暖かいというか既に暑いですね(笑)。
どうも、おっさんです。
初心者がロードバイクに慣れてきて今より速く走ろうと考えてネットで調べることは、ポジションやペダリング等のことが多くなると思います。が、基本的に「勘違い」している部分があると思います。
まず、初心者の場合はいくらポジションやペダリングを研究しても速くなりません。
何故か?
それは、そのネット上で言われているポジションやペダリングを実現できる筋力や技量を持ち合わせていないからです。
前から言っていますが、理論を学んでもそれだけで速くなりません。理論というのは「結果的にそうなっている」というだけで、その結果的な理論の状態に辿り着くには「努力」が欠かせないからです。その「努力」をしているうちに筋力や技量が備わるのです。頭で考えた「理論」だけで速くなったら誰も苦労しないんですよ。
で、「勘違い」というのはどの部分かということですが、その「理論」を実行することで「楽に」「速くなる」と思っているということですね。
例えば、「ペダリング」に関してですが、「理論的なペダリング」を実行さえすれば「楽に」なるし「速くなる」と考えている人が少なくないということと、そういう記事を書いている自転車乗りが多いということです。
同じように「ポジション」に関しても、「理論的なポジション」にセッティングすれば「楽に」「速くなる」と考えている人が多いということです。
「理論的なポジション」=「速い」
「理論的なペダリング」=「速い」
ではなく…
「速くなる」努力をすると「理論的なポジション」に近づいてくる。
「速くなる」努力をすると「理論的なペダリング」に近づいてくる。
これが真相です。
全部、逆です。
ちなみに、「理論的」というのはその人それぞれで変わってくるのでややこしいです。
つまり、全員に「理論的」なんていう魔法のようなことはないということですね。
ただ、平均値というのは収束的に存在します。
それが、サドル高等の「係数」とかの話しなんですね。
こういう数値もあくまでも統計的な話しなだけです。
前にも言いましたが、「速くならなくてもいい人」がそういうポジションとかペダリングとかの話で、ネット上の記事等を実践する必要はありません。あくまでも速く走る為の「ポジション」、速く走る為の「ペダリング」なので、「速く走らなくてもいい人」がそういう記事を真に受けて実践しても無駄ですよ。
では、単に「楽に走りたい」と考えている人が一番簡単に実践できることは何でしょうか?
それは…
力を抜いて自身がしんどくない程度の(低)スピードで走る
これだけです。
簡単ですよね?
多くの人が何故ここに辿り着かないかというと、「楽に速く走れる方法がある」と勘違いしているからです。「楽に」と「速く」は両立できないんですよ。
ツールを制したグレッグ・レモンの有名な言葉で「練習しても楽にはならない、ただ速くなるだけ」という言葉が示す通りに、練習(努力)すれば速くはなります。ただし、その速さを出すための負荷に耐えられるようになるというだけで、決して「楽」にはならないということなんですね。
これを理解した上で、速くなりたい人は単純に速くなるための努力をすればいいし、そうでない人は「楽に速くなる方法はない」ということを知るべきだと私は思うんですね。