おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

40代おっさん初心者がロードバイク3ヵ月でビンディングデビューしてみた感想

どうも、おっさんです。

 

今月は天候や寒波の影響で総距離630km程度の走行でした。

私の住んでる地域は比較的温暖なので雪の影響を受けることはほぼないですが、10℃未満に対応できるウェアを買ってないので気温が9℃以下の場合は走りに行きません(笑)。

 

なので、来月はもっと走れると思います。

 

それと、チェーン交換等のメンテナンスに時間をとったのと、表題通りにビンディングシステム導入に伴うポジション再設定に時間がかかったというのも一因ですかね。

 

その、ビンディングシステム導入による影響もほぼ収まったので、感想を書いてみたいと思います。

 

私が導入したのはシマノSPDペダルの「PD-A520」と、シマノSPDシューズの「RT5」です。

SPDクリートは「シングルリリース」と「マルチリリース」の2種類ありますが、私は「マルチリリース」を選びました。

 

「シングルリリース」は踵を外へひねった時しか外れませんが、「マルチリリース」は斜め上や最悪の場合もがいてるだけで外れます。このことから、「マルチリリース」の方が立ちごけ等の転倒への影響が少ないということがわかります。

 

私も「マルチリリース」の恩恵を二度ほど体験しました。

 

一度目は、前方に赤信号で「変わるかな?」というタイミングで、一旦左足をリリースしたもののペダルに足を乗せたままにしていました。で、青に変わらなかったので左足を降ろそうとしたら、意思に反して「パチンッ」とクリートがハマってしまい、止まる寸前だったのでそのまま左側へ倒れそうに…。ですが、次の瞬間クリートはリリースされ左足は地面についていて転倒を免れました。

 

これは、信号が変わりそうだからという理由で足をペダルに乗せたままにしていたのが敗因ですが、倒れそうになると無意識に足を外側へ移動させようとして、そうすると「マルチリリース」のクリートでは負荷によってリリースされるということです。

 

二度目は、水分補給の為に広くなっている歩道へ上がって停車した時、左足はリリースして地面に着いていました。そして、右足をリリースしようとした瞬間、強風に煽られたのか単にふらついたのかわかりませんが、右側へスーっと倒れて行きます。この瞬間「あ、コケる」と覚悟しましたが、またしても次の瞬間には右足はペダルから外れて地面に着いていました。

 

二度ともビンディングにしてから最初の3回目ぐらいのライドまでのことです。

 

慣れたら回避できそうなことですし、とっさに踵を捻ることができればどうってことないことかもしれませんが、初心者の場合は「マルチリリース」が断然有用だと思います。

 

レビューなんかを見てみると、「マルチリリース」は遊びがあるのがデメリットのように言われていますが、使ってみてそんなに「ガタガタスカスカ」な感じもなく逆にその遊びが膝への負担を和らげてくれていると感じています。ペダリングがある程度綺麗にできている人であれば、不用意に外れることもありませんし、プロや実業団レベルの脚力のある人でもなければこれで十分では…。

 

無意識に「足を着きたい」という動作で外れるので、とっさの場合の立ちごけは防げると思います。

 

もう一つ、「SPD-SLは面で踏んでる」「SPDは点で踏んでる」という比較がありますが、私の使っているPD-A520とRT5の組み合わせでは「点で踏んでる」という感覚はありません。

 

SPD-SLはクリートの構造が3点支点でペダルと接する面積が大きいのと、専用シューズのソールが硬めなので「面で踏んでる」という感覚ですが、SPDは接点が前後の2点でクリート面積が小さいので「点で踏んでる」という感覚になります。しかし、シマノRT5はソールが比較的硬めなのと、クリートの左右にペダルと接する踏み面があり「点で踏んでる」という感覚はないのです。つまり、SPDの「点で踏んでる」という意見は、ペダルとシューズの組み合わせによってはそう感じることもあるということなだけです。

 

このように、2回立ちごけしそうになったので、マルチリリースクリートにしたのは正解だったと思いますし、踏んだ感じもフラットペダルと遜色ないのと、固定力も不満がないのでSPDペダルで十分でした。

 

レース前提の方はSPD-SLの方が固定力が高いようなのでそっちが良いと思いますが、レースに出ない人は「SPD+マルチリリースクリート」を断然おススメします。

 

まぁ、個人の好みでどっちでも良いですし、足とペダルが固定されるということ自体にメリットが生まれますので。

 

前にも書きましたが、ビンディングのメリットは「登り」です。

よく言われているように、「引き足」が使えることが大きいです。

 

フラットペダルだと駆動力になるのは「踏み足」だけなので、疲れてきても「踏み足」を使って登るしかありません。平地なら休んでもある程度進みますが、登りは踏まないと重力に負けて止まってしまいます。ビンディングで「引き足」を使えるようになると、「踏み足」と「引き足」それぞれに負荷を分散させることができますし、「踏み足」に重点を置いて「引き足」を補助に使ったり、逆に「引き足」をメインにして「踏み足」を補助に使ったりすることで、使う筋肉を変えてある程度「休ませる」ことができるようになります。

 

短い登りであれば、「踏み足」「引き足」両方をフル活用して一気にクリアすることもできます。

 

あと、「立ち漕ぎ」もしやすくなります。

フラットペダルでも立ち漕ぎできないというわけではないですが、ビンディングでは「引き足」が使えることで断然やりやすいですし、フラットペダルの時は立ち漕ぎを積極的に使わなかったのが、ビンディングにしてからはガンガン立ち漕ぎしています。

 

デメリットは、やっぱり「立ちごけ」の心配と、スタートストップでの付け外しの煩わしさですかね。

 

メリットとデメリットのどちらがその人にとって大きいかは人によって変わってくると思うので、ロードバイクに乗るのに絶対にビンディングにしないといけないということもありません。スピードを求めずにのんびり走るのであればビンディングはいらないとも言えます。

 

私は、そこそこスピードに乗りたいですし、登りもある程度は楽しく登りたかったり、出先で歩きにくいのは嫌なのでSPDにして良かったかなーと思っています。