おっさんの外部記憶装置

40代おじさんのブログ

ステム交換

今日は久しぶりに晴れたので走ってきました。

5日間も走ってないのはロードバイクに乗り始めてから最長かも。

良い休養になったのか調子は良かったです。

 

タイトル通り、ステムを交換しました。

 

サイズは元の90mmで変わらないのですが、角度を17°にしたので元の6°からは落差が付きます。実質リーチが数mm伸びましたが誤差の範囲程度です。取り付け時に実際に跨ってみて落差の違いを見てはいたのですが、今日実走してみたところ違いを実感することができました。

 

落差は正確に測っていないのですが15mm~20mm前後は下がっているので、「前傾がきつくなってしんどいかも」と思っていたところ、実際は「なにこれ!?超らくちんなんですけど!」という感想でした。しかも、乗った瞬間に感じました。

 

実は、ビンディングペダルにしてサドル高が決まってから走りこんでいく内に肩の違和感が発生していて、1時間ぐらい乗ったら肩こりに似た症状がありました。それは意識して見ていると、「いかり肩」になっていることが原因ということが分かり、特に意識して肩の力を抜くことで軽減できるとわかったのです。

 

私は本来「なで肩」で、手を広げた長さが身長よりも5~6cm程度長いので、今までのハンドルの高さでは窮屈だったのだろうと思います。前傾姿勢に慣れていくにつれて胴回りを支える筋肉も付いて、どんどん前傾姿勢は深くなっていったもののハンドルの高さは変わらないので、その分の落差を「いかり肩」で吸収していたのかもしれません。

 

通常、前傾姿勢よりも上半身を起こした方が楽な姿勢だと思いがちですが、ある程度前傾姿勢を保つ胴回りの筋肉が付いてくると前傾姿勢の方が楽になるのだと思います。その楽な前傾姿勢を保とうとして肩に無駄な力がかかっていたので「いかり肩」になっていたのでしょう。しかし、ステム角度の変更によってハンドル高が下がったので「いかり肩」にする必要がなくなり、上半身の前傾姿勢に合った肩の位置へと自然に移行したのだと感じました。

 

今の状態で、サドル~ハンドル落差は55mm程度です。

感覚ではもう少し落とせそうな感じもあるので、今後の具合次第ですかね。

 

一般にはサドルとハンドルの落差が少ない方が楽になると言われていますが、私が感じたのは人それぞれに楽な落差の数値は変わるのではないかということです。

SORAのブレーキは自殺行為なのか?

どうも、おっさんです。

 

また3日ほど走ってません(笑)。

風強すぎ。イラつくぐらいに。

 

ロードバイクコンポーネントの「最低でも105以上」と同じく、ロードバイクのブレーキも「105以上」というのがネット上での定説です。

 

私のロードバイクはANCHORの「RNC3EX」2017年モデルでコンポは全てSORAのR3000シリーズです。

 

しかし、平地で乗ってたら全く問題ありません。(30~40km/h前後で問題なし)

ブレーキが「効かない!」とか思ったこともありません。

急制動でロックしますから。

 

乗り始めて1ヵ月過ぎた頃にダウンヒルで「怖いかも」と思ったのは事実ですが、それは単純にダウンヒルに慣れていないだけでした。

 

ダウンヒルの経験をある程度積めば、40~50km/hの速度であれば全く問題なくスピードコントロールできます。50km/h以上の速度は試してないのでわかりませんが、レースでもない限りそんな速度で下るのはリスクが大きすぎると思います。逆に言えば、レースでもなく50km/h以上の速度でダウンヒルを下りたいという人であれば、105以上にすればSORAよりは安心と言えるのかもしれません。

 

別に、「105以上にしても意味がない」と言っているのではありません。

「SORAでも一般サイクリストには必要十分」と言っているだけです。

 

こんなこと言うのは、ネット上でよくある「105未満のブレーキは危険」という偏見に対して疑問に思うからと同時に、SORAで十分な初心者がそういう情報に踊らされて、予算オーバーの105搭載ロードバイクを買ってしまわないようにと考えるからです。

 

予算が豊富であれば何を買っても問題ないでしょう。

気に入ったロードバイクを買えば良いのです。

趣味の世界なんですから。

 

105以上のブレーキはそれ未満と比べて決定的に違う部分があって、ブレーキシューの構造が違います。

 

TiagraやSORAのブレーキシューは樹脂製の台座とシュー自体が一体成型されています。

105以上は金属製の台座(船)に別体のシューを固定しています。

 

シュー自体の性能が違うので105以上のシューの方が効きが良いのと、金属製の台座によって変形が少ない為にシューの剛性が高く効きが良くなると言われています。(それぞれのシュー性能差はシマノ自身が公表しています)

 

さらに、本体ブレーキキャリパー自体の剛性が上位モデルほど高くなりますので、上位ほどたわみが少なくなり効きが良くなるというわけです。

 

ですが、TiagraやSORAのブレーキキャリパーに105以上のブレーキシューを付けることができますので、そうすることでブレーキシューに起因するブレーキの効きの違いをほぼ吸収できます。物理的に考えるとキャリパーの剛性は効きに影響しますが、それよりもシューの性能の方が制動性能への影響は大きいでしょう。

 

と考えると、TiagraやSORAのブレーキキャリパーでも、シューを交換すれば簡単に制動性能をアップできます。

 

105の船付きシューセットで1,200円ぐらいで買えます。前後2セットで2,400円ぐらいですかね。105のブレーキ前後セットで8,000円ぐらいですから、それと比べたら安価ですね。

 

でも、それぐらいの違い(その差5千円程度)なら105のブレーキ買ってしまった方が良いかもしれません。そして、その上のアルテグラは11,000円ぐらいで買えるので、個人的にはどうせ変えるならアルテグラがいいんじゃないの?とか思ってしまいます。

 

とか考えていると、私の場合は現在のSORA標準で性能的に何も困ってないので、変える必要性が全くないということになってしまいます(笑)。が、一つ言えるのは、シューのメンテナンスをするには一体型のシューはキャリパーから取り外すとトーイン等の取り付け位置の調整が、その都度やり直しになってしまうということでしょうか…。メンテナンス性では台座とシュー別体型の105以上が良いですね。

 

ちなみに、最上級のDURA-ACEは30,000円ぐらいします。

 さすがに最上位は格が違います(笑)。

 

表題のような「105未満のブレーキは効かないから自殺行為」みたいなネットの情報はただの偏見です。そもそも、そんな製品を売ったら訴訟を起こされます。

ブレーキの効きの良さは上位に行くにつれて上がるでしょうが、下位のブレーキが効かなくて危険なんてことはありません。

 

 

ロードバイクでの成長具合

今日は雨だったので休養です。

 

昨日まで3日連続ライドだったので良い休息になりました。

というのも、昨日と一昨日はヒルクライム込みのライドだったので、いつもより疲労感が大きかったのです。

 

特に、昨日はロードバイク1ヵ月過ぎで行った「初心者には場違いなヒルクライム」に再挑戦して、今日はいつもにないくらいの筋肉痛です(笑)。

 

いつものコースの途中にあるヒルクライムで、ちょうど4ヵ月前にロードバイクで初めて登った坂です。

その時はインナーロー固定(34T-25T)で息も絶え絶えでなんとか登り切ったのですが、今回もインナーローは変わらないものの前回とは違ってある程度余裕をもって登れました。まぁ、しんどいのは変わらないですけど(笑)。

 

でも、「成長しているんだなぁ」という感想です。

 

前回は11分というタイムでしたが今回は8分で3分の短縮。

速度も5~6㎞/hでほとんど止まりそうな速度だったのが、10~12km/hで登れていたので前回より約2倍のケイデンスで回せていたことになります。

 

成長もありますが、体重が10kg強減っていますし、ビンディングペダルにしたことも大きいと感じました。

 

前回はフラットペダルだったので、登るにはとにかく踏むしかなかったのですが、ビンディングペダルにして引き脚も使えるので負荷を分散することができて、肉体的にも心理的にも余裕ができました。

 

でも、2kmもない登りなのに、19T~21Tで登れるところと比べると当たり前だけどキツイ。

 

このヒルクライムはSTRAVAで見ても10数人しか記録残してなくて、一番遅い人で8分ちょっと(私と同じくらい)トップが5分半ばとそこまで圧倒的なタイム差ではないのですが、それだけキツイので素人は来ないんでしょうね。やっぱり、ロードバイク始めて1ヵ月で来るようなところじゃなかったということです(笑)。

 

実は、今回の筋肉痛はちょっと嬉しいです(笑)。

 

このヒルクライムはキツイので毎日行きたいとは思いませんが、週一ぐらいなら行ってもいいなと思いました(笑)。

超初心者のためのペダリング講座

どうも、おっさんです。
最近、暖かくなってきたなぁと思っていたら、また寒波がやって来ました(笑)。
まぁ、今回のはそんなに強くないので気温はそれほど低くないですが、風が結構吹いてますね。

私はまだまだロードバイク初心者ですが、ロードバイクに乗り始めてからのこの5ヵ月間でわかったことを、自分が超初心者だった頃に知っていたら心強かっただろうなぁという知識としてアウトプットしてみたいと思います。

あくまでも、ロードバイクを健康志向のスポーツとして乗ろうとしている私のような中年の方を主に想定していますので、レース志向だったりもっと若い世代の方には全然当てはまらない可能性が大きいですが、ロードバイク乗り初めの超初心者であれば大体は役に立つのではないかと個人的には思っています。


1.何故ペダリングを意識するのか

若い人だったり、日頃から運動をしていて体力のある人だと、ロードバイクに乗り初めてすぐにある程度速く走れたりするのかもしれませんが、私のような日頃運動をしていない中年の場合はまず基礎体力を作ることから始まります。そして、何回か乗っているうちに段々と疲労も軽減されてきますし、一回の走行距離も伸ばすことができたり平均スピードも初めよりはある程度上がったりします。

ところが、そのある程度の基礎体力や距離やスピードが備わった時点である疑問が生まれます。

「自分より速い人は自分と何が違うんだろう?」

まぁ、初心者なのでそれより長く乗っている経験者の人が速いのは当たり前なんですけど、何か「速く走るためのコツ」みたいなモノがあるんじゃないかと考え始めるわけなんですよね。しかも、ネットを見れば色々と「ロードバイクの乗り方」の情報があるわけで、ロードバイクの購入を考えている時点からそういう情報を目にすることもありますから、「自分はロードバイクにちゃんと乗れていないから遅いんだ」と思い始めるわけです。

そういうことから、ロードバイクというか自転車を走らせる基礎中の基礎である、ペダルを回すという部分を改善しようと考えるのは自然なことです。


2.「軽いギアでクルクルまわせ」の罠

前にも書きましたが、初心者が最初に行くのがこれです。

で、前に書いたように初心者は本当に基礎的な筋力しかついていないので、その時点で「軽いギア」と言ってもフロントインナーの34Tで、リアはその人によって変わるでしょうが、基本的には「軽すぎるギア」をクルクル回すことしかできないのです。経験者の言う「軽いギア」というのは、初心者にとっては「重いギア」です。

じゃあどうするのかというと、フロントはアウターに固定して「平地」はリア変速だけで走ることです。初めのうちはリアローギア付近を使ってもケイデンスは低めになると思うので、ここで「踏む」ことを覚えて重いギアを踏める筋力を付けます。

ただし、踏むといっても何でもかんでも力任せに踏ん付けるわけではなく、ペダルをスムーズに回転させることは意識しつつ、クランクの2時から4時ぐらいの位置で「踏み込む」という感覚です。6時の位置まで踏ん付けるとペダルをスムーズに回転させることができません。

重いのでケイデンス90というのは無理ですが、80ぐらいで回せるようになったらあまり「重い」とは感じなくなると思います。


3.初めからビンディングペダルは使わない

初心者でも初めからビンディングペダルを使う人もいるそうですが、「効率よく踏む感覚」を覚えるまではビンディングペダルは邪魔にしかなりません。フラットペダルを使いましょう。

まず、フラットペダルでの注意点としては足を載せる位置です。当たり前ですが、ビンディングペダルと違って固定されてないため、意識しないとペダルに足を載せる度に全然違う位置に載ってしまいます。載せる場所は毎回意識して同じ場所にしましょう。基本はペダル軸に母指球を載せると言われていますが、個人差があるので自身でペダルを踏みやすい位置を探って下さい。後にビンディングペダルにした時のクリート位置の目安にもなります。

足首と踵の上下位置も意識しましょう。踵は下がらないように意識して、足首はあまり動かさないようにすると力を入れやすいです。


4.踏み脚じゃない方の脚を意識する

フロントアウター縛りで走っていくうちに筋力はついてきて、ペダルをスムーズに回転させつつ「踏む」という感覚も身についてきます。

その次の段階として、踏み脚とは反対側の脚の使い方を意識します。

踏み脚は2時~4時の位置で力を加えているわけですから、その時の反対の脚は8時~10時の位置にあります。もちろん脚にも重量があるのでペダルに載せているだけだと、その重量が加わっていることになります。その状態では踏み脚の力が反対側の脚の重量に多かれ少なかれ取られてしまいます。しかも、脚を載せているだけだったらまだ良いのですが、実は踏み脚を踏み込んだ時に反対側の脚にも力が入っている場合が多いです。つまり、踏み脚の力を100%推進力へと変えられていないということになります。

そこで、意識して反対側の脚の力を抜いて、ペダルにかかる重量を抜いてあげる必要が生まれます。

慣れるまで難しいかもしれませんが、これができて初めて効率的なペダリングができるようになります。感覚としては、踏み脚と反対側の脚はペダルに触れるか触れないかのギリギリの位置で移動させます。これがもしビンディングペダルだと、このギリギリ感覚がわからないので初心者はフラットペダルでここまで練習することが肝心です。


「踏み脚じゃない方の脚」といっても2時~4時までは踏み脚なわけで、1回転の動きとしては「踏み込む2時から始まって4時まで踏んで、そこから力を抜きつつ6時を通過して、8時~10時は踏み脚を邪魔しないようにペダルから完全に負荷を抜き、そのまま0時を通過して2時まで備えたところでまた踏む。」

これを繰り返すわけです。

文章にするとややこしいし、一々考えながらやってたら追いつかないですが、まず「踏み脚」を意識せずできるようになってきてから、そこに「抜き脚」を加えてあげるとできるようになります。大切なのはなんでも一気にやろうとせずに、段階を踏んで習得するということです。


5.ビンディングペダル導入

「抜き脚」まで習得できたらビンディングペダルにしても良いでしょう。

初めは足が固定されることに違和感があり、踏み脚と抜き脚にも違和感を覚えるでしょうが、ここまで練習して身に付いていればすぐに慣れると思います。もし、違和感が続くのであれば、また一旦踏み脚だけを意識してそれから抜き脚を加えると良いと思います。

ネットに色々と上がっている「ペダリング」の話は、基本的にビンディングを導入してからの話なのですが、ビンディングの「引き脚」の話は上で説明してる「抜き脚」の話が混ざっている場合があります。

「引き脚」と「抜き脚」は一見似ていますが、私は全然別モノだと思っています。

「抜き脚」は上の説明通り、踏み脚の邪魔をしないように力を抜くということで、「引き脚」はそれ自体が駆動力にもなるテクニックです。「抜き脚」はフラットペダルでもできますが、「引き脚」はビンディングペダルじゃないと物理的に無理です。

「引き脚」を使う場面は、主にヒルクライムとスプリントです。効率重視の巡行の場合は「抜き脚」を使います。おそらく、抜き脚を理解しないままビンディングペダルを使ってしまうと、両者を混同してしまうのでしょう。


6.腰で踏め

よくペダリングの話で出てくるのは「腰で踏む」という言葉です。

ペダリングは腰の回転から始まってそれが自然と脚の回転に繋がり推進力になるというのが基本的な考えです。この話は正解なのですが、あくまでも上で説明しているように、効率的なペダリングが出来るようになってくると自然と「腰で踏む」ようになるわけです。

ネット上に転がっている話はそのほとんどが途中経過をショートカットしています。

どういうことかというと、物事には順序があるわけなんですが、技術習得の効率を重視するあまり途中経過を無視して結果どうなるかだけを示してしまうのです。「腰で踏む」に関しても、ペダリングが上達してくると腰の動きがある程度一定化してきます。動画が一般的な時代なので、例えばカンチェラーラの腰の動きはまさに「腰で踏む」が表れているのですが、それを示して「これが正解だ!」と途中経過をすっ飛ばして「腰で踏め!」というわけです。

確かに間違ってはいないんですが、そこに達するには過程が存在するわけで、初心者ははじめから腰で踏めません。

何故かというと、初心者は脚の筋力も備わっていないですし、胴回りの筋力すなわち「体幹」も皆無なわけです。そういう状態の初心者に対して「腰で踏め!」と言っても無理なんです。


7.踏まなくても進む?

これは、変に力を入れて踏み込まなくてもある程度のスピード(30km/h程度?)は出せるという主張ですが、私自身は「踏まないと進まない」と思います。少なくとも30km/h以上の領域は。

私が「踏まなくても進む」と感じるのは平地無風で27km/h前後か、後は追い風の場合だけです。
これはその人の筋力で変わってくる話だからです。

ネット上でよく見るのが、プロのペダリング動画を見せて「力を入れてるように見えないでしょう?」というもの。

例えば、プロの筋力がMAX100として素人の筋力がMAX30だとしましょう。プロが半分の50のペダリングだとして、素人のMAX30の力では歯が立たないわけです。その状態を見たとして、プロは全然力を入れていないように見えるでしょうが、素人はMAXパワーを使っているので力を入れていることはわかるわけです。こんなのは考えたら普通にわかります。

まぁ、「力まず脱力する」ということ自体は大切なので話としてはわかりますが、そもそもの筋力が少ない素人は30km/h出すのも一苦労なんですよね。私の場合は脱力して出せるスピードは27km/hまでです(笑)。


8.ペダリングの基本は踏み脚と抜き脚

いろんな話を上げましたが、基本は「踏み脚」とそれを邪魔しない「抜き脚」ということになります。

レースを考えない一般的なサイクリストであれば、これさえできていればある程度ロードバイクを楽しめます。ここにビンディングペダルを加えると「引き脚」が使えるようになるので、一般人でスプリントの必要がなくともヒルクライムでは活用できます。人によっては、引き脚を使うと踏み脚が疎かになる場合もあるでしょうから、そういう人は踏み脚に特化した方がトータルパワーを出せるかもしれません。

あと、片足ペダリングという練習法がありますが、個人的には必要ないと思います。他所でも言われていたりしますが、ペダルを回す動作はあくまでも両足(+上半身も)で行いますので、片足だけでは使う筋肉が違ってきます。なので、片足だけでペダリングしても意味がありません。


どうでしょうか?

ペダリングというと何やら難しそうな理論がいっぱい出てきますが、私のこれまでの経験から考えたのは「踏み脚」と「抜き脚」だけです。ネット上では他にも「巻き脚」や「押し脚」なんてのも出てきますが、一般のサイクリストはそこまで意識する必要はないと思います。

ロードバイクは軽ければ軽いほど良いのか?(後編)

昨日は地元のサイクリストにとっては近場でベーシックな峠へ行ってきました。

 

基本的に15~20%ですが最大で35%前後になることもあるのと、前回の小山に比べて行程4km強とスケールが倍程度大きくなるので、インナーロー(34T-25T)でもきつめの登りです。

 

が、年度末の道路工事の真っ最中で所々片側通行規制だったので、3分の2登ったところでゴール地点までの登頂を諦めて下りました。心肺的にはきつかったですけど、脚は残っていてゴール地点には全然行ける感じだったので、春が来たらまた行ってみたいです。ちなみに、ゴール地点のまだその先に地元サイクリストの聖地的なヒルクライムがありますが、私は今回の峠で精一杯なのでまだまだですね。

 

今日はその疲れもあって休息日にしました。

今月は走行距離570kmと先月よりもさらに走れていないということに…。(笑)

 

またまた以下、前回のつづきです。

ロードバイクは軽ければ軽いほど良いのか?(中編) - おっさんの外部記憶装置

 

素人が一番わかりやすいのが「軽いか重いか」ということですが、軽いと漕ぎ出しが軽くなるのは事実ですし、漕ぎ出しが軽いということはライド中の積み重ねで疲労が少なくなるということになります。(登りだとなおさら)ですが、その疲労の蓄積って言う程の事はないと個人的に思います。

 

一般のサイクリストが1日に走る距離ってどのくらいですかね?

200km以上走るなんていう人もいるでしょうが、普通は走っても100~150km程度で、大半は100km未満でしょう?その程度の距離だと、疲労の蓄積なんて高が知れていると思うんですよね。その距離を毎日走るなら話は別ですが、一般サイクリストなら週一がせいぜいだと思います。

 

私は、毎日50kmの距離を5~6日続けて走ったことありますが、毎日50km走ってきた後も「もう走れない」と感じたことはないですし、それを5~6日続けると若干のパフォーマンスダウンは感じますが、走れなくなるほど疲労が蓄積することはありません。

 

もちろん、「少しでも疲労の蓄積をセーブしたい」という人には例え数グラムの軽量化でも有用かもしれませんが、そこまでして漕ぎ出しの軽さの為に車体の軽さを求めるのはどうか?と個人的には思います。

 

それよりも、乗っている時のトータルの「気持ち良さ」の方が重要なのではないかと思うのです。

だって、漕ぎ出しの軽さが感じられるのは長くても十数秒程度でしょう?

 

なので、素人の試乗インプレでよくある「軽いか重いか」程度の感想はどうでも良いと感じますし、それよりもそのフレームの「気持ち良さ」を知りたいと思うわけです。

 

「は?何言ってるの?

   軽くて漕ぎ出しが軽いのが 気持ち良い だろ!」

 

なんて言われそうですが、私はそことは別の気持ち良さを探しているので…。

 まぁ、「素人の試乗インプレに多くを求めすぎ」って言われるとその通りなんですが(笑)。

 

プロのインプレ記事もあるんですけど、プロの目線はイコールレース目線のことが多くてほとんど参考にならないんですよねぇ…。

 

素人のインプレで酷いモノになると、フレームの評価というか「ブランド」の評価になってることがあって、「このブランドのフレームに○○万円出すなら、欧州の定評あるブランドのフレーム買う」なんていう日本人らしい舶来主義満載の感想が出てくるんですよね。

 

結局は自分で色々と試乗等して、自分で確かめるしかないんでしょうが、田舎なもんで試乗車を用意しているショップもほとんどないですし、メーカーの試乗会なんて開催されるはずもないのですよ。自動車だったら例え買う気がなくてもディーラーに行けば試乗車ぐらいあるんですけどね。それと比べて自転車ショップの敷居の高さ…。

 

サイクルモードとか行ってみたいなぁ…。

 

こんな話してますけど、「フレーム買い替えたい!」っていうわけではないんですよ。

RNC3のフレーム気に入ってるって言ってる通りに、RNC3の乗り味に「気持ち良さ」を感じているからこそ、これって他のフレームに乗ったことないからそう思うだけで、他のフレームに乗ったらRNC3は全然気持ち良いフレームじゃないってわかるんじゃないかとか妄想しているだけなんです(笑)。

 

RNC3ってフレームの剛性が上位のRNC7より高いらしいんですけど、RNCシリーズ自体が他のクロモリフレームと比べても「硬い」ということで剛性のあるフレームなんですよね。RNC3で乗り心地は悪くないですから、RNC7がそれより柔らかいならどんな乗り心地か気になりますし、柔らかいと踏んだ感じが違ってくると思うので、RNC3と比べて気持ち良さがどう変わるのかも興味があります。同時に、それより柔らかいクロモリって踏んだ時の気持ち良さって実は劣るんじゃないの?という興味もあるんです。さらにカーボンフレームだとどうなのかということも。ヨネックスのカーボンフレームなんかは「クロモリみたいなバネ感」みたいに言われていて一回乗ってみたいなぁ。

 

ああ、やっぱり自分で乗ってみるしかないんですよね(笑)。

 

レースやタイム求めるなら軽い方が良いのは間違いないですよ。

でも、一般のサイクリストは別の方向で自転車を楽しんだ方が面白いと私は思うのです。

ロードバイクは軽ければ軽いほど良いのか?(中編)

今日はヒルクライムしてきました。

 

自宅から1時間以内で行ける小山はいくつかありますが、その中でもサイクリストのトレーニング地としてベーシックな小山が2つほどあります。今日行ったのはそのうちの1つで、もう一つよりは低く短めのコースです。山頂までの距離は2㎞、STRAVAトップタイムは4分58秒。

 

私は初めて自転車で登りましたが、8分20秒というタイムでした。

 

平均斜度は5%で、前半は15%~20%程度の斜度で推移し、最大25%前後の登りです。

ギアはフロントインナー(34T)のリア19Tと21Tだけで登り、そんなに激坂というほどでもなかったので、このコース距離だったら普段のヒルクライムトレーニングには最適だなと思いました。

 

以下、前回のつづき。

ロードバイクは軽ければ軽いほど良いのか?(前編) - おっさんの外部記憶装置

 

マチュアの試乗記が「軽いか重いか」程度の感想になってしまう理由は、「軽いか重いか」が一番わかりやすいからだと思います。素人に一番わかりやすいのが「軽いか重いか」ということです。

 

DURA-ACEが昨年R9100シリーズへモデルチェンジして、ホイールもR9100シリーズに一新されました。

その中で、軽量ホイールとして一定の評価のあるWH-9000-C24-CLというアルミクリンチャーのローハイト軽量モデルがあるのですが、それもR9100でモデルチェンジになり、重量が少し重くなったのです。

 

一斉に起こったのが「改悪だ!」という声でした。

 

で、どの位の重量増かというと、前後セットで50g程度…。

実際に乗った人の感想は「どこが変わったの?…」程度のものです。

数値に右往左往するアマチュアの「軽いか重いか」なんてこんなもんです。

 

完成車重量で1kg違ったら素人でも体感できるでしょうが、ホイールの数十グラムなんてわかる素人がいるんでしょうか?よく、シマノ等含めて「日本のメーカーは感性に訴える部分が苦手」とかいう人いますが、そう言ってる人ほど「数値」だけに惑わされているんじゃないでしょうか?

 

同じように、よくあるのがチューブレス対応のホイールのことで、「チューブレス対応のホイールはクリンチャー専用に比べて重いからいらない」というもの。これも、大抵の場合重くなるのは数十グラムです。しかも、チューブレスタイヤはクリンチャータイヤと比べて若干重くなりますが、チューブが要らないのでホイールと合わせたトータル重量はほとんど変わりません。(チューブレス対応がいらないんじゃなくて、クリンチャーで慣れてるからチューブレスがいらないだけなんじゃ…)

 

チューブも超軽量チューブとかありますが、これもブラインドテストで違いの分かる人ってどれだけいるんでしょうかね?

 

とは言っても、トータルの車体重量が2~3kg違ったら物理的に考えて軽い方が「より軽く進む」のは当たり前なので、軽いことが正義なのは正解だと思います。レースだったら、実力が拮抗している中での機材の重量差は大きいですからね。(レース機材の最低重量は規定で決まってますけどね)

 

でも、それが素人のホビーライダーに最重要かどうかと言われたら謎ですよね。

 

今日登ってきたヒルクライムのタイム5位以内に、クロモリに乗っている人がいます。

トップから約30秒遅れ。

5分台半ば。

フレームやホイールから見て、車体重量は9kg弱だと思います。

速い人は機材関係ないんですね。

 

フレームでもホイールでも軽いことがやたら強調されていますが、「あっちよりこっちの方が軽いから、こっちの軽い方が良い製品」っていうのは安楽すぎると思うのです。

ロードバイクは軽ければ軽いほど良いのか?(前編)

どうもおっさんです。

 

また、4日ほど自転車に乗ってません(笑)。

明日は良い天気のようなので乗りたいです。

また筋肉痛かなぁ…。

 

私の自転車はアンカーのRNC3EX(2017年モデル)ですが、乗っていてもほぼ不満がありません。

 

細かいところを言うと、ホイールリムの精度がいまいちなのと30mmハイトなので横風の影響を受けやすいことから、もう少し精度が良くてハイトの低いホイール(2~3万円ぐらいので良い)に変えたいなとは思っています。RNC3のフレーム自体は結構気に入っています。

 

でも、これはもっと良い自転車を知らないからだとも言えます。

 

例えば、試乗でも良いから上のグレードのロードバイクに乗ってみたら、自分の自転車の悪いところが見えてくるかもしれないということです。というより、高いモノの方が安いモノより良いのは当たり前ですよね。

 

自転車というか、(特に)アマチュアロードバイクの世界では特に「車体重量」が重要視されています。

 

アンカーRNC3EXの重量は10kg強あります。

クロモリ(鉄)フレームなので、アルミやカーボンと比べると重いですし、そのなかでもスタンダードなRNC3は軽量性に重きを置いていないので重い部類のフレームです。RNC3EXはコンポがSORAなのと、他にも重めのホイール等のパーツを使っているので余計に重いです。105で組んだ「RNC3EQUIPE」だと10kg弱で9kg台に入り、一つ上のグレードの「RNC7EQUIPE」で9kg台半ばです。フォークにカーボンを採用したPanasonicのクロモリロードでも8kg台がやっとなので、クロモリフレームのピンキリでは1kg前後の差しかないことになります。

 

RNC3EXは重いと言っても、シティサイクルなんかは軽く作った比較的高級なモデルで15kg~はありますし、廉価なタイプだと20kg以上はあるので10kgでも比べれば軽いんですけどね。

 

軽さを求めるならカーボンフレームです。

軽さを追求したモデルだと、完成車重量が4kg台のモデルもあります。

まぁ、自動車が買えるぐらいの値段ですけどね(笑)。

 

そこまでいかなくても、30~40万円のミドルクラスモデルでも7kg台なので、RNC3EXより3kg程度軽いということです。

 

軽いと何が良いか?

自転車は動力が人の力なので、軽ければ軽いほど進めるのに力が要りません。

つまり、重いより軽い方が少ない力で良く進むということですね。

 

でもですよ?

ロードバイクの良し悪しってそういうことなんですかね?

 

ブログなんかのアマチュア試乗記でクロモリとカーボンを比較してるのを見たりしますが、

 

「クロモリは鈍重で進みが悪く、カーボンは踏み出しも軽く軽快」

 

ていうのばっかりです。

 

そんなの、わざわざ乗らなくても物理の法則で当たり前のことだし、カタログの重量見れば大体予想が付く話だと思うんですよ。なんというか、ロードバイクの価値が「軽いか重いか」という部分だけで語られているようで、その乗ったロードバイクの特徴がさっぱりわからないことが多いんですよね。