといえば、違う人も実際にいます。そういう人は「ロードバイク=遠くへ楽に行ける自転車」みたいに思っている人が多いので、なおさら「速く走る為の自転車」ってことを理解してないと「辛く」なってしまいます。
・全体まとめ
私が考えていた「踏み込みペダリングになる人は、実力以上のスピードを出そうとしている人」っていうのは、おおよそ間違いではないなと思いました。やっぱり、「回すペダリング」はその人の実力の範囲でペダリングすれば、特に難しいことを考えなくても自然と出来るのではないかな?と考えます。
よく見る、「回すペダリングはこうですよ~」っていう説明は、軽く回すことを意識させることを中心とした説明なので、そもそも実力以上のスピード出そうと力まなければ出来ることではないでしょうか?
つまり、踏み込みペダリングになる人は「まずは自分の実力を知る」ということですよね。
踏み込みペダリングになる領域は「自分の実力の範囲外」です。
速く走るには、その速度に見合ったパワーが必要です。
これは事実なので、大きく覆す例外はありません。
(100wであれば100wの速度しか出ません)
パワーは心肺能力から来ているので、速く走るには心肺能力を上げるしかありません。
AKIRAさんのように「根性」の踏み込みペダリングで走りながら心肺能力を上げて行ってもいいですが、途中で心折れるか故障する可能性もあるので(笑)、自分の実力の範囲の少し上で脚への負担が大きくならないような領域を感じながら走り込む方法をおススメします。
初めから速く走れないのは「当たり前」なので、一歩ずつ進んでいきましょう。