おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

Don't think. Feel.

今日は走ろうと思っていたのですが、気が乗らなかったので止めました。

まぁ、そんな日もありますよね…。

 

どうも、おっさんです。

 

インナーゲーム理論というものがあります。

テニスコーチのティモシー・ガルウェイ氏が提唱した考え方です。

 

人の中には二人の自分が存在して、その自分同士が戦っているということ。

 

※インナーゲームをきちんと理解したい方は、各自で勉強してください。

ここに書くのは私の解釈で簡単に説明できるようにしています。

 

前提として理解しておくと良いのは

 

身体を動かすのは脳からの直接的な指令であり

必ずしも意識が身体を動かしているのではない

 

ということ。

これは数々の実験等で証明されていることです。

 

初めに脳が反応して身体を動かして

それを「意識」が認識するということです。

(意識も脳の中ですが?ここでの脳は機械的に動作する部分という意味)

 

例えば、人が歩くという動作をする場合、「意識」で「歩く」と考えてから身体が動くわけではなくて、脳が歩けと身体に指令を出して身体が動いて歩き、それを「意識」が「歩いてる」と認識するということです。(意識が歩きたくないと考えれば、歩かないという選択もできます)

 

「脳」からの歩く指令 > 「身体」が反応して歩く > 「意識」がそれを確認する

 

ということです。

(厳密に言うと、歩くのと確認するのはほぼ同時だったりします)

 

インナーゲームでは「自分1」と「自分2」となっていて、上記の前提を融合させると「意識=自分1」で「脳=自分2」と考えます。

 

歩くというような慣れている動作の場合はほとんど問題がないのですが、スポーツ等でまだ慣れていない動作を習得しようとしている段階や、その動作の効率を重視しよう(上げて行こう)としている段階では「自分1」が「自分2」を邪魔しようとしてきます。(脳からの指令が身体に届く前に意識がそれを邪魔します)

 

「自分2」は邪魔をされなければ、本来持っている能力を発揮することができますが、「自分1」が邪魔をしてくるのでその本来の能力を発揮することができなくなります。なので、「自分2」が「自分1」に勝つ(邪魔をさせない)ということが重要になります。

 

これがインナーゲームです。

歩く場合に「脳=自分2」が「意識=自分1」に負けている場合はどうなるのかというと

 

脳(自分2)からの歩く指令が直接身体に届く前に、意識(自分1)が身体に対して「歩くってこうだっけ?あれ?こう?いやこうでしょ?」とあやふやなことを言って邪魔してきます。身体はその邪魔でどう反応したらいいかわからなくなり、きちんと歩けなくなるというわけです。

 

自転車のペダリングに置き換えると、ネット等で見た理想のペダリング理論を「頭=意識」(自分1)で考えながら身体を動かそうとしても、身体は本来の能力を発揮しない(自分1が自分2を邪魔している)ので、その理想のペダリング理論通りにはならないということですね。つまり、頭(意識)で理論を考えながら自転車に乗るのではなくて、「脳」(自分2)のやりたいようにさせてあげるのが良いということです。

 

ただし、「脳」(自分2)は完全に開放すると暴走します。「意識」(自分1)はそれを監視する役目もあるので、「脳」(自分2)のやりたいようにやらせるというよりは、「意識」(自分1)になるべく邪魔をさせないようにすると言った方がいいかもしれません。

 

「脳」(自分2)は放っておくと暴走するということを自転車を走らせている状態で言うと、心肺だったり筋肉だったりの身体の疲労感を無視してしまうというようなことです(あるいはもっと酷いと公道走行中の交通法規無視とか)。それを制御する為に「意識」(自分1)にはその分のほんのちょっとだけ働いてもらう必要があります。

 

このインナーゲームに勝つということが、前回書いた記事の

 

nicolarossi.hatenablog.com

「フロー(体験)理論」へ入る条件(もしくはそのもの)ですね。

 

「考えるな、感じろ」ということです。

 

※当たり前ですけど、何にも考えなくていいってことじゃないですよ?(笑)自分で考えながら走って鍛錬を積めば、そのうち考えなくても感じるままに走れるようになるよってことです。