暖冬とか言われているのに寒いですよね?
どうも、おっさんです。
ロードバイクを趣味にしたら始めることって、ロングライドとそれに伴ってのヒルクライムが定番ですよね?でも、一般素人がトレーニングしていない場合はヒルクライムはかなり厳しい状況になるので、私としては「楽しい」なんて状態にはならないのでは?と思います。
私は、基本的に平野部で多少のアップダウンのある平坦路を基本に今まで走ってきました。そのトレーニングコースの途中にある200mアップのヒルクライムを「たま~に」上ることはありましたが、回数的にはほぼヒルクライムはしていないと言えます。
それはどうしてか?というと
「ヒルクライムする実力がない」
と思ったからです。
約3.3kmの200mアップ、平均勾配6%のヒルクライムなので、単に上るなら難しくないと思いますし、実際今までの私でも上ることはできました。
私が「実力がない」と感じたのは
「自分の制御下にない」
という部分です。
平坦で走っている時と比較して、心拍の面でも、脚の疲労の面でも、「自分の制御」が効かない領域に入ってしまうからです。それは主に10%程度の勾配が続くところで感じていました。(特にTTでは)
なので、最近はほとんどヒルクライムをすることがなかったんですよね。
私の場合は、ある程度自分の制御下にある、平坦の方がより楽しかったわけです。
でも、一般的にヒルクライムは人気があって、ロードバイクに乗り始めたばかりの人でもやっています。
何が楽しいのか?と思うんですが、理由を見てみると
「達成感があるから」
「頂上からの景色が~」
的なことがよく言われています。
ただ、肝心のヒルクライムの最中は
「なんでこんなことしてるんだ?」
というような気持ちになっているとか?
つまり、「達成感」とか「景色」とかのご褒美の為に頑張って上っているということですよね?
それって「ヒルクライムが楽しい」とは違うんじゃないか?と私は思います。
そういう「達成感」とか「景色」とかの付加価値の部分を「楽しい」と感じているだけで。
あと、ロードバイクって他の自転車と比較して「軽量」という部分が重視される傾向にあるので、そういう軽量な自転車にふさわしい行為ということで、「ヒルクライム」をして楽しむという「楽しさ」もあると思います。(ロードバイク乗りらしい行為をすることによる充実感で、これはロングライドをするという行為とかも当てはまりますね)
つまり、「ヒルクライム」という行為そのものが楽しいわけではなくて、それに付随する部分を「楽しい」と感じているんだということです。それが「悪い」と言っているんじゃなくて、それは「ヒルクライム自体が楽しい」とは違うということです。
私が今のところロードバイクに乗っている理由というのは、「ロードバイクを走らせるのが楽しい」という部分なんですが、これまでは基本的に平坦路でしかその「楽しさ」を感じることができませんでした。それは、上記の通りにヒルクライムでは「実力がなかった」からです。
前に書きましたが、各地の有名処のヒルクライム(激坂以外)の目安タイムを見ていると、おおよそ「PWR3.5w/kg」程度あればそこそこ「楽しく」上れるのではないか?と推測していました。(私基準なので、体重がある人は当てはまらないかもしれません)
今までの私のPWRは最大で3.2w/kg程度だったのでその推測には足りませんでしたが、ローラー台の活用等で練習時間が増えてPWR3.5w/kg以上になり、試しにヒルクライムをしてみたら推測通りに「楽しい」ではないですか(笑)。
その「楽しさ」とは何かというと、上で書いている通りに「自分の制御下にある」ということです。今まで平坦路で「楽しい」と感じていた領域が、ヒルクライムでも感じられるようになりました。「制御下にある」というのは、心拍であったり、脚の疲労であったり、自転車を走らせる為に必要な自分自身の身体をコントロールすることができるということです。
今までの私はその実力がなかったので制御ができない領域に入ってしまい、どちらかと言えば「楽しくなかった」んですね。(でも嫌いではなかったですよ?笑)
ヒルクライムが楽しくなってきて、トレーニングコースの途中にある200mアップのヒルクライムも何回か上りましたし、だいぶ前によく行っていた都市部近郊にあるヒルクライムにも上りに行ったりしました。でも、いずれのヒルクライムも距離も高度もそれほどではないので、もっと距離と高度のあるところも上りたいなと思い、さっそく今週行ってきました(笑)。
私の自宅から見える山なんですが、標高は590m程度でそんなに高くはありません。でも、トレーニングコース途中のヒルクライムと比較すれば倍以上。麓の上り口から頂上まで6.7kmの約480mアップで、平均勾配7%です。ただ、序盤の1km弱を過ぎると9~12%の勾配が中盤過ぎまで続き、一旦下って後半は平均勾配6%になるという詐欺的なヒルクライムです(笑)。
まぁ、私の実力だと計算上30分程度で上り切れるだろうということで行き、実際に計算通り28分半で上れましたが、勾配12%のところはケイデンスが70を切っていたので、脚の疲労制御という部分ではギア比が少しあってないかなということです。現状フロント36Tリア28Tで、リアが30Tならケイデンス70でいける計算になり、脚の疲労を軽減できます。
序盤の1km過ぎからの距離500m平均勾配12%の部分を抜き出してみました。
平均ケイデンス66なので、多少脚への負担がかかってきます。
パワーは230w程度で、30分程度のヒルクライムの中で使うなら今のところ5分程度が限界かも。
この後も、9~11%程度の勾配が中盤過ぎまで続きましたが、自分の制御下にはあると感じて上り切れました。その後の後半は平均勾配6%なので全然問題はなかったんですが、気温10℃前後なのに汗ダラダラで拭いながら上っていたので集中できませんでした(笑)。寒いかと思って15℃対応のジャージで来たんですけどね。でも、上り切って頂上で少し休憩した後の下りが猛烈に寒かったんですが…。オールシーズンのジャージにウインドブレーカーで調整した方が良かったですね(ウインドブレーカー持ってないですが笑)。ていうか、夏場は絶対に上りたくない(笑)。
ライド全体はこんな感じです。
20分パワーが213w出てたので、ガーミン先生の自動設定FTPは202wに。
この日の体重は52.6kgだったので、「PWR3.84w/kg」です。
今回のヒルクライムは楽しかったんですが、失敗はウエアですね(笑)。
ウインドブレーカー買わないと…。
私の場合は、基本的には「自転車を走らせるのが楽しい」ので、平坦でもヒルクライムでもその走らせる楽しさがあれば楽しいんですが、上記の通りに「自分の制御範囲内にあるか?」が関わってくるので、そこから大きく外れる場合は「楽しさ」が弱くなってしまいます。
平坦もヒルクライムも基本的な楽しさは同じになってしまうんですが、ヒルクライムは平坦と比較してある程度の時間は停まらずに走れるので(距離によりますが…)、ローラー台での20分走みたいに制御する楽しさが長く続くところがより楽しいのかもしれないですね。
ま、結局は「自転車を走らせるのが楽しい」んですが(笑)。
一般的には「足を着かないで上れた」とかでも「達成感」が感じられたら十分「楽しい」のかと思いますが、自分のギリギリ手の内にあるところで制御する楽しさもありますよー。