おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

ヒルクライムでのギア選択

どうも、おっさんです。

 

先週末は富士ヒルクライムの前哨戦(?)の「ハルヒル」(榛名山ヒルクライム)や他の地域でもヒルクライムレースがあったみたいですね。動画サイトにも続々とその様子がアップされています。

 

ヒルクライムレースって比較的「安全」って言われてますが、動画を見てみると物凄い蛇行している人や、道幅一杯横に並んでえっちらおっちら止まりそうなケイデンスで走っている人が大勢…。見た感じ「安全か?」と思ってしまいました。(今にもバランス崩しそう)

 

レースとして参加しているトップ選手のグループならレース慣れしているので安全なんでしょうが、「力試し」的や「お祭り」として参加している下位の集団は自分のことで精一杯な感じがして、周りが見えていないので「安全」とは言い難いですね。

 

見ていて思ったのが「もっと軽いギアで走ればいいのに」ってことです。

明らかにギアが合っていない人が大勢です。

 

ハルヒルの公式コースプロフィール(榛名湖コース)は

 

距離(計測区間) 14.7km

標高差 907m

平均勾配 6.0%

最大勾配 14.0%

 

です。

私が登るとすると…

 

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こんな感じでしょうか?

最大勾配が14%なので、その区間はパワーを一時的に上げるかケイデンスを落とす必要がありますが、現状の「36T×28T」(フェニックス)でなんとかなりそうです。

 

私の場合は、大体ケイデンス70~を維持できればパワーダウンするほど「しんどくなる」ことはまずないのですが、70を下回って60が近づいてくるにつれて脚への負担が増えていくのを感じます。これは人によって違うので、この「脚への負担が増えていく領域」に入らないケイデンスとトルクの関係を知らないと、効率のいいギアでの走行がわからないわけです。

 

風等の外因を一定とすると、ヒルクライムの場合の走行速度というのは、勾配に対してのパワーで決まります。他者との駆け引きのあるレース以外のタイムトライアルの場合は、パワーは一定で走るのが最も効率のいい走り方になる(パワーの無駄な上げ下げは疲労を大きくする)ので、例えば60分走る場合はFTP(60分間維持可能パワー)を一定で発生させると最も効率が良くなります。

 

ヒルクライムでは同じコースを走る場合の勾配は当たり前に誰でも同じ(コース取りで違いはありますが…)なので、速いか遅いかはその他の外因(体重含む)が違わない限り出せるパワーで決まることになります。

 

つまり、150wの人と200wの人が同じコースを走ったら、当然200wの人の方が速いわけです。

 

この二人の効率的なケイデンスが同じだった場合、150wの人は200wの人より軽いギアにしないと効率的に走ることはできないということですね。150wの人の方がスピードが遅いわけですから、ケイデンスが同じなら軽いギアにしないといけない。

 

よく聞く話で…

 

「軽いギアは進まないから余計疲れる」

「軽いギアは慣性が弱くなって失速する」

 

なんて言われます。

これ、よく考えるとおかしな話です。

 

なぜなら、ギアが軽かろうが重かろうが、同じパワーで進んでいれば「速度は同じ」だからです。

速度が同じなら「進まない」は嘘ですし、「慣性が弱くなる」も嘘です。

 

進まないのはパワーを落としているから進まないんです。

軽いギアを重いギアと同じケイデンスで回したら、遅くなるのは当たり前ですね。

当然、必要なパワーが落ちたぶん楽にはなります。

 

軽いギアを選択するのは、パワーを落として楽になる為ではなくて…

 

「パワーを落とさずケイデンスを上げて脚の疲労を少なくする為」

 

です。

タイムトライアルではパワーを一定にすることが良いということを考えればわかりますよね。

 

ヒルクライムのテクニックで

 

「勾配の緩いところで”頑張る”」

 

っていうのがあります。

意識付けとしては間違っていないのですが、これ結構思い違いしている人が多いです。

 

勾配の緩いところで「頑張る」のではなくて、勾配のキツイところも緩いところもなるべく「一定のパワー」で走るということが大切です。「勾配の緩いところで休んでしまう」という人は反対に「勾配のキツイところで頑張りすぎてしまっている」ということです。

 

頑張りすぎているので緩いところで「休まないといけなくなる」わけですね。

 

勾配のキツイところでも自分が出すべきパワーで走っていれば、勾配の緩いところでも自分が出すべきパワーで走れます。「パワーは一定」を守っていれば、ずーっと同じパワーで走れるわけです。

 

このように、パワーの小さい人は「より軽いギア」が必要だし、パワーの大きい人は「より重いギア」が選択できるということですね。出せるスピードが違うのでそうなります。

シマノGRX

どうも、おっさんです。

 

シマノの新コンポーネント「GRX」発表されましたね。

グラベルロード向けのコンポです。

 

gravel.shimano.com

 

グラベルロードって、ロードバイクに太いタイヤを履かせてグラベルも走れるようにした自転車。同系統に「シクロクロス」っていうのもありますが、こっちは比較的細めのタイヤでダートを走る短時間のレース用というような位置付けで、グラベルロードはさらに太いタイヤで長距離の未舗装路を走る為の自転車というような位置付けになります。

 

よく、「山に行くならMTB使うからグラベルロードなんていらない」っていう人がいますが、MTBグラベルロードは上記の例えで言うと用途が全く違います。グラベルロードと用途が被るとすれば「エンデュランス系ロード」の方ですね。

 

スピードレンジで言うと

 

レース系ロードバイク > エンデュランスロードバイク > グラベルロード

 

と想定速度は落ちていき、グラベルロードは未舗装路の走行も想定しているということです。

エンデュランスロードバイクも、レース系と比較すれば太めのタイヤも履けるのですが、グラベルロードはさらに太いタイヤが履けるので未舗装路の走行に向いているということですね。

 

今回の「GRX」の発表はネット上でも結構注目されていたようです。

が、一部こんな声もありました。

 

グラベルなんて走らないから興味ない」

 

グラベルロード用コンポなんで、素直に見たらそういう人もいるでしょう。

でも、この「GRX」グラベル走らない人にもおすすめできます。

 

まず、一般素人が自転車で「ロングライド」をする場合、何故か「レース系ロードバイク」を選ぶ人が圧倒的に多いです。しかし、私が以前から言っているように「ロードバイクは速く走らないと苦痛にしかならない」ので、一般素人が走れる速度域でロングライドをすると「辛いだけ」です。なので、本来は比較的太めのタイヤで乗り心地を重視した設計の「エンデュランスロードバイク」を選んだ方が良いです。

 

グラベルロードはさらに太いタイヤが履けるので、乗り心地がもっと良くなります。

(太いタイヤはパンク耐性も高くなるので、ロングライドには最適)

 

「GRX」はフロントダブルで「46-30T」というロード系コンポではなかった小さいチェーンリングが選べます。今まではコンパクトで「50-34T」が一番小さいギアだったので(シクロ用で46-36Tもありますがインナーが一寸大きい…)、一般素人がヒルクライムを考えて「11-34T」等のワイドスプロケットを選んだ場合に、脚力の関係でフロントアウターが「死にギア」にしかならなかったのですが、さらにコンパクトなチェーンリングになったのでアウターもそれなりに使えるようになりますし、小さいインナーでヒルクライムも比較的高ケイデンスで走れるようになります。

 

つまり、一般素人目線で考えると最適なギア比になっているということです。

(アウター44Tがあるともっと良いですけどね)

 

もう一つの注目点。

「GRX」は油圧ディスクブレーキです。

 

これは、グラベルを考えるともう常識の装備なんですが、「サブ(補助)ブレーキレバー」が新たに用意されているということです。

 

bike.shimano.com

初心者向けのエントリーロードバイクの上ハンによく付いている補助ブレーキ。

私のRNC3EXにも付いてましたね。

 

補助ブレーキは慣れていない初心者用と思われていて、付いていると「初心者みたいでかっこ悪い」とか言われますが、実際これが付いていると便利ですよ。それに、パリ~ルーベとかの石畳のコースがあるレースでは付けているプロ選手もいるので、別に「初心者用」ってことでもないんですよね。

 

これ便利なんですが、ワイヤー引きのブレーキではデメリットもあります。ワイヤーが補助ブレーキを経由する関係でそこで抵抗が発生して、メインブレーキの引きが悪くなるんですよね。なので、私はオーバーホールの時に外してしまいました。

 

しかし、今回の油圧補助ブレーキは機構上そういう抵抗が発生しないので、低速走行時の上ハンでのブレーキがデメリット無しでできるようになるということです。太いタイヤでお尻へのダメージもロードバイクと比較して軽減できるので、上ハンでの長時間走行も可能ですよね。

 

これらのことを考えても、「GRX」を搭載したグラベルロードは一般素人のロングライドに最適なので、各社のグラベルロード2020年モデルに注目したいですね。

4月終わり(平成完結)

どうも、おっさんです。

 

平成も残すところ僅か。

令和はどんな時代になるのでしょうか?

 

今月の走行距離は504kmでした。

先月と同じですね。

 

月間平均速度が初の30km/h越え。

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これまでは大体28km/h前後だったので、ポンと伸びましたね。

ライド数は12回で、比較的風の強かった2回以外はAve.30km/h以上。

安定してました。

 

週3回ライドが調子を維持しやすいのが改めてわかりました。

 

一度だけ高強度を連日やったのですが、その後少し調子を落としてしまったので基本中一日が私には合っているみたいです。まぁ、天候の関係でその通りにはいきませんが、詰めて走るよりは多少空いても休息を入れた方が良いということですね。

「〇〇を意識する」というアドバイスについて

どうも、おっさんです。

 

ゴールデンウィークですね。

走ってますか?

私も今日も走って来たのですが、いつもよりすれ違う人多かったです。

(とは言っても、田舎なので3人ぐらいなんですが笑)

 

今日のデータ。

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フェニックスでの最速タイム以来の1時間22分台。

タイム差は19秒。もう誤差ですね。

 

今日は本当に調子が良くて、ほぼ思い通りに走れました。

脚がめちゃくちゃ良く回って、平均ケイデンス91rpm。

 

本当に調子が良い時に感じることなんですが、自分が何か考えて速く走れるというわけではなくて、身体が勝手に最善の形で動いていることがわかります。心肺もほぼ「苦しい」という状況にはならず、何も走りに対して制約がかかることもないので、この状態の時は本当に「気持ちいい」です。

 

よく「〇〇を意識しよう!」みたいなアドバイスありますよね?

ペダリングに関することや、筋肉の部位とか体幹とか…

 

私の感覚では何かを意識している場合は、何かしら調子が良くない状態です。

そういう時はタイムが出ません。

 

そもそも、この「〇〇を意識する」って何を根拠に言っているのか?

 

それは、速く走れる人がその「〇〇」を意識しているからですよね。

でも、それって意識しているから使っているのでしょうか?

 

私も「体幹」使っていると言われれば使っているし、「肩甲骨」とか「股関節」とかそう言われたら使ってるなと感じます。ただ、それは「意識しているから使えている」というわけではないんですよね。

 

意識してないけど使っている

 

というのが実感です。

速く走れる人がそれ以外の人に「どんな感じ?」と聞かれて、そう言われたら「〇〇を使っている」と意識した部分を「〇〇を意識している」と言い換えているだけなのでは?それが「〇〇を意識するように!」って広まっているのでは?

 

私が実感したことでは、「肩甲骨」なんかは最近まで意識したことありませんでしたが、ネット上で「肩甲骨を意識する」というアドバイスを見て自分の走りを見返してみると「あれ?言われてみたら肩甲骨使ってるじゃん」となりました。別に意識してないのにその状態だったんですね。

 

で、これは私の仮説なんですが、速く走れるようになってくるとその「〇〇を意識する」と言われているような部分が「顕在化」してくるのではないかな?ということです。意識するかしないかは関係なく、速く走れるようになった人は、自然とそういう部分を使うようになっているということです。(その部分を使わないと速く走れない)

 

どうして「顕在化」してくるのかというと、その部分を使わないと速く走れないとすれば…

 

その部分のパワーが上がってくるから

 

ということですね。

つまり、速く走れる人が「〇〇を使っている」と言っているのは、パワーが上がって顕在化した部分なので、意識するかしないかの問題ではなくて、単にパワーが上がって顕在化した部分に「意識して〇〇を使っている」という錯覚を起こしているのではないか?ということです。

 

前に書いた、初心者が「股関節が使えていない」と錯覚するのは「股関節のパワーが少ないから」説の逆バージョンです(笑)。というか、これ表裏一体ですよね。

 

パワーは心肺能力から来ているというのは事実なので、心肺能力を上げて行くとパワーが上がります。そうすると、各部の走る為に使われる部位がパワーアップによって「顕在化」していって、速く走れるようになった人が「意識して〇〇を使っている」と錯覚するという仮説。

 

例えば、体幹に関しても速く走れない時は「体幹を使うってこういうことかな?」と曖昧な意識の仕方だったのが、速く走れるようになると「体幹を使うってこういうことか!」とハッキリわかるようになります。「顕在化」したからですね。

 

「お腹に力を入れてペダリングする」って言われますが、速く走れなかった時に試しに「こういうことかな?」とやってみて「しんどい」と感じました。でも、速く走れるようになると意識してないのにお腹に力が入っているのがわかるし、別に「しんどく」はないしそのおかげで速く走れるのがわかるんですよね。

 

というように、「〇〇を意識する」というアドバイスは知っといても別に害はない(それに囚われ過ぎると害になる場合があるかも?)ですが、パワーが上がってから実際に体感して初めて理解できることなので、パワーが少ない時に試しても「出来ない」ということになります。

 

なので、やっぱり他人のアドバイスは話半分程度に聞いておいたほうがいいということと、ちゃんと自分で考えて(自分の感覚を信じて)走らないといけないなということですね。

踏み込みペダリングをしてしまう人の心理

どうも、おっさんです。

 

前回、前々回の記事で書いた通りに、踏み込みペダリングになる人は

 

「実力以上のスピードを出そうとしている人」

 

ですよ。

と解説しました。

nicolarossi.hatenablog.com

nicolarossi.hatenablog.com

この記事を構想している時点で、実際に踏み込みペダリングをしていた(している)人の意見を聞いてみたいなと思ったので、とあるブログ管理人の方に質問してみました。

 

その、私の質問に対しての回答記事を、その方のブログ記事にしていただいたので、私の方でもその記事に対しての感想をここで記事にしてみたいと思います。

 

その記事はこちらの

akira779.com

「速く遠くへ」というブログです。

管理人はAKIRAさんです。

 

ブログを実際に見てもらえばわかりますが、現時点でAKIRAさんは基本的には「踏み込みペダリング」ではなく「回すペダリング」になって、膝の痛みからも解放されアワイチ(淡路島一周150km走)をアベレージ30km/h単独で走り切る走力を身に付けています。

 

細かい部分はAKIRAさんのブログを読んでもらうことにして、私の質問の「踏み込みペダリングを続けてしまった理由」に対しての回答を読んだ感想を書いていきます。

 

 

1. ロジカルシンキングが苦手

 

私は、前側の大腿四頭筋ロードバイクを始めて早々「(長時間は)使えない」と体感したので、後ろ側のハムストリングを使うようにしたのですが、そういう因果を発見できなかったからという理由ですね。

 

ロジカルシンキング(論理的思考)が苦手な人がいるのはわかるので、これはあるかなーと思います。ただ、これって実は…後で書きます(笑)。

 

 

2. 調査能力不足

 

これも、あるでしょうね。

でも…これも後で(笑)。

 

 

3. 運動神経が悪い

 

前に記事として上げていますが

nicolarossi.hatenablog.com

これ、私のベースとなる考え方ですが、これを調べていて色々と繋がったことが出てきています。その中で思ったのが、人間って「思い込み」で行動しているよな~ってこと。「運動神経が悪い」っていうのも単に「思い込み(決めつけ)」なんじゃないか?と考えました。

 

まぁ、すぐ見つかりますよね(笑)。

sports.go.jp

このスポーツ庁広報の記事でわかります。

記事内容を記事内の動画でわかりやすく見られるので見てみて下さい。

www.youtube.com

ね?

ちなみに、脳はよく使う「神経回路」が使うほどよく反応するようになるので、「学習(練習)」を重ねていくと運動なら動作が洗練されていくし、勉強も繰り返し学習したことは定着していくんですね。

 

これ、見方を変えると「俺は運動神経が悪い」という考えを常に起こしていると、それが脳内に固着してしまいそこから進まなくなるということです。これが「思い込み(決めつけ)」です。怖いですね(笑)。

 

AKIRAさんの記事でアインシュタインの話が出てきたので、アインシュタイン相対性理論に辿り着いた理由を簡単に見てみます。(相対性理論自体は各自で調べてください笑)

 

アインシュタインの時代には「光の速度は一定」という事実が既にありましたが、そうすると辻褄の合わない部分が出てきてしまうので「光の速度は一定」という事実が間違っているのではないか?という考え方もありました。ですが、アインシュタインは「光の速度は一定」という事実があるのなら、他が違うのではないか?と考えたのです。それは「時間は一定ではない」ということです。「時間は一定である」という固定観念の方が違うと考えたということですね。そこに気付いたことで、「空間も一定ではない」など芋づる式にわかってきたということです。(ガリレオの相対性原理を応用した)

 

つまり、「決めつけ」をしなかったからということですね。

発想の転換」とも言われます。

 

上で書いたように、脳はよく使われる回路ほど反応しやすくなります。発想の転換ができる人は、そういう脳回路ができあがっているということになり、決めつけてしまう人は「決めつけ回路」が出来上がってしまっているんですね。

 

あと、上の動画の通りに「すぐ結果が出ると思っている」ということですかね。

これも「思い込み」ですよね。

 

 

4. フィジカル不足

 

これは、指摘のような似た部位をよく使う他のスポーツから来た人が、比較的短時間で習得できるのはよく聞く話ですが、だからといってそれ以外の人は「踏み込みペダリング」になってしまうというのはどうでしょうか?(それに、そういう人たちは一気に高いレベルで出来るようになるので、一般人が始めましたレベルとは異質)

 

現に、私はそういうスポーツはしていないですが「踏み込みペダリング」にはならなかったですしね。

 

そもそも、フィジカル不足っていうのは自分が特にそういうスポーツをやっていないということがわかっていれば、当たり前な話しなので「一から身体を作って行こう」っていう考えになり、一歩一歩進んでいくのでは?私はメタボで始めたので「まず減量から」でしたし、そうやって走り込んできたわけで。

 

これも、上の「運動神経が悪い」という話の内容と似てますね。

 

 

5. 分かっていてもやめられない

 

やっぱり、これが一番の理由ですよね(笑)。

スピードを求めてしまう。

だから「踏み込みペダリング」になってしまう。

上の「フィジカル不足」も本当はわかっているんだけど…っていう。

すぐに結果を求めてしまうというのも同じ。

 

 

・ここまでの理由を見たまとめ

 

理由を5つにわけて考えられたようですが、私は「考え方」としてはやっぱり「一つ」に集約できるのではないかな?と思いました。おわかりでしょうが…

 

「思い込み(決めつけ)」

 

ということです。

私は今までの記事で何度も指摘しているのですが、「こうじゃないといけない」というような思い込みの強い人が「辛い思い」をしていることが多いなということです。

 

ただ、AKIRAさんはそうやってやってきて一応「成果」として表れたので、結果的に良かったと思います(笑)。ですが、これはAKIRAさんにお伝えしているんですが、AKIRAさんは「根性」があったから出来たという部分が大きいと思います。多くの人は途中で折れますよ(笑)。

 

なので、別に「これはこうなんだ!」という思い込みでも、突っ走ってそれで成果があれば結果的には良しなんですよね。でも、その人の「根性」次第なので途中で折れちゃう可能性もあるということを知っておいた方がいいということです。

 

一応、走行データも示していただいたんですが、「根性」で走っている人のデータはほとんど参考にならないということもわかりました(笑)。

 

あと、私は「どうすれば楽に走れるか?」という考えもありながら走っています。「楽に」って言っても速く走ろうとするのは基本的には「しんどい」ので「楽ちん」ということではなくて、「しんどい中での楽に」なんですが、AKIRAさんのような「根性」の人は考え方が逆なんでしょうね(笑)。

 

AKIRAさんの他の記事なんですが「体重をのせる」の勘違いの記事で

akira779.com

「ペダルに体重をのせないといけない!」の解釈の違いでわかります。

 

私も、速く走るにはペダルに体重をのせて走るんだよ~っていう記事を書いてますが、あくまでも速く走れるようになってきたら、自然と前傾が深くなってきて(ペダルにのれるようになってくる)「前傾姿勢が辛くなくなるよ」という話で、初心者は前傾姿勢が辛いのは当たり前なので無理しないでね。という内容です。

 

ペダルに体重をのせるのは速く走る場合に「楽」をする為です。

それによって「辛く」なったら意味がありません(笑)。

自分の体重を上手く使えば脚の力だけに頼る必要がなくなるよってことです。

 

AKIRAさんは「体重と脚の力を合わせてさらに速く走れる!」ってなったんですね。

 

 

・どうすればロードバイクに快適に乗れるか?

 

AKIRAさんは「快適な乗り物じゃない」という見解で、それは私もそう思います。

 

速く走っても快適とは言い難い…とのことですが、私自身はそもそも40~50kmを主に走っているだけなので、100km超のライドでの感覚は知りませんが(あ、でも100km走った時も感覚は別に変わりませんでしたが)、少なくとも私の走る領域では「快適」に走れています。

 

そんなの短距離だから当たり前だろ!

 

っていう話になってしまうかもしれませんが、私が言っているのはそういうことではなくて

 

自分に合わせた乗り方で走ればいいんじゃない?

 

ということです。

「速く走れないと快適に乗れない」っていうのはこれも事実で、それを踏まえて各自が考えて乗ればいいんじゃないかなと。その事実を知らないと速く走らなくてもいい人なんかは、ずーっと「どうしてお尻や肩が痛くなるんだろう?」みたいな所から進めないですからね。それは「速く走らないからなんだ」ってわかれば、自分なりの解決策を考えられる。それによってロードバイクをやめてクロスバイクにしてもいいし、ロードバイクを続けるなら身体が辛くならない距離を考えて乗ればいい。「じゃあ速く走ればいいんだ」となってトレーニングを始めてもいい。

 

そうやって「自分で感じて考える」方がいいと私は思います。

 

どうしても、「100km走って当たり前」とか「巡航30km/h当たり前」とかの話にのせられて思い込んじゃうと「そうしなきゃダメ」っていう考え方になってしまうので、みんながやってるからとか、できないと恥ずかしいとかではなくて、「自分がどうしたいか」で考えましょうっていう話です。

 

それと、ロードバイクに乗る人が「スピードを求めている人」だけかといえば、違う人も実際にいます。そういう人は「ロードバイク=遠くへ楽に行ける自転車」みたいに思っている人が多いので、なおさら「速く走る為の自転車」ってことを理解してないと「辛く」なってしまいます。

 

 

・全体まとめ

 

私が考えていた「踏み込みペダリングになる人は、実力以上のスピードを出そうとしている人」っていうのは、おおよそ間違いではないなと思いました。やっぱり、「回すペダリング」はその人の実力の範囲でペダリングすれば、特に難しいことを考えなくても自然と出来るのではないかな?と考えます。

 

よく見る、「回すペダリングはこうですよ~」っていう説明は、軽く回すことを意識させることを中心とした説明なので、そもそも実力以上のスピード出そうと力まなければ出来ることではないでしょうか?

 

つまり、踏み込みペダリングになる人は「まずは自分の実力を知る」ということですよね。

踏み込みペダリングになる領域は「自分の実力の範囲外」です。

 

速く走るには、その速度に見合ったパワーが必要です。

これは事実なので、大きく覆す例外はありません。

(100wであれば100wの速度しか出ません)

 

パワーは心肺能力から来ているので、速く走るには心肺能力を上げるしかありません。

 

AKIRAさんのように「根性」の踏み込みペダリングで走りながら心肺能力を上げて行ってもいいですが、途中で心折れるか故障する可能性もあるので(笑)、自分の実力の範囲の少し上で脚への負担が大きくならないような領域を感じながら走り込む方法をおススメします。

 

初めから速く走れないのは「当たり前」なので、一歩ずつ進んでいきましょう。

ロードバイク初心者は股関節を使えないから踏み込みペダリングになる?

どうも、おっさんです。

 

タイトル通りにロードバイク初心者は「股関節を使えないから踏み込みペダリングになるんだ!」みたいなことがネット上で言われています。

 

前回の

nicolarossi.hatenablog.com

記事を読んでもらうと、答えはわかると思いますが解説します。

 

まず、自転車に乗って走る場合に「股関節が使えていない」人なんていません。

それは、股関節が使えないと根本的にペダリングが出来ないからです。

股関節が動いていないならペダリング出来ないでしょ?っていう話。

股関節が動いているなら「股関節が使えている」ということです。

当たり前の話ですよね?

 

これがどうして「股関節が使えていない」という話になるのかというと…

 

初心者は股関節で出せるパワーが少ないから

 

です。

私の考えでは、股関節で生み出せるパワーは多くてもFTPの75%程度だと思います。つまり、ロングライドで脚力を温存して走る場合のパワー程度ということですね。トレーニング無しの一般素人(ロードバイク初心者)が平坦を走る場合の20~23km/h程度になります。

 

前回も書いた通りに、初心者が「脚パンパン」にならないように走れば、この速度になります。

 

でも、「ロードバイクは30km/h~で走るのが当たり前なんだ!」という凝り固まった考えの人は、その速度では満足できません。なので、股関節で出せるパワーよりも多くのパワーが必要になって、よりパワーのある大腿四頭筋を使ったペダリングすなわち「踏み込みペダリング」が必要になるわけです。(しかも、それを長時間続けようとします)

 

単に、股関節で出せるパワー以上のパワーを大腿四頭筋で補っているだけなのに、

 

股関節が使えていない!

 

と勘違い(錯覚)しているだけなんですね。

これ、裏返すと股関節で出せるパワーを上げれば

 

巡航速度が上がる

 

ということです。

前回説明した「走力が上がる走り方(ペダリング)」とはこれです。

 

プロ選手が「力入れなくても速く走れる」みたいなことを言っていることがありますが、それは股関節から生み出せるパワーがあるから言えることです。プロのように40km/h巡航を当たり前にできるようになるには、股関節でのパワーが300w程度以上必要です。

 

いくらプロの選手でも、200wで40km/h巡航は出来ません。

 

出せる速度は「力を入れるか入れないか」はあまり関係なく、「パワーがあるかないか」ということだけです。

ロードバイクで脚がパンパンになる人

どうも、おっさんです。

 

ロードバイクに乗り始めた人で、「脚がパンパンでもう無理」ってなる人いますよね?(初心者じゃなくてもあると思いますが…)あれってどういうことか?考えてみます。

 

私自身は、「脚がパンパン」の経験がありません。

なので、乗り始めた頃は「なんでそうなるの?」って感じでした。

 

今、考えてみたら、私は「脚パンパン」にならないように走っていたということです。

 

「踏まずに回せ」っていうのも、初め意味が分かりませんでした。

だって、踏まないと進まないでしょ?

今も同じです。

踏まないと速く走れません(笑)。

踏んでるからアベレージ30km/hで走れるようになったんです。

 

これも実は私は「踏んでなかった」ということらしいです。

意味わからないですよね?

私は「踏んでる」と思っているのに、一般的には「踏まずに回している」らしいです。

 

レースの中継で逃げの選手の調子を表すのに

 

「よく踏めてますねぇ~」

 

みたいに解説されることがありますが

 

「よく回せてますねぇ~」

 

とはあんまり聞きませんよね?

あ、ヒルクライムとかだったらありますかね。

でも、平坦だったら「踏めている」と言われます。

 

やっぱり「踏まずに回せ」の意味が曖昧です。

 

でね、この「踏まずに回せ」っていうのを聞いて、それを改善しようとするとどこを改善するかといえば、「回せ」なのでペダリングを改善しようとするわけですよね?

 

ペダリングが「悪い」からパンパンになるんだ!

 

ということになっちゃいますよね?

でも、それって本当にそうですか?

 

その辺を普通にシティサイクル(ママチャリ)で走ってる人って脚パンパンですか?

 

ペダリングの「ペ」の字も知らない学生や主婦って脚パンパンになりながら、通学したり買い物したりしていますか?してないですよね?(笑)。

 

自転車通学の学生が「脚パンパンで今日の体育無理だわ」とか言ってました?(笑)

(まぁ、遅刻しそうで全力で漕いで来たとかならあるかも笑)

あれ?ペダリングが悪いから「脚パンパン」説は崩れましたね(笑)。

 

それは短距離だからだろ!

速く走ってないし

 

そうかもしれません。

というか、これ答えに近いというか、これが答えですね(笑)。

 

つまり、長距離を速く走ろうとするから「脚パンパン」になるってことです。

あ、正確に言うと、自分の実力から「かけ離れた」ことをするとってことですね。

 

ロードバイクで脚がパンパンになる人は、自分の実力に見合った乗り方ができていないだけです。

 

逆に言うと、その辺を普通にシティサイクルで走ってる一般人は、自分の実力に見合った乗り方ができているので、「脚パンパン」にならないということです。簡単な話しでしょ?

 

この記事

nicolarossi.hatenablog.com

で書いた通りに、一般人のパワーは100w程度で、速度換算で平坦巡航25~28km/hぐらいで走れます。これがロードバイクで走った時の初心者の実力です。その実力以上で走ろうとするから「脚パンパン」になるんですね。しかもこれはFTP(1時間持続可能なパワー)換算なので、ロングライドをしようとすると平坦巡航は20~23km/h程度(FTPの75%程度)まで落とさないといけません。

 

やっぱり、前から言っている話と同じになってしまうんですが、ネット上の話を真に受ける人って多いんですよね。「30km/hで走るのが当たり前」とか「100kmは簡単」とかの話を。それを見た初心者は、初心者のうちから「そうじゃないとダメだ」と思っちゃう。

 

「脚パンパン」っていうのは、自分の身体が今どうなっているのかを「無視」しているからそうなるんですね。どうして「無視」しちゃうかというと、上記の通り

 

「100km以上を30km/hで走らないといけない」

 

というような考えに凝り固まっているからです。

だから、脚が「もう無理ですよ…」って言っているのに、聞く耳持たずに「まだだ!まだダメだ!」と鞭打って壊してしまう。で、膝が痛いとか言っているんです。自分の所為なのにね。

 

「踏まずに回せ」

 

の意味わかります?

これ、「踏む」っていうのは「実力以上に踏む」っていうことで、「回す」は「実力通りに踏む」ってことです。ややこしいわ(笑)。

 

だから、私は意味がよくわからなかったんですね。

私は自分の実力の範囲で「踏んでいた」だけです。

今も全く同じ。

 

初めてロードバイクで走った時の感想

nicolarossi.hatenablog.com

25km程度を1時間30分で走ったメタボおっさんは「しんどくなかった」と言っております(笑)。当時の自分の実力に合わせて走っているので、脚がパンパンになることもないし長距離走ってないので身体が悲鳴をあげることもありません。あ、この時点でサイコンもつけてませんので、自分が何km/hで走っているのかとか全く気にしてないですしね。

 

速く走る場合のペダリングを考える時に何を考えるのかというと、「なるべく脚に負担がないように、でもなるべく速く走れるように踏む」ということです。これを守れば「脚パンパン」は起こりえません。この「でもなるべく速く」の部分に初めから具体的な速度を当てはめたらダメです。あくまでも、自分の実力の範囲の「なるべく速く」なので数値は関係ありません。

 

これを続けるだけで走力は上がりますし、「脚パンパン」とはサヨナラできます。