おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

イチロー選手の考え方から学ぶ

どうも、おっさんです。

 

イチロー選手が引退。

同年代なので、なおさら感慨深いですね。

 

個人的に強烈な印象は2009年WBC決勝での勝ち越しセンター前ヒット。

当時、出先の車の中、ラジオで聞いていました。

ヒットを打ったという実況を聞いた瞬間「よっしゃー!」と叫びました(笑)。

もう、10年前のことなんですね。

 

そのイチロー選手の引退会見で個人的な注目点。

 

www.youtube.com

 

質問

イチロー選手の生き様で、ファンの方々に伝えられたことや伝わっていたら嬉しいなと思うことはありますか?

 

答え

生き様というのは僕にはよくわからないんですけど、「生き方」という風に考えれば「人より頑張る」ことなんてとてもできないんですよね。あくまでも、「秤は自分の中にある」。それで自分なりに、その「秤」を使いながら自分の限界を見ながらちょっと超えていくということを繰り返していく。そうするといつの日かなんか「こんな自分になっているんだ」っていう状態になって、だから少しずつの積み重ねがそれでしか自分を越えていけないという風に思うんですよね。一気に高見に行こうとすると今の自分の状態とギャップがあり過ぎて、それは続けられないと僕は考えているので、まぁ地道に進むしかない…。進むというか進むだけではないですよね。後退もしながらあるときはもう後退しかしない時期もあると思うので、でも自分がやると決めたことを信じてやって行く。でもそれは正解とは限らないですよね。間違ったことを続けてしまっていることもあるんですけど、でもそうやって遠回りすることでしかなんか「本当の自分」に出会えないというか、そんな気がしているので、そうやって自分なりに重ねてきたことを、まぁ今日のゲーム後のファンの方の気持ちですよね。それを、見た時にひょっとしたらそんなとこを見ていただいていたのかなぁという風に、それは嬉しかったです。そうだとすれば嬉しいし、まぁそうじゃなかったとしても嬉しいです。

 

これは、私も前に記事にしましたが…

nicolarossi.hatenablog.com

これを、イチロー選手は実践しているってことなんですね。

 

「人より頑張ることなんてできない」

「秤は自分の中にある」

 

まさにその通りです。

「知足者富」の具現者なんですよね。

 

この会見を見た一般人は「イチロー選手は謙虚だな」と思った人が多いかもしれません。

偉大な実績を残しているので、それをもっと「誇っていい」と思うでしょうね。

でも、イチロー選手は「そんなことは関係ない」と思っているのでしょう。

 

小学生の頃に野球を始めて、それからずっと野球を「探求」し続けてきたわけです。その中で、自分なりに努力して成長して世界的な選手になった。そのこと自体がイチロー選手を今まで支えてきた「自信」になっているのでしょうね。

 

なので、結果としての「偉業」はあるにしても、それは「おまけ」みたいなものに過ぎないというか、イチロー選手自体を形作っているのは今までの「鍛錬」なので、そういう付いてきたモノに頼って自分を「飾り付ける」必要性もないわけです。

 

イチロー選手の今までの発言を見てみても、「等身大の自分」を大切にしているということを感じます。自分の力よりも大きく見せることもないし、小さく見せることもない。「これがイチローだ」という風にイチロー選手自身が実感している「自分」を表現したいと思っているだけなんでしょうね。

 

私は、その辺の一般人のおっさんですが(笑)、ものすごく共感できました。

 

イチローは天才だから」という印象で、「一般人には理解も実践も不可能」という人がいるかもしれませんが、イチロー選手は一般人にも理解実践できることを言っていると私は思いました。もちろん、その実践結果による到達点は人によって違うでしょうけれども、「知足者富」という中身は変わらないのではないか?と私は考えるからです。