おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

人に聞いただけのことは実際には理解できていない

どうも、おっさんです。

 

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nicolarossi.hatenablog.com

【実体験と伝聞】と【個体と群体】の項目を追記しました。

 

なんでもそうなんですが、ロードバイク界隈で言うと「ペダリング」のこととかの技術面の話は、「こうすればいいよ」と聞いて「なるほど」と思っても実際にやってみたら「?」ってなることが多いと感じます。

 

例えば、ケイデンスの話なんですが、効率的なのは「90回転が目安」ということになっています。で、この情報に加えて「人によって効率的な回転数は違う」とも言われています。まぁ、人はそれぞれ体格や柔軟性等違いますから、それは当たり前の話ですよね。

 

で、そういう情報を知っている素人がどういう判断をしやすいかというと

 

「自分は高回転がしんどいから”低回転型”なんだ」(トルク型)

「自分は低回転がしんどいから”高回転型”なんだ」(回転型)

 

となっちゃうんですよ。

これどっちも「しんどいから」が理由なんですが、それだと見誤っちゃう可能性があるんですね。

 

単に、しんどい方の回転数で練習していないだけかもしれません。特に、速く走れない人で「自分は低回転型」と思い込んでいる人は、高ケイデンスの練習を全くしていない人が多いと感じます。

 

「90回転が目安」というのは、高回転も低回転も出来る人がその回転数で回せば「効率がいい」場合が多いという話なだけで、「人によって違う」としても高回転の練習をしてない人が単に出来ないから「自分は低回転型だ」ということにはならないんですよね。

 

本当は「自分で体験」しないとわからないことなのに、他人が言っていることで「わかった気」になっちゃうし、自分で探求して答えを導き出すことをしていないということ自体にも気付かないんですね。

 

他にも、「ペダリングにはこの筋肉をこういう風に使うといいですよ」とか「ポジションはこうですよ」とか、知識としては持っていていいんですけど、自分で体験して探求したペダリングやポジションではないので、単なる聞いたことでしかないんですよね。

 

こういう情報は「自分で探求してわかったこと」を他人に伝えることなのですが、その自分で探求した人は自分がどうやって探求したかの「中身」を何故か伝えないことが多い。わかったこと自体(答え)しか伝えないんです。

 

重要なのは「探求している過程」なんですよね。

 

なので、他人の話は「情報の一つ」という程度に聞いておいて、実際は自分で体験して「自分で探求する」ことが大切だと思いました。逆に、伝えようとする方は「答えだけ教えても伝わらない」ということを理解しておく必要があるということですね。