おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

ヒルクライムの何が楽しいの?

暖冬とか言われているのに寒いですよね?

 

どうも、おっさんです。

 

ロードバイクを趣味にしたら始めることって、ロングライドとそれに伴ってのヒルクライムが定番ですよね?でも、一般素人がトレーニングしていない場合はヒルクライムはかなり厳しい状況になるので、私としては「楽しい」なんて状態にはならないのでは?と思います。

 

私は、基本的に平野部で多少のアップダウンのある平坦路を基本に今まで走ってきました。そのトレーニングコースの途中にある200mアップのヒルクライムを「たま~に」上ることはありましたが、回数的にはほぼヒルクライムはしていないと言えます。

 

それはどうしてか?というと

 

ヒルクライムする実力がない」

 

と思ったからです。

約3.3kmの200mアップ、平均勾配6%のヒルクライムなので、単に上るなら難しくないと思いますし、実際今までの私でも上ることはできました。

 

私が「実力がない」と感じたのは

 

「自分の制御下にない」

 

という部分です。

平坦で走っている時と比較して、心拍の面でも、脚の疲労の面でも、「自分の制御」が効かない領域に入ってしまうからです。それは主に10%程度の勾配が続くところで感じていました。(特にTTでは)

 

なので、最近はほとんどヒルクライムをすることがなかったんですよね。

私の場合は、ある程度自分の制御下にある、平坦の方がより楽しかったわけです。

 

でも、一般的にヒルクライムは人気があって、ロードバイクに乗り始めたばかりの人でもやっています。

何が楽しいのか?と思うんですが、理由を見てみると

 

「達成感があるから」

「頂上からの景色が~」

 

的なことがよく言われています。

ただ、肝心のヒルクライムの最中は

 

「なんでこんなことしてるんだ?」

 

というような気持ちになっているとか?

つまり、「達成感」とか「景色」とかのご褒美の為に頑張って上っているということですよね?

 

それって「ヒルクライムが楽しい」とは違うんじゃないか?と私は思います。

そういう「達成感」とか「景色」とかの付加価値の部分を「楽しい」と感じているだけで。

 

あと、ロードバイクって他の自転車と比較して「軽量」という部分が重視される傾向にあるので、そういう軽量な自転車にふさわしい行為ということで、「ヒルクライム」をして楽しむという「楽しさ」もあると思います。(ロードバイク乗りらしい行為をすることによる充実感で、これはロングライドをするという行為とかも当てはまりますね)

 

つまり、「ヒルクライム」という行為そのものが楽しいわけではなくて、それに付随する部分を「楽しい」と感じているんだということです。それが「悪い」と言っているんじゃなくて、それは「ヒルクライム自体が楽しい」とは違うということです。

 

私が今のところロードバイクに乗っている理由というのは、「ロードバイクを走らせるのが楽しい」という部分なんですが、これまでは基本的に平坦路でしかその「楽しさ」を感じることができませんでした。それは、上記の通りにヒルクライムでは「実力がなかった」からです。

 

前に書きましたが、各地の有名処のヒルクライム(激坂以外)の目安タイムを見ていると、おおよそ「PWR3.5w/kg」程度あればそこそこ「楽しく」上れるのではないか?と推測していました。(私基準なので、体重がある人は当てはまらないかもしれません)

 

今までの私のPWRは最大で3.2w/kg程度だったのでその推測には足りませんでしたが、ローラー台の活用等で練習時間が増えてPWR3.5w/kg以上になり、試しにヒルクライムをしてみたら推測通りに「楽しい」ではないですか(笑)。

 

その「楽しさ」とは何かというと、上で書いている通りに「自分の制御下にある」ということです。今まで平坦路で「楽しい」と感じていた領域が、ヒルクライムでも感じられるようになりました。「制御下にある」というのは、心拍であったり、脚の疲労であったり、自転車を走らせる為に必要な自分自身の身体をコントロールすることができるということです。

 

今までの私はその実力がなかったので制御ができない領域に入ってしまい、どちらかと言えば「楽しくなかった」んですね。(でも嫌いではなかったですよ?笑)

 

ヒルクライムが楽しくなってきて、トレーニングコースの途中にある200mアップのヒルクライムも何回か上りましたし、だいぶ前によく行っていた都市部近郊にあるヒルクライムにも上りに行ったりしました。でも、いずれのヒルクライムも距離も高度もそれほどではないので、もっと距離と高度のあるところも上りたいなと思い、さっそく今週行ってきました(笑)。

 

私の自宅から見える山なんですが、標高は590m程度でそんなに高くはありません。でも、トレーニングコース途中のヒルクライムと比較すれば倍以上。麓の上り口から頂上まで6.7kmの約480mアップで、平均勾配7%です。ただ、序盤の1km弱を過ぎると9~12%の勾配が中盤過ぎまで続き、一旦下って後半は平均勾配6%になるという詐欺的なヒルクライムです(笑)。

 

まぁ、私の実力だと計算上30分程度で上り切れるだろうということで行き、実際に計算通り28分半で上れましたが、勾配12%のところはケイデンスが70を切っていたので、脚の疲労制御という部分ではギア比が少しあってないかなということです。現状フロント36Tリア28Tで、リアが30Tならケイデンス70でいける計算になり、脚の疲労を軽減できます。

 

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序盤の1km過ぎからの距離500m平均勾配12%の部分を抜き出してみました。

平均ケイデンス66なので、多少脚への負担がかかってきます。

パワーは230w程度で、30分程度のヒルクライムの中で使うなら今のところ5分程度が限界かも。

 

この後も、9~11%程度の勾配が中盤過ぎまで続きましたが、自分の制御下にはあると感じて上り切れました。その後の後半は平均勾配6%なので全然問題はなかったんですが、気温10℃前後なのに汗ダラダラで拭いながら上っていたので集中できませんでした(笑)。寒いかと思って15℃対応のジャージで来たんですけどね。でも、上り切って頂上で少し休憩した後の下りが猛烈に寒かったんですが…。オールシーズンのジャージにウインドブレーカーで調整した方が良かったですね(ウインドブレーカー持ってないですが笑)。ていうか、夏場は絶対に上りたくない(笑)。

 

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ライド全体はこんな感じです。

20分パワーが213w出てたので、ガーミン先生の自動設定FTPは202wに。

この日の体重は52.6kgだったので、「PWR3.84w/kg」です。

 

今回のヒルクライムは楽しかったんですが、失敗はウエアですね(笑)。

ウインドブレーカー買わないと…。

 

私の場合は、基本的には「自転車を走らせるのが楽しい」ので、平坦でもヒルクライムでもその走らせる楽しさがあれば楽しいんですが、上記の通りに「自分の制御範囲内にあるか?」が関わってくるので、そこから大きく外れる場合は「楽しさ」が弱くなってしまいます。

 

平坦もヒルクライムも基本的な楽しさは同じになってしまうんですが、ヒルクライムは平坦と比較してある程度の時間は停まらずに走れるので(距離によりますが…)、ローラー台での20分走みたいに制御する楽しさが長く続くところがより楽しいのかもしれないですね。

 

ま、結局は「自転車を走らせるのが楽しい」んですが(笑)。

 

一般的には「足を着かないで上れた」とかでも「達成感」が感じられたら十分「楽しい」のかと思いますが、自分のギリギリ手の内にあるところで制御する楽しさもありますよー。

STRAVAのフィットネスについて

どうも、おっさんです。

 

ここのところ、月末の締め等でSTRAVAのフィットネスを取り上げていましたが、そもそも「フィットネス」の数値って何なの?ということを書いてみたいと思います。

 

簡単に言うと

 

フィットネス = 体力

 

ということです。

数値が上がると体力が上がるということになります。

体力が上がると言ってもまだ曖昧なので、さらに言うと

 

回復力が上がる

 

ということです。

私が実感していることなんですが、数値が40程度の頃までの40kmTTを走った日の就寝時は、「今日は良く走れたなぁ」というような心地よい疲労感がありながら眠りについていたのですが(笑)、最近は「あれ?今日は走ったっけ?」と思うほど(笑)疲労感がありません。

 

もちろん、走った直後や片付けの後にお風呂に入っている時には疲労感があるんですが、夕飯を食べてまったりしている頃にはほぼなくなっています。ただ、翌日に走ってみると、初めの1時間程度は高強度でも問題ないんですが、その後はだんだんと垂れてきます。これも、もっとフィットネス値が上がると変わってくるのかもしれませんね。

 

というように、フィットネス(CTL)が高いと「回復力」が上がるので、強度の高いトレーニングの時間を増やせるようになり、結果として「走力が向上する」ということなんですね。

 

実際にSTRAVAのフィットネスを見てみます。

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主に、赤丸部分がフィットネスが下がっている期間で、青丸部分がフィットネスが上がっている期間です。

 

昨年の12月から今年の2月までは全然乗れていなかったので当然フィットネスは下がります。今年6月後半からの梅雨時期も雨で乗れなかったので下がっています。

 

今年3月頃からはコンスタントに乗れていたのでフィットネスは上がっていき、5月辺りで一旦頭打ちになります。これは前に説明しましたが、それまでと同じ練習量を続けていると必ずどこかで頭打ちになるということです。なので、こうなった場合は練習量を増やす必要があります。

 

上で書いた通りに、フィットネス値が上がると「回復力」が上がるので、練習量を増やすことができるということを数値的に表している部分になります。

 

3~6月は感覚で練習量をコントロールしていますが、9月からはフィットネス値を意識して計画的にトレーニングしているので、頭打ちすることなく上昇していっているということがわかります。(ローラー台を活用して天候に左右されないということもあります)

 

グラフを見て気付くかと思いますが、フィットネスが下がっている時は薄い線が上に、フィットネスが上がっている時は薄い線が下にあります。この薄い線はSTRAVAでは「フォーム」ですが一般的には「TSB」と言われています。(STRAVAの「フィットネス・疲労・フォーム」は、一般的には「CTL・ATL・TSB」のことなので、詳しくは調べてみるとわかりやすいかも)

 

フォーム値は「調子」を表す値で、プラスだと「元気な状態」でマイナスだと「疲労が蓄積した状態」ということです。一般的にはマイナス20以下になると、過度のパフォーマンス低下の状態になって怪我をしやすくなると言われています。なので、私はマイナス20前後で1日休むことにしています。(数値がそれ以上だとしても疲れていると感じたら休みます)

 

プラスの時がパフォーマンスが高いということになるので、レースをしている人はレース当日にプラスになるように計画的なトレーニングをすれば自分のパフォーマンスを十分に発揮できるということになりますね。

 

とは言っても、常にプラスの状態では「練習不足」ということになるので、基本的にはフォームの線はフィットネスの線の下にあることがフィットネスの上昇に繋がるんですね。

 

各値を見ていくと理解しやすいので見てみましたが、これは単に疲労度や調子を数値で表しているだけの話で、別に数値がないと全くわからないことでもありません。

 

練習をして疲れていると感じたら休む、基本的には1日休めば回復すると思うので休んだ翌日はまた走る。それを繰り返していくうちに疲労感が薄くなってくるので、高強度の翌日も走ってみる。走ってみて途中で垂れたら翌日は休む。そういう繰り返しで回復力は上がっていくということです。

 

それを数値で見たら「フィットネス値が上がった」というだけのことですからね。

 

練習すると能力(走力)が上がるということはその状態に「慣れる」ということなので、練習をすればした分だけの「能力の状態」になるということです。速く走る練習をしていれば、自然とその状態に慣れていって速く走れるようになる。同時に、速く走れるようになるということは、その速く走るという状態に応じた体力が付くということで、これもまた自然と回復力が上がっていくという物凄く単純なことなんですね。

 

体重にしたって、練習を繰り返して速く走れる状態になっていけば、自然とその状態に応じた体重になっていく。「適正体重じゃないから速く走れない」んじゃなくて、「速く走る練習をしていないから適正体重にならない」のです。(そもそも食べ過ぎなのがダメなんですが笑)

 

あ、これまた誤解のないように言いますが、「速く走る必要のない人」は本人の走りたいように走ればいいので、上記の内容は当てはまりません。速く走る練習をしないと速く走れないわけなので、そういうことをやりたくない人は自身のそのままの能力内で走ればいいということですからね。

 

人によって適切なフィットネス値があるみたいですが、フィットネス値が高くなるほど回復力が上がって練習量を増やせることになるので、フィットネス値が高いほど速くなる為の「土台」が強くなるということですね。逆に、フィットネス値が低くなると回復力は下がってしまうので、練習量が増やせなくなり弱くなってしまうと。

 

練習を適度に繰り返して練習量を増やしていかないとフィットネス値は上がらないわけですから、コンスタントに練習をするということは「速く走る」という目的に対しては、当たり前のことだということです。

11月終わり

どうも、おっさんです。

 

今月の走行距離は868kmでした。

 

ライド数は20回で、その内ローラー台がなんと「1回」!

距離が指標になります(笑)。

 

距離が指標になりますが、例によってSTRAVAのトレーニングインパルス(TSS)で見てみると

 

2381(TSS)

 

でした。

先月が「2152」だったので少し増加。

STRAVAのフィットネス(CTL)は

 

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「70」に。(最大値も70)

先月末は「60」だったのでプラス10です。

 

予定では72ぐらいまで上げられると思っていたのですが、最終週は雨続きでローラー台になったりして失速。

 

パワーは先月末とあまり変わらす、ガーミン先生の自動計測FTPは「198w」です。

ローラー台にほぼ乗ってないので20分走での計測ができていないからですかね。

 

体重は順調に(?)減っていて

 

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現在は53kg前後というところです。

(最低値は52.4kgでした)

なので、パワーウェイトレシオは「PWR3.73w/kg」。

 

増やした方が良いのかと思っていましたが、よく考えてみたら20代までは特にスポーツをしていなかったのに50kgを切っていました。当時と比較して筋肉量が増えているとしたら、52kg程度は許容範囲なのかもしれないので、自然に任せて減るところまで行ってみようかと思っています。

10月終わり

どうも、おっさんです。

 

今月の走行距離は832kmでした。

 

ライド数は19回で、その内ローラー台が11回。

実走が8回でだいぶ実走が増えてきました(笑)。

 

例によって、距離は指標にならないので、STRAVAのトレーニングインパルス(TSS)で見てみると

 

2152(TSS)

 

でした。

目安にしていた「月2,000(TSS)」は達成です。

 

結果、STRAVAのフィットネス(CTL)も

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「60」に到達。(最大値は61でした)

梅雨に入る前の値以上に戻せました。

先月末が「51」だったのでプラス9です。

 

  1月  5  683 - 5(34>29)
  2月  7  976 + 2(29>31)
  3月 12 1622 +11(31>42)
  4月 12 1689 + 6(42>48)
  5月 12 1664 + 3(48>51)
  6月 13 1587 - 1(51>50)最大58
  7月 11 1342 - 2(50>48)
  8月 12 1399 - 1(48>47)
  9月 15 1639 + 4(47>51)
10月 19 2152 + 9(51>60)最大61

 

今年の今月までのフィットネス比較。

 

単純にトレーニングインパルスの合計値が伸びたからフィットネスが上がったということですが、ローラー台の活用によって天候に左右されずコンスタントにトレーニングできたということが大きいですね。

 

昨日は実走して、トレーニングコースの途中にある200mアップのヒルクライムも久々に登ってきました。

 

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ガーミン先生の自動計測FTPは「195w」に。

同じように、NPも1時間半程度以上の実走でNP195w前後出ているので、FTPは195w程度以上で間違いないようです。

 

3.3kmの200mアップのヒルクライムですが、今までのベストが13分34秒。

今回のタイムは12分32秒で約1分の短縮でした。

最後に登ったのが丁度1年前ですね。

前回ベストはその半年前の4月(今から1年半前)。

 

当時はパワーメーター付いてないですから、推定FTPは最大でも180wというところ。

機材は同じフェニックスですから、パワーが上がった分のタイム短縮になります。

(ちなみに、RNC3のベストタイムは13分44秒で当時のフェニックスの10秒落ちです)

 

パワーも上がっているのですが…

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体重も落ちています。

 

乗れていなかった今年1月は平均で57.5kgありましたが、昨日の体重は53.7kgでした。

1年前の56.5kg前後で計算すると最大「PWR(パワーウェイトレシオ)3.18w/kg」。

今は体重53.7kgで195wなので「PWR3.63w/kg」です。

 

昨日、ヒルクライムを久々に登ってみて感じたのが

 

「めっちゃスイスイ登れる!」

 

ということでした(笑)。

今までは勾配10%を超えてくると脚への負荷が大きくなってきていたのが、それぐらいではほぼ負荷を感じなくなっていました。

 

これは、色んな峠の目安のタイム(激坂以外)を見ていて推測していたのですが、おそらく「PWR3.5w/kg」程度以上あれば、それなりに登れるようになるのではないか?ということが実感できました。

 

あ、体重は別にダイエットで減らしたとかではなく、練習量を増やしていくことで自然に減りました。前から思っていたのですが、体重はその人の現状(練習量とか能力)に対しての適当な値に落ち着くのではないか?ということです。(つまり、太るのも痩せるのもその人の現状次第)

 

今日の体重が53.3kgでBMIが20を切ってきて、これはちょっと減りすぎかもしれないので、食べる量を増やさないといけないかなと思っています。でも、今のところそんなに食べられないんですよね。どうしましょ。

 

体重と体脂肪率から筋肉量がわかりますが、私の場合ずーっと変わってません(笑)。

つまり、自転車でのトレーニングでは筋肉量はある値から増えないということです。

 

でも、パワーは上がってきているので、「筋力」は増えているということですね。

「筋肉量=筋力」ではないということです。

 

私は筋トレも一切していないので、心肺能力の向上によって筋力を上げただけです。

この場合の筋力というのは有酸素運動での筋力で、瞬間的なパワーではなく継続的なパワーですね。

 

これからの時期はさすがに雨が続くことはないでしょうから、来月からは実走で走力をつけていきたいと思います。

必要じゃないモノを勉強しても身に付きにくいという話

どうも、おっさんです。

 

ロードバイクに乗っている人で、理学療法士の資格があり、身体の動かし方や作り方をレクチャーされている方が、Youtube等に動画を上げたりTwitterでつぶやいたりしています。

 

それ自体は、その通り身体の構造を理解した方のお話なので、参考になるのは事実です。

 

ここで、私のロードバイクの基本的な考え方のおさらい。

 

ロードバイクを走らせる為の基本は「心肺能力」

・筋力は必要だけども、特に単独で鍛える必要はない(筋トレとか)

 

他にも色々とありますが、簡単にはこれぐらいですかね。

(あくまでもレースに出ない一般素人の場合です)

 

そして、私が常々提案しているように「タイムトライアル練習」をやっていけば、その心肺能力とそれに見合った筋力は必ず付いてきます。

 

その理学療法士の方はそこそこ速い方なので、心肺能力が必要ということは知っているはずなのですが、そういう身体の動かし方やポジションの作り方等のレクチャーを仕事にしていることもあり、そういう基本的な部分を大きくは言いにくいのだと思います。(私の感想です)

 

もちろん、身体の動かし方もポジションも大切な要素ではあるので、そういう部分を勉強するのは良いことです。が、勉強するその人がその時点で必要でないモノを勉強したところで理解することができません。

 

理解することができないというのは、知識として身体の動かし方やポジションをインプットできたとしても、それが自分の中で「必要か必要でないか」が判断できないので、ただ聞いた情報でしかないからです。

 

「その時点で必要じゃなくても、後に理解できるのでは?」という考え方もあります。実際に、私も色々な情報を見て「こうかな?」と試したことが後で「あ、こういうことか!」と理解することがありました。

 

でも、これも前に書きましたが、それは自分で試行錯誤して自分の身体の動かし方やポジションが、そういう知識と合致したから理解できたということで、そういう情報を「ただ聞いた通りにやっていた」というわけではないのですよね。

 

私がどういう状況でそうなったのかというと、これも何度も書いていますが…

 

「速く走ろうとしていた」

 

ということです。

こういう情報を知りたい人って、私の今まで見てきた感覚で言ってしまうと

 

「どうやったら楽に速く走れるか」

 

が知りたいんだと思うんですよ。

その「楽に走れる方法」も、「しんどいことはしたくない」という前提で。

 

その時点で話が噛み合わないんですよね。

 

しんどいことはしないで楽に走る方法は、ハンドルをなるべく高く近くして自分がしんどくならない程度の速度で走るということ以外にないと私は考えます。結果、速くは走れないんですが。(お尻が痛くなって長距離が苦痛になるかもしれません)

 

理学療法士の方等がレクチャーしている身体の動かし方やポジションというのは、「速く走ろう」としないとその必要性がわからないのではないかなと思います。なので、聞いた通りにやってみたとしても「こいうものなんだ」としか解釈できないんですよね。で、それで楽に走れるかというと、基本的に必要な心肺能力は付いてないわけですからたいして楽にはならない。

 

ロードバイクは一般素人がするロングライドでは特に長時間の運動になるので、有酸素運動能力が一番重要なことはわかると思います。繰り返しやっていると、ある程度の能力向上はあるにしても、一般素人が考えているような「楽に速く走れる」というところまでは行かないんですよね。

 

素人考えで、簡単に「楽に速く走れる方法」がわかったらそれが一番の近道になると思っているのかもしれませんが、それは結果として一番の遠回りです。(ていうか、ゴールに辿り着けない)

 

一番の近道は、やっぱり「心肺能力を上げる」ということなんですね。「速く走ろうとする」と自然と心肺能力は上がっていきます。それに適した練習方法が「タイムトライアル練習」で、それを週に2~3回程度するだけで、ただロングライドを繰り返すよりも心肺能力は上がります。

 

そして、心肺能力が上がってくると、身体に酸素を取り込みやすくなるので、筋肉の働きも向上していきます。すると、パワーも上がってきてそれまでより速く走れるようになってくるし、ロングライドもタイムトライアルより強度を落として走れば楽に走り切ることができるようになります。

 

そういうことをしていくうちに、身体の動かし方やポジションも「自分に必要」な部分は感覚でわかってくるので、それがわかった時点で「聞いたこと」がやっと理解できるということになります。

 

つまり、そういう身体の動かし方や作り方やポジションのレクチャーを受けるとしても、同時に「速く走ろう」としていないと身に付かない可能性が高いということです。

久々の実走

どうも、おっさんです。

 

一昨日、久しぶりに実走しました。

どのくらい久しぶりかというと、前回の実走が先月の25日です。

ローラー台乗りすぎ問題(笑)。

 

久しぶり過ぎて、どんな感じか心配だったのですが…

 

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意外と「まとも」に走れました(笑)。

コースは少し変更して45km程度に伸ばしているので直接の比較にはならないですが、アベレージも30km/h程度なので調子はちゃんと戻ってきているようです。

 

1時間半程度走ってIFが1を超えているので、FTPの設定値が低いですね。

 

久々に実走してみて改めて感じたのは、やっぱり実走の方がパワーを出しやすいということです。平均パワーは、EDGE530の設定がパワー値の「ゼロを含めない」になっていたので203wになっていますが、STRAVAで確認したら平均170wなのでこっちが正しい数値です。もっと正確に見る場合はNPなのですが、NP196w出ていてローラー台だと難しい数値ですし、今までの最高値でもあります。

 

そして昨日は休んで、今日はローラー台。

 

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いつもの閾値基準の20分走をやったのですが、201wの最高値が出ました。

計算上のFTPも190wに。

ただ、心拍も若干抑え気味だったので、本来はもう少し上の値が出ると思われます。

アップ10分、レスト5分、20分走、レスト5分、20分走、ダウン5分でIF1越えなので。

 

閾値基準の20分走を日々やっていると、パワーがじわじわと上がってきているのを実感できます。

 

「ここまで大丈夫、ここからはダメ」と私は言っていますが、それは数値的なことではなくて自分の実感としてわかるんです。なので、それを数値に変換して見てみると「あ、上がっているな」ということが数値として確認できるんですね。だから、FTPテストなんて必要ないんですよ。

 

ガーミンのEDGE130と530の違いなんですが、見られるデータの違いというところで、一番大きいのはTSSですかね。私はローラー台でのトレーニングでTSSをリアルタイムで見たいから530に変えたわけで(笑)。他にも、IFはもちろんFTPの自動設定、トルク効率やトレーニング効果等参考になる値も出してくれます。

 

逆に、そういう細かい数値がいらないのならEDGE130で十分ということですね。

 

あと、ローラー台用のホイール+タイヤも導入しました。

シマノのWH-RS330とコンチネンタルのホームトレーナー。

 

今までは実走でも使っているRS700+IRCチューブレスでローラー台も走っていたのですが、RS330+コンチトレーナーに変えてみて良かった点は、RS330は重いからか回しやすく感じるのとコンチトレーナーは高周波が発生せずその点では比較的静かです。

 

逆に、残念な点はRS330はリム精度が比較的低い(真円率が悪い)ので周期的な低周波(ゴトゴト音)が発生することですかね。ただ、私の家は戸建てで近所迷惑になるほどの大音量でもないので全く問題ない範囲なのですが。(しかも自室は離れなので家族にも迷惑にならない笑)

 

RS330はブンブン回せるので、私の脚に合っているみたいです(笑)。

これで精度がある程度あれば実走でも使えるんだけどなぁ。

似たスペックで精度を求めるとデュラのC40とかになる(無理)。

 

あ、スプロケもR7000の11-28Tを付けたので、ローラー台の負荷をさらに下げて、今のところはフロント52Tのリア12Tで平均ケイデンス95ぐらいで20分走しています。

 

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なので、速度が50km/h越え(笑)。

ここから、平均ケイデンス100まで上げられたら、52T×11Tにしてという感じでパワーを上げていきます。

 

タイトルは実走なのに、なんだかんだローラー台の話になっちゃいましたね(笑)。

FTPテスト

どうも、おっさんです。

 

タイトル通りの話で、「FTPテスト」について書きたいと思います。

FTPは「60分間の最大平均パワー」のことで、その人の戦闘能力みたいなものです。

 

これは、別に60分間「だけ」の戦闘能力というわけではなく、それより長い時間や短い時間に出せるパワーもある程度比例した値になるので、全体的な戦闘能力として定着している値になります。なので、何度か言っている通りに

 

FTPが高くても長時間走れなければ意味がない」

 

というようなことになる数値ではありません。

FTPが高いほど、長時間をより余裕を持って走れるということになります。

なので、別にレースに出ない人にとっても重要な数値です。

 

このFTPは60分間全力で走った場合の平均パワーなので、一番単純な計測方法は

 

「60分間全力で走る」

 

ということなのですが、それはなかなかできません。

一般的な方法は、「20分間全力走の値 × 0.95」で出します。

これは、20分間全力走の値はFTPの105%程度になるということから来ています。

 

私は、ローラー台のトレーニングで主に20分走をやっているので、この20分走の平均パワー×0.95がFTPということになります。

 

私の、実際のパワーはどうなっているのかというと(一例)

 

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大体、平均190w前後になっています。

0.95するとFTPは「180w」程度ということですね。

前から言っていた推定値通りです。

(私の20分走はパワー基準ではなくて、心拍の閾値基準で走っています)

 

で、本題は私のFTPがどうかということではなくて、20分走自体のことです。

 

私は、ローラー台のトレーニングで、ほぼこの20分走をやっています。

実走のタイムトライアルと同じで、やっているうちに最適なペースがわかってきます。

そうすると、「ここまで大丈夫、ここからはダメ」が明確にわかります。

 

一方、世間一般の「FTPテスト」に対する印象を見てみると

 

FTPテストは苦しい」

 

ということがよく言われています。

苦しい辛いからなるべくやりたくないと。

 

私はローラー台はこれが基本なんですけど?(笑)。

確かに余裕ではないですけど、「やりたくない」とは思いません。

逆に、20分走は「楽しい」のですが…(笑)。

 

これ、単に20分走を普段からしていないだけの話でしょうね。

普段から20分走をしているのであれば、具合がわかっているはずです。

 

こちらの動画…

www.youtube.com

この方がどうこうというわけではないのですが、ネットで「FTPテストやりたくない」って言っている人は、だいたいこのパターンになっているのでは?と思ったので、例として見てください。

 

この方、テストの結果FTPは「116w」ということでした。

ということは、FTP測定中は116w程度を基準にパワーを出せばいいだけの話です。

が、見てもらうとわかるように、何故か180wとか出している場面もあります。

もちろん、初めて?の測定なので具合がわからないということもあるでしょう。

でも、上記の通りに普段から20分走をやっていたら具合はわかったはずです。

 

さらに、こういうことを言っています…

 

「テストの20分間は、自分の今出せる最大の力で漕がないといけなかった」

「でも、途中で心が折れてしまってそれができなかった」

 

あぁ…

これは「二度とやりたくない」と思ってしまうでしょうね…。

 

まさに、

FTPが高くても長時間走れなければ意味がない」

「剛脚だろうが、長く走れるスタミナがなければ意味がない」

ヒルクライムは持久力がないと後半で力尽きて上りきれない」

という考え方の産物です。

 

これ、単にペース配分を間違えているだけなんですよね。

どうして間違えてしまうのかというと

 

「自分の実力がわかっていない」

 

からです。

自分の実力がわかっているのであれば

 

「自分の今出せる最大の力で漕がないといけない」

 

という発想にはなりません。

20分間走らないといけないので、その「20分間持つ力」が正解です。

「20分間持つ力」であれば「途中で心折れる」ことなんてありません。

 

それプラス、「20分間全力」という言葉の勘違いがあります。

「20分間全力」は20分間走れる力という意味での「全力」ということ。

これを、「今この瞬間の全力」を20分間続けると勘違いしているんですね。

極端な話、1秒1000w出せる人がそれを20分間続けるみたいな話です(笑)。

そうしたら、FTP950wってことじゃないですか(笑)。

 

FTPは高ければ数値としての走力が高いと言えるんですが、その数値ばっかり追い求めてしまうとこういう勘違いから「FTPテストはしたくない」という結果になってしまうのではないかな?と思います。こういう考え方で出したFTPって「根性」で出した値とも言えるわけで、「毎回その値を出せるんですか?」ということにもなってきます。

 

「根性」で出したFTP値なので、L4を20分とかSSTを20分でさえも「苦しい」って言っている人が出てくるんですね。それ出してるFTPが本来の実力より高いだけですよって。

 

あれ?嫌なFTPテストをしなくていい方法わかりましたね。

普段から閾値基準の20分走をすればいいだけじゃないですか(笑)。