おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

ロードバイクの機材やウェア等は人によって大きく評価が違うという話

どうも、おっさんです。

最近は寒さは少し和らいで走りやすいですね。

来週からはまた寒くなりそうですが…。

 

で、ウェアに続いてグローブも冬用を買っちゃいました。

パールイズミのウィンターライトグローブという15℃対応のグローブなんですが、今までは夏用のフルフィンガーグローブの中にインナーグローブをして冬も乗ってました。それでも良かったのですが、今年モデルのパールイズミのフルフィンガーグローブのSサイズを新調した(今まではMサイズ)ので、インナーグローブを併用するとだいぶキツクなっちゃったのです。ウィンターライトグローブもSサイズにしましたが、試着した感じは丁度良いフィット感です。まだ走ってないので寒さ暑さはわからないですが、気温10℃以上であれば夏用のフルフィンガーグローブでも平気なので、それをウィンターライトグローブに変えたらたぶん暑いんじゃないかな?とは思います。

 

「15℃対応のグローブなのに10~15℃で暑いってどういうこと?」

 

と思いました?そうなんですよね。

先日、気温10~11℃の日に「クエストジャージ+15℃対応アンダー+10℃対応ブライトタイツ+夏用フルフィンガーグローブ」で走りましたが、じわっと汗をかく程度の丁度良い具合でした。指先も寒くならないです。クエストジャージってオールシーズン対応になっている(真夏に着る人はいないでしょうが…)ので、想定としては気温20℃以上ぐらいなんだと思います。ただ、それは単体使用の場合でアンダーシャツで調整すればそれ以下でもアウターとして使えるんですね。

 

とは言っても、アンダーも15℃対応のものなのでそれ以下では寒いのでは?と思うでしょう?でも、そう考えてジャージを15℃対応のオルタナジャージにしてしまうとこれが暑いんですね。

 

ウィンターライトグローブのAmazonレビューを見てみると、「15℃までしか使えない(15℃対応だから当たり前ですけど…)」と書いている人と、「10℃でも快適」と書いている人がいてどっちなんだ…?と困惑します。まぁ、暑がり寒がり人それぞれな面もありますが…。

 

答えは、「運動強度の違い」です。

 

パールイズミの製品はおそらく運動強度が低い状態での対応温度を記しているのだと思います。シマノのウェア類なんかは運動強度別に組み合わせを提案していますよね。運動強度が違うと同じ製品でも「暑く感じる人」「丁度良いと感じる人」「寒いと感じる人」大雑把に分けても三種類の人が出てきます。私の場合はおそらく10℃以下でないと暑いかもしれません。それ以上だと夏用のフルフィンガーグローブで問題ないわけですからね。

 

パナソニックのクロモリフレームFRCC11(完成車はORCC11)の試乗インプレを検索していた時の事…

 

キャノンデールCAAD10乗りの方(以下CAADさん)の試乗記では「カーボン車並みに乗り心地が良いのにもたつきのない加速で、低速から重いギアで踏んで行っても脚の負担が少なく、CAAD10が勝っているのは軽さぐらい。」とのこと。

 

一方、ラレーCRR2011年モデル?乗りの方(以下ラレーさん)の試乗記では「20km/hぐらいで定速走行している分には気持ち良い乗り心地なのだが、そこから踏み込むと重い。カーボン車と比較すると加速の重さが気になり、その重さの分だけ負けてしまっている。」とのこと。

 

なるほど、真逆の感想ですね(笑)。

私はこれ凄く面白いなと思いました。

 

どうしてここまで評価が違ってくるのか?お二人ともブログでの感想記事なので、それぞれどういう乗り方をしているのかブログの過去記事を見てみれば答えを導き出せそうです。

 

結論から言ってしまうと、このお二人は走っている速度域がまるで違います。

身も蓋もない言い方をしてしまうと、CAADさんは脚力がありラレーさんは脚力がありません。

 

CAADさんは平坦100kmをアベレージで30km/h走破できる脚力の持ち主で、巡航速度は遅くても35km/h程度~という感じ。一方、ラレーさんは巡航速度が25km/h程度でアベレージは20km/h以下という感じでしょうか。つまり、走っている速度域が10km/h以上は違うということです。

 

「速度域が違っても同じフレームなんだから、どちらかの感想が間違いなのでは?」

 

と思いました?

いや、どちらの感想も正しいと思います。

 

まず、ラレーさんは普段ラレーCRR(クロモリ)に乗っているわけなんですが、巡航速度25km/hでそれ以上は重くて仕方がないらしいです。カーボン車の試乗ではそれがなく加速が軽くてスムーズなのが衝撃的だったとか。それ以来、クロモリの重さが気になって仕方がないようでした。なので、気持ち的にはカーボン車に傾いているのと、常用の速度域が25km/h前後なのでその辺りを重視するとごく低速からの加速の軽さに対する重要度が大きいわけなんですね。

 

一方、CAADさんは普段CAAD10に乗っていて(CAAD10は一世代前のアルミフレームですが、最新のCAAD12と並びカーボンキラーと呼ばれていて走行性能は高いです)、巡航速度も35km/h程度~と比較的高くスタートからの加速では30km/hまであっと言う間で、低速からの加速の軽さの重要度はラレーさんと比べて大きくないでしょう。

 

私の場合はどうなのかと試しにまず20km/h程度で走ってどうなのかやってみましたが、20km/hで走るのがまず難しいです(笑)。というのも、20km/hで走る場合というのはトレーニングの走り始めウォームアップ数キロのごく初期だけで、それもインナー34T×18T~17Tでギア比スカスカの状態で走っている場合だけなので、「走っている」というよりは「ただまたがっているだけ」という印象でしかありません。

 

ラレーさんはスタートでアウターロー(50T×25T)を使うということですが、私は50T×19Tでスタートしてすぐに25km/h程度に達してその後18Tにギアチェンジしたら30km/hはもうすぐそこです。なので、「25km/h以上が重くて仕方がない」とか思ったことがありませんでした。50T×19Tの状態でも速度20km/hを試してみましたが、気を抜くとすぐに25km/h以上に上がっちゃいます。

 

なので、私が参考にするのはどちらかと言えばCAADさんの感想でしょうね。

 

ラレーさんはスタートから25km/h程度の速度域までの軽さを重視していて、CAADさんはその部分をを脚力でカバーしつつもっと上の速度域でのフィーリングを重視しているということです。CAAD10が勝っているのが「軽さ」だけという感想からもわかりますよね?ラレーさんは25km/h程度の速度域までが軽ければその上は判断の材料にならないということです。

 

ラレーさんはその後トレックのエモンダSL6を購入したそうです。それまではカーボンの「ポコポコ」した乗り味が好きになれず敬遠していたそうですが、SL6に試乗したら加速感の軽さに魅了されてクロモリにオワコン感を感じていたということらしいです。巡航速度は25km/hから27km/hに上がったということでした。乗り換えは成功でしたね。

 

ロードバイク機材のインプレは比較対象で変わってくると言う人がいますが、大前提としてインプレする人の脚力でも大きく変わってくると思います。脚力のある人とない人ではこのように全然真逆の感想になってしまうので注意が必要ですね。