おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

SPDクリート位置試行錯誤

タイトルの通り、ここのところクリート位置を試行錯誤していました。

 

シマノのRT5というSPDシューズとシマノPD-A520というSPDペダルを購入して、ビンディングペダルデビューしたわけですが、前回言った通りにド真ん中セッティングからさらに爪先側に2メモリほど移動させて、数回乗ってみました。

 

まだ爪先側へ行けそうですが、パワーのかけやすさを考えると「この位置でもいいかな」と思える位置にできました。が、乗り込んで行くうちになんか違和感が…。足首や今まで痛みが出たことのなかった部分に痛みが出るようになってしまいました。それプラス、なんだかフラットペダルと比べて疲れる感じが…。

 

フラットペダルで乗っている時と比べて、ペダルに足を乗せる位置が内側であることにSPDペダル導入当初から気付いていたのですが、「Qファクターは狭い方が良い」という定説があるのでとりあえず乗っていました。「Qファクター」というのは正確には左右のクランク幅ですが、ロードバイクのフィッティングではペダルやクリート位置まで含めた左右の足と足の幅のことを言います。

 

実は、フラットペダルで乗っている時に「ペダルに足を乗せる時はココ」っていうのはある程度決まっていました。それを決めたのは単純に「自分の感覚」だけです。その決まった位置に乗せることで「気持ちよく」ペダルを踏めるという感覚です。

 

それより狭くなってるわけですから、単純に考えて広げた方がいいんじゃないかということで、クリートを内側に寄せて左右の足幅を広げることにしました。でも、クリート位置の調整幅ってそれほど大きくなくて、フラットペダルで踏んでた幅にするにはペダルの軸を延長しないと無理です。なので、サドルも同時に5mm程度上げました。

 

そうすると、フラットペダルで乗っている時の感覚に近い感じで乗れるようになりました。

 

正直、SPDシステムの導入に若干後悔も感じ始めていたので、フラットペダルの時と同じような感覚に戻れたことは良かったです。ここからが、ビンディングペダルに対応した回し方へのスタートになるわけですからね。

 

で、「Qファクターは狭い方が良い」という根拠を探してみると、「人間は歩く時や走る時には左右の足幅(Qファクター)はゼロに近くなる」という理論が出てきます。

 

これを見た時に「は?」と思ってしまいました(笑)

 

人が歩いたり走ったりする場合に、左右の足幅がゼロに近くなるのは単純にその為の最適なバランスをとるからです。これは、肩幅に両足を開いてそこから片足で立ってみればすぐにわかります。片足で立つにはその立つ足に対して重心を移動する必要があり、そうすると重心(上半身)を片足で立った足の方へ移動させなくてはなりません。つまり、効率よく歩いたり走ったりするには左右の足を必然的に重心(上半身)の中心へ運ぶことになります。

 

それと、自転車でペダルを回すという動作は全く違う行為なので、それを根拠に「Qファクターは狭い方が良い」という理論は成り立ちません。なんでこんな話が出来上がったんですかね?

 

先人の試行錯誤というのは時には有効ですが、時には意味不明なモノも含まれていたりするので注意が必要です。

 

クリート位置やサドル位置等のポジションに関することは、個人の体格や柔軟性で様々に変化しますので、自身で検証して最適な位置を探していくのが一番だとわかります。統計的に出た数値は参考にはなりますが、絶対ではないということですね。

 

子供の頃、自転車に乗る時に「自転車に乗るための理屈を頭で考えて」から乗りましたか?そうじゃないですよね?体で感じて体で覚えて最適な乗り方を身に付けましたよね?理屈は近道なのかもしれませんが、それが全ての人に当てはまるわけではないということなんです。

 

ロードバイク初心者がフラットペダルで乗ることは結構大切ですよね。